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好きな人に近づくことが怖いと感じたことってありますか?
みなさんは、「好きな人」に近づくのが怖いと感じたことはありますか?
この怖さがなくなれば、堂々と好きな人に近づけるのに!と思ったことはないですか?
しかし、一体なぜ好きな人に近づくと怖いと感じるのでしょうか?
今日は「好きな人に近づくのが怖い理由」についていくつかの視点で解説します。
好きな人に近づくことが怖い理由
さて、好きな人に近づくことが怖い理由は「好きな人に魅力を感じているから」です。
好きな人に近づくと怖いと感じている場合
僕たちの体はこわばり、心拍数が上がり、体温まで上がりますよね。
この反応は「緊張」なのです。
緊張状態を作る感情は「怖れ」なので、怖がっているわけですよ。
つまり、僕たちは好きな人、つまり自分にとって「価値あるもの」や「魅力のあるもの」を前のすると緊張するのです。
よって、好きな人の前で怖いと感じる、ということなのですね。
例えばですよ。
とある海外スターの大ファンがいるとしましょう。
その海外スターがプロモーションで日本にやって来ることが分かったとします。
すると、大ファンですから空港に駆けつけますよね。
絶対に会う!と鼻息荒く馳せ参じるわけです。
そして、ついにその来日の時がやってきたとしましょう。
ドキドキドキ・・・。緊張しながら待つ時間、次第に心拍数が高まります。
そして、ついに!待ちに待ったあの大スターが目の前にやってきた〜!
*
・・・さて、問題です。
この大ファンは怖がらず平然とサインを求めるでしょうか?
それともスターを見かけた途端「ぎゃ〜っ!」と叫ぶでしょうか。
もちろん答えは後者ですね。
更に、そのスターがこちらに寄ってきたとしたら
「んぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
といった普段は見せないような反応をするでしょう。
*
この時、そのファンが感じている感情は「怖れ」です。
怖れを感じているから緊張するし、心拍数も高まるし、冷静でいられないのです。
恋愛としての「好きな人に近づくと怖くなる理由」
ただ、いわゆる恋愛などの中で感じる
「好きな人に近づくと怖くなる理由」
を見つめると、もう少し複雑な考察ができそうなので、もう少しだけご紹介しましょう。
ただ、基本ラインは「好きな人に魅力を感じているから」なのですけどね。
好きな人に自分を知られたくない
これは
「好きな人に近づきたいけど、しかし自分を知られたくない!」
と感じるから怖くなるパターンですね。
これは「自分を知られてしまう怖れ」です。
言い換えるなら「隠している自分を知られてしまう怖れ」とも言います。
僕たちは「自分を知られてしまう」ときに怖がるものですよね。
それは「隠している恥ずかしい部分を知られる」と思うからなんです。
ま、一度知られてしまえばそこまで怖くなくなるんですけども。
親密感への怖れ
僕たちの心理学で「親密感への怖れ」と呼ばれるものも、好きな人に近づくと怖くなる心理の代表格です。
親密感への怖れとは、その言葉の通り「親密になることが怖い」と感じる反応を指します。
ただ、この「親密感への怖れ」はちょっと説明し難い概念で、一つの形をしていません。
例えば、
- 好きな人ができると急に近づけなくなる
- 相手から近づかれるなんて絶対無理で逃げる
- 彼と同棲や結婚の話が出るとんですけど、嫌だなって思う
- いつも彼とうまくやろうと思うけど、いつも私がぎゃーぎゃー騒いで関係を壊す
- 彼との関係が深まれば深まるほどなぜかうまくいかなくなる、長続きしない
- 彼とは愛し合っているんだけどお互い家庭があってこれ以上は近づけない
- うまく行きそうになるとなぜか私から彼を短冊切りにして振ってしまう
- すごくいい感じで盛り上がるが、いつもあと一歩踏み込めない
要は、自分の中に「これ以上親密になることへの怖れ」があると思っていただくといいんじゃないかと思います。
この親密感への怖れは、大人であれば少なからず誰でも持っているものなのですよ。
その理由をもう少しだけ詳しく書くと
要は「オトナ」になるということは、一旦自立して人と分離した、ということを意味するのですね。
この分離を経験すると、人と親密になることが怖くなる、と話なのです。
逆に言えば、小さい子供は親密になることを怖れはしないのです。むしろ親密感が大好きで欲しがるわけです。
好きな人に近づくことが怖いときに対処法
最後に、好きな人に近づくことが怖いときに対処法について、簡単にまとめておきますね。
最も重要、かつシンプルな
「好きな人に近づくことが怖いときに対処法」は
「怖いと思うことを否定しないこと」です。
つまり、好きになったら人により差はあれど「怖れを感じ」るのです。
それはもう避けられないのだと勇気を持って受け容れてしまうことです。
むしろ怖れを感じないなら、そんなに魅力を感じていない可能性が高いのです。
この怖れを回避しようとするがあまり、いつもそこまで好きじゃない人とばかり付き合う人がいるわけですよ。
これは「怖さと好きさを天秤にかけて、怖くなるぐらいなら好きじゃない方を選ぶ」という選択なのです。
それでも「怖い!」と思うなら「人に話してみる」といいです
それでも「好きな人に近づくと怖い!」と思われるなら。
その気持ちを信頼できる人に話してみるといいと思います。
特に身近な人、家族や親友などがいいんじゃないでしょうか。
なぜ人に話すことが効果的なのかの理由は、「怖さを隠さず誰かに知ってもらうことで安心感を感じられるから」です。
怖さを自分だけで抱えると更に怖くなりますが
「今、怖がってるでしょ」などと自分の怖さを知っていてくれる人がいると
それだけで
「そう、怖いんだよ、そうなんだよ、うん」
と認めることができるので、楽に恐れを受け容れられることが多いんですよね。
以上、皆さんの何か参考になれば幸いです。
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