愛深き忍耐女子シリーズ

忍耐は忍耐を呼び忍耐を迫るからこそ、つい怒ってしまうのです

忍耐は忍耐を呼び忍耐を迫るからこそ、つい怒ってしまうのです

彼の前で怒っちゃいけない・・・・。

そう思っていても、彼の態度でイラッとして、つい怒ってしまう私。

いけないって分かっていても、怒りが抑えられなくなって、怒ったあとで凄く悲しくなる・・・。

本当はこんなことがしたいわけじゃないのに、いつもうまくいかない・・・。

そんな忍耐女子の皆さんのお声も伺います。

怒りたくなくて我慢して、でもつい怒ってしまう。

それで何度も彼とケンカしてしまう、だとか、彼と別れてきた、というお話。

コレは・・・僕の中で超切ないお話の一つ、と認識されています。

そもそもこういった思いを持つということは、彼を大切に思う気持ちがめちゃめちゃあるから。

そして本来は、大切な人を拒絶なんてしたくないと思われているケースが多いから。

もちろんあなたの意識でとは限らず、そのココロで、の話ですが。

では怒りたくないのになぜ怒ってしまうのか?

コレはとてもシンプルで、あなたの中で「忍耐が忍耐を呼び忍耐を迫っている」からですね。

忍耐女子の忍耐動機は、そもそも愛ゆえです。

私は彼のことを愛しているのだから我慢できるはず。

・・・いくら愛していてもいらつくことはあるよ、って僕は思っちゃうんですが、それを許さないのが忍耐女子の心かもしれない。

だから忍耐を始めると、愛ゆえに更に忍耐を自分にせまる。

しかし、我慢もいつまでも続かない。

その限界がやってきた時に、怒りの放出が起きる。まぁ人に向かって、がおーって怒るってことですけど。

ここでのポイントは怒りの放出って部分。

私達が本質的に「怒り」という感情を感じると、怒りの放出って起きないようです。そんな心理学の考え方もあるぐらい。だから怒りの放出は、怒りからの逃避とも考えられるのです。

ちょっと難しい話ですよね。

つまりは・・・人が誰かに向かって怒りを解放しているときも、怒っちゃいけないと思っている可能性が高いって話です、実は。

もう我慢できない、よっしゃ怒るぞ!というのは、ある意味暴力性です。

そう考えると、彼に怒っちゃいけないと思っていても、つい怒ってしまうあなたは、一貫して「怒りを我慢していなきゃいけない」「そもそも怒りを感じたくない」と思っていると考えても良さそうだという話。

これが忍耐女子のみなさんによくあるパターンだ、とも言えます。

だから一向に我慢しつづけても、また怒っても怒っても、怒りは湧き出してきますから、いつまでたってもスッキリしないのですよ。

***

そういったことが続くと、「彼だってひどいんですよ(プンプン!)」と、「お互いに悪い」という部分に落とし所を作ろうとするかもしれない。

ただ、これじゃ「どっちもひどい人」になっちゃうので愛し合えなくなるし、怒りや不満が消えるわけじゃなさそうです。

時には、こういった事を繰り返すなかで「私って優しくない」と思われるかもしれないし、実際、クライエント様からもそういった言葉を伺います。

が、僕は「そりゃ逆でしょうよ~」と思ってしまう。

・・・えぇ、僕はアタマがぶっ飛んでますね(笑)

あなたは彼に優しくないのではなく、私に優しくないのですよ、きっと。

そんな風にお伝えすることが多いです。

問題はそこではなーい、なんて僕は思うわけです。

あなたの怒り自体の問題、ではなく、ちょっと別のところに答えはあるかもですよ、という視点。

よくあるケースとしてはですね

あなたの「承認欲求」が満たされていないとか。

実は「寂しさ」「悲しみ」「孤独感」が強くなりすぎている

そういった場合が多いようですよ。

特に「怒らない」が「愛される秘訣」になっている場合はそうですね。

また、意外と私は言いたいことをいうタイプなんて自覚がある場合でも、恋愛となると別、みたいなケースもありますので、じっくり見つめたいところです。

今ある感情を解放して、過去から抱えている自分の感情に気づく。

シンプルだけどこういったプロセスが大切になります。

その上で「大人」として、現実の中であなたの感情を満たしていくような方法を学ぶといいですね。それはまぁカウンセリングでいつもお伝えしています。

そういえば、僕がかつて、あるクライエント様にこんなお話をさせていただいたことがあります。

『あなたはいつも彼に対して怒ってしまうそうですが、あなたはきっと怒っちゃいけないと思っているのかもしれないですね。

怒りたくないのに怒ってしまうなら、そんな自分を責めちゃいますよね。

ただ、禁止は欲求を作るの法則から、怒りを我慢すると怒りたくなりますよ、うん。だからそこを扱い続けても答えは出ないかもしれません。

本当はあなたが求めているものってなんなんでしょうね・・・。

あなたが怒るぐらいほしいもの、怒るぐらい手に入れたいものがあるんでしょうか。

もしそうだとしたら、あなたは何がほしいんでしょうね。』

そこからはじまる「本当の気持ち探し」が「あなたの癒し」につながり、愛深き忍耐女子の愛を全面的に発揮するスイッチになっていることも多いのです。

意外とね、これ、悪い結果にはならないんです。意外とあなたの美しいものがたくさん見えてきますよ。

ま、僕がそんな話しかしないから・・・ってツッコミもありそうですが、気にしない方向で・・・。

実は「あなたの怒り」から、あなたの才能や愛を発見することだってできるんです。

そこに気づいて、深く感じていくと、自分をもっと「素敵な人間だわ」と思えるようにもなります。

その結果、欲しいものが手に入り、彼との関係も良くなることが多いですよ。

だから、あなたの怒りを禁止して振り回されるよりは

「この怒り、どんなメッセージなの?」

と私の心に興味を持ってみることが、私に優しくなるはじめの一歩ですね。

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