甘すぎない恋愛心理学

相手を試すような行動や思い通りにならない時に怒ってしまう行動等、 どう直せばいいですか?

浅野への質問

2ヶ月前、2年付き合った彼氏に振られました。
理由は、私が彼に好きかどうか試すような行動をしてしまうこと、
自分の思うような行動、返事じゃない時に怒ること。
その事が怖いという理由でした。
冷めたのか聞くと、もう怖いと言われました。
その時も、ヒステリックに彼を傷つける言葉をたくさん言ってしまい、
その日からもう連絡は取っていません。
今は謝りたい気持ちでいっぱいです。
自分勝手ですが、出来ることなら復縁したいです。
復縁が無理なら仲の良い友達などになりたいです。
どうすれば良いですか?
また、試すような行動や思い通りにならない時に怒ってしまう行動等、
どう直せばいいですか?
よろしくお願いします。

(匿名さん ※原文のまま掲載しています)

2年付き合った彼との別れ、つらいですよね。なかなか気持ちの整理もつかないですよね。

別れた彼との復縁を望むご相談ってたくさんいただきます。

基本、彼が別れたいと言っている以上、一度それを受け止めて「いままでありがとう」と伝えて手放す、感じが次に繋がる一手のように僕は思います。

あまり今までの関係に執着しないほうがいいですよね。

どこか、元の関係に戻りたい、と思うことは、今の状況がまた未来に訪れる、ということでもありますから、過去に戻るではなく、未来志向でいきたいものですね。

むしろこれ以上彼にあなたを拒絶させないことって大切です。拒絶する方もすればするだけ辛い気持ちになりますから。

今後のことはある程度時間もかかるでしょうし、ある程度いい印象だけ残して手放し、をオススメしたいところです。

さて、匿名さんのお話を伺うと、どうやら彼との別れに至った理由も分かっておいでのようですし、自分自身のそのパターンを直したいとも思われているんですよね。

それは素晴らしいことですね。

もし自分にミスがあれば訂正が求められるもの。自分を責めるものではない、ですからね。

ただまぁ・・・ダメだと分かっていてもつい、ヒステリックなことを言いたくなる気持ち、個人的にはよく分かる気がしますよ。そこにはある意味必死さのようなものもなかったでしょうか。

だとしたら、どうして私はついヒステリックになってしまったのか。

その理由を探して見つめていくといいですよ。

何が良くて何が悪いか、という善悪判断は手放して、ですね。

その理由について考えておかないと、いわゆる私の表面的な行動だけ改めようとするでしょう。しかし表面的なものを意識でコントロールしても、またつい同じような欲求、感情を感じてしまえば、我慢するか、またつい言いたくなってしまうか、の二択です。

何よりあなたが苦しいと思います。

だから、その理由を見つめるんです。なせそう感じるのだろう・・・と。

今回いただいたご質問には、あなたご自身のお話や彼との今までのプロセスがあまり書いていただいてないようです。

それだけではなんとも申し上げられない部分もありますので、ここからは一般論としてお伝えさせていただきますね。

私達が、ついヒステリックになったり、自分の感情を相手にぶつけてしまう時。

実はあまり周りが見えていないことが多いようです。

彼が(人が)が私のことをどう思っているか、そんな不安を感じてはいますが、相手の気持ちを理解しよう、相手はどんな気持ちなんだろう・・・そういった意識はあまり持てていないことが多いのです。

むしろ相手の気持ちを知るのが怖い。だから分からないままでいることも多いのです。

が、「分からないことは怖い」の法則から、怖れが強まって、またヒステリックになってしまうこともあるようです。

これがいいか悪いかは別にして、です。

もちろん悪意があって彼の気持ちに無関心になっているなら、そりゃつれないよ~って話かもしれません。

しかし、僕の知る限り、「ついついそうなってしまう」というお悩みを抱えていらっしゃる方も多いのです。

どうして人の気持ちが知りたくない、人の気持ちに興味が持てない、のでしょう。

それが怖いのでしょう?

ここにこういった問題を紐解くヒントが隠されています。

この話の続きはまさに個別論、人それぞれそうなってしまう事情も理由も微妙に変わってくるものですよ。

が、よくあるケースは、

「誰もいなくなるという不安」
「自分のことを分かってもらえていないことで繊細に傷つく」
「愛してくれなかった人への怒り」

実は今までのプロセスや日常の中では、我慢していたこのような感情がパートナーシップの中でスパークしちゃうこともあるんですよね。

だから、つい感情的になって彼を責める人って、普段はおとなしかったり、いい子、いい人であるケースも多いですよ。

が、こういった隠れていた感情は「彼との関係」で生まれたものではないんです。おそらく多くの人が「今までのプロセスで感じ、抑圧してきた感情」なのです。

だから、目の前のパートナーには処理しきれないし、なぜあなたがそこまで感情的になるのか、その理由がわからないので「怖い」と言うようになっていることが多いものですね。

ということで、こういったパターンを手放していく事を考えたときは、「あなたが感じたくないと我慢していた感情」にヒントがあります。

セラピー(心理療法)的には、こういった抱えてきた過去の感情の解放や、自分を受け容れるアプローチなどを使うことが多いんですけどね。

なかなか自分では感情の整理がしきれないから、とカウンセリングルームにお越しいただく方もいらっしゃいます。

日常的にできることは、まず自分の価値を高めるアプローチ。自分を大切に扱うことですね。

または人とのつながりを感じられるように、いろんな人と会う、話す、といったこと。

これによって気持ちを整理し、「あなたが自分を見つめ、受け容れる」ことができれば、徐々にあなたの周囲のことが見えてきます。

例えば、意外と人は怖くないなぁ、私がダメなわけでもないんだなぁ、彼は彼で優しくしてくれたこともあったなぁ・・・

このように感じられると、あまり感情的にならなくても済むかもしれませんね。

そんな私になれてこそ、まぁ復縁の可能性もある程度高めることは可能になってくる感じでしょうか。

何か参考にしていただければ幸いです。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー・トレーナー
恋愛や夫婦関係、仕事、対人関係、生き方の”こじれ感”を「甘すぎない心理学」で解決。ただ、気持ちを受け止めるだけでなく、背景にある心理構造や関係性のパターンを整理し、「現実的で納得できる選択」を一緒に探っていきます。 臨床実績9000件/東京・名古屋・オンライン対応。
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