恋愛・夫婦の心理学

自分を大切にしてくれる人に気持ちをむけることがうまくいきません

浅野さんへの質問

こんにちは。受け取らない罪悪感まみれの既婚の彼と付き合い別れ、それを2年引きずっており、なんとか抜け出そうと努力するも彼が協力してくれないので悩んでいる、、、という状況で以前にカウンセリングで相談をしました。

浅野さんからのアドバイスでは彼をしばらく放っておいて、自分を大切にしてくれる人に気持ちをむけることというものでしたがそれが中々うまくいきません。

前向きに一緒に乗り越えたかった私の気持ちを考えることなく(気づこうともせず)、勝手な自分の罪悪感で約束を守らずに音信不通になった彼。

私はこれ以上何も出来ず、関わらないであげることが彼にとっても私にとってもいいのだと言いきかせている日々です。

彼とは職場は同じですが4ヶ月ほど話もせず目も合わせていません。私は自分の虚しい気持ちに蓋をし続け、周りには明るく振る舞っています。彼はきっと、そんな私の姿をみて、もう自分が助ける必要はないしこれでよかったと思ってるのだろうとさえ見えて、とても悲しく悔しい気持ちになります。

罪悪感さえも救ってあげたい、そこまで思った私の気持ちは気づかれることも伝わることもないんだという事実に未だに1人泣いてることも彼は知ることもないんです。愛情が受け取ってもらえないばかりか全力で伝えても伝わらなかったことが絶望的な気持ちにもなります。

そんな状態だから、浅野さんのアドバイスのように周りの気持ちを受け取る気になれないんです。

沢山愛して努力したことも無駄に思えてしまいます。これから抜け出したいのに頑なに納得できない自分にもうんざりしてきました。彼の誠意のこもった態度と言葉がきけたらきっと終われるのに。やはり、彼以外に気を紛らわせるしか心が救われる方法はないのでしょうか。。

ネタ募集ネーム:Yさん(一部編集させていただきました)

Yさん、おまたせしました。ネタのご協力ありがとうございます。

なるほど、ですね。まだまだ気持ちが収まらないようですね。それは苦しいですよね。

いいも悪いもなく、溜まった気持ちははきだされたほうがいいのかもしれませんね。

Yさんの「彼の誠意のこもった態度と言葉がきけたらきっと終われるのに」って言葉が本当に強く響きましたよ。それもまたつらいことかもしれませんけどね。

その気持ちを抱えて周囲に明るく振る舞うって、なかなかできないことかもしれませんよね。

では、僕なりにご質問にお答えしますね。Yさんの気持ちが少しでも整理されることを願いつつ。

音信不通問題がもたらす痛み

さて、「音信不通なんて手段で私を避けて関係を経とうとして今平気な顔をしてる彼に納得がいかなくて苦しいです」と書いてくださってありますが、そうですよね。

この音信不通問題はどうしても曖昧さを感じさせることが多い、と僕は思っています。

もし、音信不通になっている側が自分のことだけを考えて(罪悪感とかね)その事情で何も反応をしなかったとしても、音信不通にされた側はただ自分の気持ちをないがしろにされたとしか感じないこともありますからね。

かのマザーテレサは「愛の対局は無関心」とおっしゃいましたが、無関心な態度を取る彼の事を見て、あなたが彼に納得がいかないという気持ちを感じること自体、僕はそのとおりだろうな、と感じているところです。

また、音信不通、つまり無反応ってのは「自分の気持ちが相手に届いているかどうか」もわからないわけですよね。

だから、自分の中で「私の気持ちが届いていてほしい、届いているはずなんだ」と感じたり、「いや、でも届いていないから無反応なんだ」と感じたり、心が落ち着く暇がなくなるといいますかね。

その結果、自分の気持ちが全く整理できず、相手の反応で気持ちが揺れてたまらないことになるなんてことも起こり得るんですよね。

そうなれば、もう怒りを使って自分の感情に蓋をするしかないこともあると思うんです。

また、相手への怒りは「自分が相手を愛すると決めた思い(覚悟)」に比例するものだろうと僕は考えていましてね。

Yさんは「2年引きずっており、なんとか抜け出そうと努力するも彼が協力してくれないので悩んでいる」と書いてくださってありますけど、Yさんが彼との関係に向き合う覚悟が大きかった分だけ(自分からリスクを取ろうと考えた分だけ)、悲しみや悔しさもひとしおとなるのかもしれません。

ただ、この状態を続けることであなたも辛い気持ちになられるのではないでしょうか。

もちろんあれだけ好きだと思えた人のことを忘れてしまったり、無関心になってしまう自分と出会うこともまた恐れてしまうことかもしれませんが。

少なくとも僕はそう考えたので「周囲の人から受け取りましょう」というご提案をさせてもらったところです。

その理由を少しご説明しながら、あなたの「やはり、彼以外に気を紛らわせるしか心が救われる方法はないのでしょうか」というご質問にお答えしたいと思います。

 

なぜ「周囲の人から受け取ること」が必要なのか

これは僕の考え方なのですが、相手の罪悪感さえ救いたいと思うほど相手のことを考えられる人って、大きな思いを持っていると思います。

ただ、相手の罪悪感さえ救いたいと思えるほど、意識が相手に向くということは、おそらく普段から人の愛情を受け取る側に意識が向くことが少なくなってしまうものかもしれませんよ。

つまり、あなたは人に対して思いを向けて与えるけれど、相手からの反応はあまり受け取らないタイプになってしまう可能性があるのです。

あくまで可能性ですけどね。

すると、いわゆる「同質の法則」〜自分の心の状態と馴染む環境に身を置くと心が安定する〜と同じような感覚が働くことが考えられるんです。

とかく「自分と同じタイプの人」であれば、自分のことが分かってもらえるし、分かってあげられると感じやすいですからね。

つまり、あなたが好きになる人も人の愛を受け取らない人になりやすい、ということ。

受け取らない男性とは、人を拒絶するのではなく、拒絶的態度を使って人の愛を止めるわけです。だから、そのままいくら愛しても相手は受け取らない。

その態度を見て、心から愛してあげたいと思う女性は「自分の愛を拒絶された」と感じ、大きな傷みを感じることになるわけですよね。

 

隠れているのは犠牲の心理

このようなことをぐるっと考えた結果、僕はこのように思うわけです。

少なくとも与えたい女子さんってのは、与えることにこだわります。が、与えることにこだわり続けている時間、おそらく受け取ることは少ないのです。

すると、相手が私の思いを受け取って喜んでくれているうちはいいのですが、そうでなくなっていくと必ず自分自身の中で心のエネルギー不足が起きてしまうし、不安にかられてしまうのです。

それでも頑張って与えることにこだわり続けるとしたら、かなりしんどい状態になってしまうということは想像していただけますでしょうか?

もし私達の心のなかに「パートナーのために頑張るエネルギー」というものがあるとしたら、それが枯渇してしまうような状態になっても不思議ではないんです。

愛したい女子のみなさんにとっては、この状態は危機的状態ではないでしょうか。

人を愛したいのに頑張る気持ちが湧き出してこなくなるわけですからね。

こうなるともう辛いし、時には自分を疑うしかなくなったり、今の自分を「それでいい」とは思えなくなってしまう可能性もかなり高いです。

だから「沢山愛して努力したことも無駄に思えてしまいます」といった感覚が続くこともあるのですね。

この状態を長く続けるとどうなるか・・・。

おそらく私が救われるのは、私が愛を向け、私の愛を受け取らなかった彼だけ、となるでしょう。

が、相手も受け取らない人だった場合、この痛みは長引いてしまうことになるんですよね。

この状態は相当過酷だと僕は思うのですよ。あなたの真心だけが報われないストーリーになってしまいかねないから。

これは一つの「自分だけが犠牲するストーリー」なんですよね。

ここでの犠牲と相手を思う気持ちってある意味紙一重みたいなものです。

自分のことより相手のことを優先したり与えることが悪いわけじゃない。ポイントは「今時分の気持ちが楽で晴れやかになれるか」なんです。

まずその状態を作ってもらうことが大切かな、と僕は考えたので「周囲の人から受け取ってみてください」とお願いしたというわけです。

そもそもあなただけが犠牲する必要なんてまったくないのですから。

愛したい女子だけでなく、いわゆる自立タイプの人は、この手の「犠牲の物語」をよく描く傾向があるんです。

ここでの犠牲とは「自分だけが報われない」という意味より、「自分だけで考えて、悩んで、つらい思いを抱えて、誰も頼らない」という意味です。

普段から自立、つまり人の愛を受け取ることよりも、自分の中で物事を考えて結論を出し、人に与えてばかりいるものです。

人に何かを聞いたり、頼ったり、お願いしたり、ということをしないので、自分が苦しくても相手のために頑張っているのです。

自分が犠牲しているからこそ「彼にしか答えは出せない」と感じてしまうものかもしれません。

もちろん頑張ることが自分の喜びならいいのですが、苦しみばかりを感じているとしたら、それは自分のためにも相手のためにもなりませんよね。

その状態を変化させる鍵は、自分だけの価値観から一旦離れること。

つまり「人の思いや温かさに触れること」です。受け取ることなんですね。

ゆっくりと自分自身を見つめて受け入れ認めたり、感情のケアを進めながら、人の思いに触れ「受け取ること」です。

周囲の人や仲間、友だち、家族など信頼できる人からの思いや愛情を受け取ったり、ちょっぴり甘えてみることで、ゆっくりとですが自分自身を取り戻していくことが効果的なんです。

かつ、いろんな人から愛を受け取ることで、自分自身の感覚や価値観も少しづつ変化します。

与えることも素晴らしいことだけど、受け取ることも素晴らしいことだと理解できると、少なくとも「与え続ける自分」でいるよりは、「与えて受け取って」を繰り返していたほうが自分にとっても相手にとってもいいことなんだ、心のバランスが取れるんだ、と理解できるようになります。

その結果、一方的に愛を拒絶する人などへの自分自身の興味、物の見方などがゆっくりと変化してくるんです。

犠牲と自立のストーリーを手放すために

最後に「やはり、彼以外に気を紛らわせるしか心が救われる方法はないのでしょうか」というご質問にお答えします。

きっとあなたが紛らわそうとしているのは「私の気持ちは真実ではなかったのか?」という痛みかもしれませんね。

もちろん、そこで感じる痛みは丁寧に解放されるべきものです。

が、そもそもあなたがあなたの意志で真剣に彼のことを思ったのなら、それこそが真実で価値あるものではないでしょうか。

だから、そもそも紛らわすものなどなにもないと思ってみてもいいんじゃないか、ぐらい僕は思います。

つまり、自分の気持ち、ちゃんと大切にしてくださいねとお伝えしたいのです。

あなたの気持ちを大切にしてくれる人と触れ合ってくださいね、とお伝えしたいのです。

 

でも、気持ちの面ですごく辛いんですよね、この状態ってね。

そんなときほど、どうしても支えてもらうことよりも頑張ろうとするのが自立タイプの方の特徴かもしれません。

だから、つい頑張ってこだわって、相手からの答えを待ってしまうのかもしれません。

もちろんその気持ちが悪いわけじゃありません。

が、少しづつでも自分のことを愛し、楽にして幸せにしていくことを考えるなら、どこか自分のために時間を使ったり、人の優しさ、思いにふれる経験を重ねてみてほしいな、と僕は思うのです。

あなたの仲間など信頼できる人と関わる時間、経験があなたを癒やしますよ。

その気になれる部分からでいいので、一度考えてみていただけるといいのかなと思います。

それでも手が足りない場合は、またお話伺わせてくださいね。

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