恋愛の心理学

パートナーに言いたいことが言えないときの処方箋

パートナーに言いたいことが言えない理由と処方箋

パートナーにどうしても伝えたいことがあるけれど、なかなか伝えられない。

そんなお話をお伺いすることがあります。

例えば、本当はこうして欲しい、本当は何かやめてほしいことがある、といったこと。

ただ、あなたが「このままではどうにも辛すぎる」ことがあったり、相手に伝えたほうが今後のパートナーシップのためになると思うことがあるなら、ちゃんと伝えた方がいいこともありますね。

では、そういったときどうコミュニケーションすればいいのでしょうか?

といいつつ・・・

正直、一概にこの方法が良い、とは言えない部分があります。あなたの想いを受け取る人によって、その想いや言葉をどう捉えるか?は違いますからね。

ただ、あなたが相手に言いにくい事を伝えるコミュニケーションで、できれば避けたいのは、あなたの中にある「拒絶感」「否定感」「相手を操る感覚」を相手に伝えてしまうことでしょうか。

例えば、「パートナーに○○を辞めて欲しいと思う」

この言葉自体に何の悪意もないでしょうが、ただコミュニケーションで使うには、かなりネガティヴなニュアンスを内包しています。

相手に○○を辞めてほしいという気持ちは、あなたにとってはお願いかもしれませんよね。
しかし、この言葉の感覚、相手には「命令」「禁止」として伝わることがあります。

誤解を恐れず書けば「○○を辞めて欲しい」という言葉を投げかけられると、受けた側は、「相手が自分の思いを操ろうとする」といった感覚を感じるわけです。

だから、何かパートナーにやめてほしいことがあるとき、「もう辞めてよ!」と伝えてもなかなか効果が無い。

あなたの気持ちや意図とは別に、コミュニケーションとしては、「ただ相手に自分の要求を伝えているだけ」になってしまうからかもしれません。

また、あなたの「相手に○○を辞めて欲しい」という言葉のニュアンスには、あなたの「無力感」が隠れていることが少なくないようです。

「○○を辞めて欲しい」という言葉は、どこか「私が相手に何かを伝えても、思いは伝わらない」という感覚が最初から眠っているようなんです。

そもそも私の気持ちは相手に伝わらない。
そう思うから悲しくなったり、切なくなってしまって、より強く相手に「辞めてよ!」と言いたくなるのかもしれませんね。

だとしたら、その感覚はいつからあるのでしょう?
そして、あなたの言葉や思いはそんなに無力なのでしょうか?

そういった感覚の部分をちょっと見なおしてみてもいいかもしれません。
まぁまぁよくカウンセリングの中で出てくるテーマの一つでもありますしね。

「私が面と向かって相手に言いたいことを言えば、相手が怒り出したり、傷ついたりするのではないか?と思う」ので、私の言いたいことが言えなくなる、といったお話は少なからずお聞きすることでもあります。

この場合は、「相手との心理的距離感」を確認した方がいいケースが少なくありません。

あなたが相手に心理的な癒着をしていると、相手の「傷つく」「辛い思いをする」といった感覚が、あたかもあなたの感情のように感じてしまって、あなたが何かお願いをする前から

「こんな事を言ってしまったら相手は辛くなる」

と感じてしまい、あなたが申し訳無さ(罪悪感)を感じたり、言いたいことが言えなくなってしまうことがあります。

こういったケースは「あなたの人との心の距離感」を適正にすることからはじめてもいいかもしれませんね。どこかパートナーと私の境界線を明確にしていったほうがいい事も少なくないようですし。

また、コミュニケーションの基本は相手が受け取りやすい言葉や感情を使う、こと。

相手の気持ちを推し量ることもある程度必要ですし、ここで使うといい言葉としてはお願いのカタチ。

「○○してくれると嬉しい、助かる」といった感じでしょうか。

ただ、その言葉をあなたが使っていても、今回書いた「命令・禁止」が相手に伝わっていたり、あなたの中に「無力感」「罪悪感」が強くある時は、どんなにいい言葉を並べても相手が話を聞いてくれないなんてことが起きる場合があります。

そういった時はあなたの気分転換、発想の転換が求められることもあるんですよね。まぁまぁちょっと焦らずリラックスしてからコミュニケーションしてみてください。

ということで今日は以上です。皆さんの参考になれば幸いです。

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