いつも自分ばかり頑張る恋愛を続けてしまって疲れました。
いつも私から連絡する。相手は待つだけ、合わせるだけ。
そんな恋愛に疲れてしまいました。どうして私はいつもこうなっちゃうんでしょう?
好きな人のために頑張ることは嫌いじゃないんです。
でもいつも私ばかり頑張ってない?と思うことがしばしばあります。
たまには私も愛されたいし、甘えていたいと思うんですけど、いつもそんな恋愛にならないんです。
なにか理由があるんでしょうか。
今日はこのような「いつも私が頑張る恋愛ばかりで疲れてしまう」というケースについて扱います。
いつも自分が頑張りつづけてしまう理由や、そこに隠れた心理とは一体何なのか?
その対策ってどうすればいいの?までサクッとまとめます。よろしければどうぞ。
Index
そもそも「私ばかり頑張らないといけない恋愛」とはどういうこと?
さて、「いつも私ばかり頑張る恋愛が続く心理」について触れる前に
そもそも「いつも私ばかり頑張る恋愛」ってどういうことなのかについて、考えてみましょう。
「いつも私が頑張る恋愛」とは
いわば「いつも私が相手に夢中にならなきゃいけない恋愛」ってことなんですよ。
かつ、自分自身が「いつも夢中になれる相手を選んでいる」とは限らないのです。
相手がどうであれ、恋愛関係・夫婦関係になった時点で「自分から夢中にならなきゃいけない」と感じている可能背位があるってことなのです。
少し想像してみてほしいのです。
「いつも自分から夢中にならないといい関係になれない」なんて不安があったなら、もう頑張るしかないですよね。
イメージとしてはまるでお尻に火がついているような感じ。
だから、いつも私から頑張るしかないと心が感じてしまうわけです。
「私ばかり頑張らないといけない恋愛」を作る心理
「私ばかり頑張らないといけない恋愛」に影響している心理は「劣等感」であることが多いのです。
劣等感とは、自分は劣っている(人と比べて劣っている)という感覚をもたらすもの。
どこか自分は劣っている、今の自分は情けない、不十分であると感じていれば、人一倍頑張らないと物事がうまくいかないと感じますよね。
うまくいかせたい目標があればなおさら頑張ろうとしますよね。
だから、自分の恋愛相手がどんな相手であれ(超いい人でも、最悪な人でも)
自分の選択としては「頑張り続ける」「愛し続ける」ということになってしまうんですね。
劣等感からの生じる行動がもたらす罠
もちろんパートナーを愛する、相手のために与えることは素晴らしいことです。
だから、その動機が劣等感であれ何であれ、与えている行為にケチをつける必要はないのです。
また、好きな相手のために与えることに喜びを感じられる人もいるでしょう。
好きな人のために頑張っている自分が好き、と感じる人もいるでしょう。
ただし、劣等感の影響を強く受けている人ほど、次のような罠に陥る可能性があるんです。
【パターン1】
・劣等感が強く、人を好きになると頑張りすぎてしまう
↓
・頑張っていないと関係がダメになってしまうという不安が強くなる
↓
・甘えられない、手を抜けない。(手を抜くことに罪悪感を感じる)
↓
・どんどん恋愛が負担になる、辛くなる。(頑張ることがやめられず苦しい恋愛に)
↓
・たとえ相手のことが好きでも別れるしかなくなる。
そんな自分を「なぜ頑張れなかった?」と責める。
【パターン2】
・劣等感が強いがゆえに、自分の近くに人を近づけない(親密な人を作りたくない)
↓
・いつも孤独感、一人ぼっち感が消えない(パートナーがいるのに)
↓
・孤独感が消えないからこそ、相手を失いたくはないと思い、頑張る
↓
・しかし、ちっとも心が満たされず、自分ばかり頑張ることになる
(不満感、徒労感、無意味感が強まる)
【パターン3】
・劣等感から自分のことを大切な存在と感じられない
↓
・相手の言いなりになってしまう(自分の意見が言えない)
↓
・気持ちをブンブン振り回されながら自分の意見を言えないまま頑張ることになる
↓
・結果、相手のことが嫌いになる
(愛しても意味がないと感じ、自分の愛情の価値を否定することにもなる)
【パターン4】
・そもそも劣等感があるので自分に人を近づけない
↓
・つまり「自分から相手に近づくことができない」状態のまま
↓
・この状態で恋愛関係を維持するなら、相手は「放置しても大丈夫な相手」となる
↓
・よって「そんなに自分を愛してくれない相手」「自分勝手な人」を相手にすることになる
↓
・その結果、二人のために頑張るのはいつも自分となる(罪悪感からの補償行為)
この他にも考えられるパターンはありますが、ザッとメジャーなパターンをまとめるとこんな感じでしょうか。
私ばかり頑張る恋愛が続くときの対策
頑張って愛することを正しさと捉えすぎていないかチェックしよう
実はちょいと強めな劣等感を隠し持っている人ほど
「愛することは正義」
なんてふうに考えやすいんです。
言い換えれば「私の愛情」に対していい意味でも悪い意味でもこだわるんです。
なぜなら、劣等感が強い人ほど、恥を恐れ、失敗や間違いを怖れる傾向があるからです。
もちろん愛することは素晴らしいことです。
あなたの愛情も素晴らしいものです。
が、それは常に「正しいとは言えない」ってことなんですよ。
例えば、誰かを愛する意味で相手のことを考えて行動したとき。
良かれと思ってとった行動が、相手の痛みやコンプレックスに触れることってありますよね。
このと、相手のために良かれと思ってとった行動はきっと素晴らしいのです。
が、二人にとって良い結果をもたらしたか、というと、そうではない。
つまり、この時点では「正しいとは言いがたい」ということです。(結果論ですけど)
しかし劣等感が強い人ほど、自分の方法、やり方、愛し方を否定されることに敏感なのです。
いわば「こんなに頑張って愛してもダメ?」「私が間違ってるの?」と感じやすい傾向があるので、自分の気持ちややり方にこだわってしまう傾向が強くなるんですよね。
これがいわゆる「頑張らないといい関係になれない」という脅迫めいた観念になることもあるのです。
だから、自分の中で「愛することが絶対的な正義」と感じていないか、チェックしましょう。
その上で「愛することは素晴らしいこと」と捉えた上で
「上手に愛せないこともある」ということを受け入れてみましょう。
上手に愛せないことは悔しいことかもしれません。
が、それが悪いことじゃない。
そういったことは誰にだってあり得ることです。
そういった経験がより自分を成長させてくれることもありますよね。
もちろんそれはお互いにですよ。
どこか劣等感から「ミスを許さない自分」になるよりは、
ミスはあり得ることと受け容れること。
そう思えると、いつも私ばかり頑張る状態を手放しやすくなりますよ。
「私は人を幸せにできない」といった考えを手放す
劣等感を隠し持っている人ほど
「自分は人を幸せにできない」
といった思いを感じやすいのです。
これが自分を追い込んだり、自分を人から遠ざける理由にもなります。
ただ、そもそも重要なのは「人を幸せにしたいか、そうではないか」ですよね。
また、「相手を幸せにできるかどうか」なんて一人で決められる話ではないでしょう?
「一人で相手の幸せを決められる?
・・・それって独裁者!?」
って思いません?
もちろん相手を幸せにしたい!という責任感はいいのです。
相手のことを責任持って幸せにしたいという気持ちは素晴らしいものなんです。
ただ、例えば、恋愛であれば相手がいるわけですよね?
その相手と関わり、コミュニケーションするなかで「今、幸せかどうか」をお互いが感じるわけじゃないですか。
いわば幸せって「二人で決めていくこと」とも言えるんです。
それをたった一人で決めること自体、そもそも無理があると思いませんか?
それぐらい人を幸せにしたいのかもしれませんが、逆に言えば「失敗する自分を隠したい」「自分自身が失敗や恥を恐れている」ってことなんです。
そして、「失敗や恥を怖れる気持ち」が、自分をどれだけ追い詰め苦しめるのかを考えてみてほしいのです。
そして、自分に「できない」や「失敗」を許す方向で考えてみてほしいのです。
すると、自分も楽になりますし、自分の失敗やできないを受け入れてくれている人の気持ちも理解できるようになりますからね。
基本は「心の余裕」と「自分を認めること」と「一人で悩まないこと」
最後になりますが、基本は
「心の余裕を作る」「自分のいいところを認める」です。
リラックスできる時間をとったり、自分のいいところ、できたことを認める方向で進んでみてください。
ただ、劣等感が強いときほど「できていないこと」「至らないところ」が気になるものではないでしょうか。
そんなときほど、一人で抱えない、悩まないことも重要ですよ。
先にも書きましたが、劣等感を隠したがゆえに、人と関わらず、人の意見を聞かず、たった一人で考えてしまうこともまた、劣等感が変わらない理由になります。
人が自分の欠点を愛してくれていてもそれが分からないってことになりますもんね。
とはいえ、怖いんですよね。
自分の劣等感について扱うってね。恥ずかしいし、人に責められたら痛いですからね。
そんなときほど信頼できる人の関わりほどありがたいものはないかもしれません。
そう考えると、実は自分も「誰かにとっての癒やし」になっているんですけど、劣等感が強いとそれがよく分からないもの。
だから、恋愛でも、相手が誰であっても「頑張る」という態度を変えられないのかもしれませんね。
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