恋愛の心理学

別れた彼への想いが止まらないときの心理を解説します

別れた彼への想いが止まらない、というご質問

浅野さんこんにちは。

あまりにもつらくて1人では耐えられないので、ネタ募集に応募させていただきます。

別れた彼に対する想いが消えません。

いまの気持ちを的確に表現しているのが、ヒゲダンの「Pretender」だなと思います。

彼と私は運命では無かったと思いますが、私にとっては運命の人に感じていました。

カウンセラーさんには「彼に対する気持ちを感じてあげましょうね」と言われますが、「まだまだ大好き」「なんで私の手を放したの?」「会いたいよ」なんて依存的な気持ちばかり出てきます。

この「気持ちを感じる」プロセスも大切だと理解しているのですが、つらくてたまらなくて、彼に「会いたい」とすがりそうになってしまいます。

コーピングリストを活用して気持ちを紛らわせていますが、しんどいです。

「気持ちを丁寧に感じる」とはどういうことなのか、浅野さんのお考えを教えていただきたいです。

是非お力いただけますと幸いですm(_ _)m

ネタ募集ネーム:甘い気持ちまるかじりさん

甘い気持ちまるかじりさん、ネタのご協力ありがとうございますm(_ _)m

「別れた彼はあなたにとって運命の人、でも私は彼の・・・」

そんな感じなんでしょうかね。

確かヒゲダンのPretenderってそういう内容の歌だった気がしますし。

今きっと、気持ちが揺れて苦しい状況にいらっしゃるような、そんな印象を感じています、僕も。

また、コーピングリストの活用は上手なお気持ちとの付き合い方だと思いますしね。

それでも彼への気持ちが溢れてくるわけですよね。

なるほど。

では、いただいたご質問にお答えしますね。

僕も改めてPretenderを聞き直してみたんですよね。

すると、あなたの気持ちの揺れがなぜ起きるのか、あの歌は的確に表現していたように僕は思いましたよ。

別れた彼への想いが止まらない、とはどういう状況かを解説します

別れた彼への想いが止まらない女性

まず、別れた彼への想いが止まらない、とはどういう状況なのかからお話していきますね。

「別れた彼への想いが止まらない」という状態は

まだいろんな気持ちが整理できていない状態、と僕は考えています。

今回の場合だと、彼との恋愛の中で

「私にとって彼は運命の人」という気持ちと

「二人は運命に導かれる関係ではなかったようだ」という事実を両面を感じている中で

あなたがこの恋愛の結末を悩みながらもお決めになった。

そんな状態だったのではないか、と僕は感じておりますよ。

もちろん、きちんとお考えになってのことだと思うのですけどね。

じゃないとPretenderを引用されないと思うのです、僕はね。

また今回は、あなた自身が「二人は運命に導かれる関係ではなかったようだ」という

マイナスの要因をお引き受けされたことも、まだ気持ちを残してしまう理由になるやもしれません。

いわゆる葛藤状態がまだ続いている、とも言えそうですね。

例えば、彼に会いたい、そばにいたい。

でも、どこかでもう未来はないんだとわかってる、言い聞かせようとしている、みたいな。

納得して決めた決断でも、別れると様々な気持ちが沸き上がってくることもある

考えに考え抜いて、悩んで、納得した決断であっても、

例えば失恋や大切な人とのお別れを迎えると。相手への想いを残す、ということも考えられるよな、と僕は思うのです。

それは失ったと感じるものが大きければ大きいほど、そうなる可能性があります。

これは自分の中で未だ未消化な感情が残っている、というイメージで捉えてみてください。

例えば、別れを受け入れ決断する中で

彼に対して伝えきれない気持ち

本当は伝えたかったけど言えなかった気持ち

自分の本音や弱さをさらけ出せなかった後悔

そういったものが未消化な感情を伴いながら湧き出してくる、ようなことはあり得ると僕は思うんです。

例えば、彼への怒り、深い悲しみ、今後への不安、彼への依存心、別れの痛み、喪失感、そして彼への愛情など、さまざま感情が想定されるわけなんです。

この未消化な感情が残っている分だけ、気持ちは揺れます。

まるで日替わりランチのおかずのごとく揺れます。

別れた彼への想いが止まらないときの「気持ちの受け止め方」について

では、別れた彼への想いが止まらないときの「気持ちの受け止め方」について

いただいたご質問に沿いながら解説していきますね。

今の自分の気持ちを丁寧に感じること

「気持ちを丁寧に感じる」とはどういうことなのか、浅野さんのお考えを教えていただきたいです。

これは、いいも悪いもなく、今自分が感じていることを認める、ということです。

辛い失恋や喪失感を感じる出来事と出会ったとき

僕たちは自分でも驚くほど弱くなったり、普段は感じないような気持ちになることもあります。

例えば、普段は弱音なんて決して吐かない人でも、大好きな人と別れを迎えたら

「もう嫌だ」「本当は別れたくない」「彼に戻ってきてほしい」

と感じることがあり得る、と思うんです。

でも、そう感じることは(相手から何かを奪おうとしない限り)おかしなことではないんです。

むしろ、その気持ちを自分が受け入れることで次に進みやすくなる。

次第に、悲しみや、彼への愛情や感謝も感じやすくなるものです。

でも、なかなかそういった受け入れがたい気持ちを受け入れることが嫌だったり、難しいと感じるから、気持ちの消化が進みにくくなる、という面もあるんですよね。

だから、僕たちカウンセラーは気持ちの面でのサポートさせてもらうんです。

また、ご質問の中にある

【カウンセラーからの「彼に対する気持ちを感じてあげましょう」という提案】

には、そういった意味合いも含まれているのではないか、と僕は思います。

丁寧に自分の気持ちの意味を見ること

また、自分の気持のあり方を批判的に見る必要ってあまりないのですけど

丁寧に自分の気持ちの意味に気づいていくことも大切なことなんですよね。

「まだまだ大好き」「なんで私の手を放したの?」「会いたいよ」なんて依存的な気持ちばかり出てきます。

ここなんですけどね。

Pretenderの中で、こんなふうな内容がなかったでしたっけね。

「無責任に好きと言えたらいい。でもそれは虚しいだけ。」(正確な歌詞ではありませんけど。)

多分、そんな気持ちが依存的な気持ちとして出てくることもあるのかな、と思うんです。

ただ、いいか悪いかは別にして・・・

「依存的な気持ち」って愛する人に対しての愛や信頼ではないから。

それはまるで助けを求める叫びだから、あなたが相手を本当に好きであった分だけ虚しくなるんだと思うのです。

本当の自分はそんなことをしたいわけじゃない、としたらね。

つまり、愛する人を愛したい、幸せを祈りたいとしたら。

湧き出してくる依存的な気持ち、それが虚しさを掻き立てる。

どうしようもないぐらい切ないですけどね。

でも、そこに本当に伝えたい気持ちがない、としたら・・・。

本当の気持ち、自分が感じる本当の気持ちって、どこにあるんでしょう。

それを表現しようとして、Pretenderの中では

「君はきれいだよ」

と主人公が何度も叫ぶ情景が描かれているような気が僕はするんですよ。

それは愛する人を忘れようとしているのではなく

失った悲しみを引き受けながら手放そうとしている、ようなイメージで。

でも、それは失った悲しみがどんどんリアルになっていくことでもありそう。

それがまだ辛いと感じるとき、僕たちは何度も「もう一度付き合いたい」と思うことにもつながるのだろう、なんて僕は思います。

そして、その心の揺れを感じているときこそ、丁寧に自分の気持ちを扱うときだと僕は考えているんです。

 

そういう意味で

「彼に対するあなたの本当の気持ちを、そこにある悲しみをあなたのペースで丁寧に解放していきましょう」

なんて、僕はお伝えすることがあるやもしれませんね。

 

今日のコラムは以上です。

僕なりの考え方ですが、参考になりましたら幸いです。

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