物事が続かない人の心理とは?|飽きっぽさの裏で起きている心の仕組み
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は、よくご相談に出てくるテーマのひとつ、
「物事が続かない人の心理」について整理してみます。
・やる気が出て始めたはずなのに、途中で気持ちが切れる
・最初は面白かったのに、だんだん興味が薄れていく
・続けられない自分に、どこかでがっかりしている
こうした感覚を抱えながら、
「自分は根気がないのでは」「意志が弱いのでは」
と考えてしまう方も少なくないのかもしれないですね。
ただ、心理学的に見ると、物事が続かない=能力や性格の欠陥と単純に片づけられるケースばかりでもないんですね。
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浅野カウンセラーへの質問
いつもブログ楽しみにしています。
私は昔から物事が続きません。どれだけ興味があることにも飽きてしまい辞めてしまいたくなります。
今の仕事(フリーランス)も好きで始めたのですがもう飽き始めています。つい「つまらない」と感じてしまい、続けることの意味を感じなくなります。
今までは物事が続かないことを気にしないように過ごしていましたが、浅野さんがネタ募集をしているということなので聞いてみようと思いました。
物事が続かない人の心理を教えて下さい。
ネタ募集ネーム:MCさん (※一部編集させていただいています)
物事が続かないとき、心の中で起きていること
人が何かを続けるためには、
「動機」「安心感」「回復」の3つが、ある程度バランスよく必要だと考えられています。
これは難しい理論の話ではなく、かなり実感に近い話です。
- なぜやっているのかが分からなくなる(動機の低下)
- 失敗や評価への緊張が続く(安心感の不足)
- 疲れても立て直す余白がない(回復不足)
このどれかが欠けた状態が続くと、
人は自然と「続けられない状態」に入りやすくなります。
これは怠けではなく、
心がブレーキをかけている状態と表現したほうが近いかもしれません。
① 「禁止」が多いほど、興味は続きにくくなる
物事が続かない方のお話を伺っていると、
自分に対して、かなり多くの「禁止」を使っているケースがあります。
- 飽きちゃダメ
- 途中で投げ出しちゃダメ
- ちゃんとやらなきゃダメ
心理学では、禁止や抑圧が強いほど、
内側の欲求が別の形で噴き出しやすくなることが知られています。
ダイエット中に「甘いもの禁止」と思うほど、
甘いものが頭から離れなくなる、あれですね。
同じことが、「続けなきゃ」「飽きちゃいけない」という自己管理にも起きます。
続けようとするほど、心のどこかで息苦しさが増え、
結果的に「もういいや」と気持ちが切れてしまう。
この場合、問題は飽きっぽさそのものではなく、
続け方の構造にあることが多いんです。
② 自分に価値を感じにくいと、興味は外に逃げやすい
もうひとつ多いのが、
自分や自分の選択に、あまり興味を持てていない状態です。
たとえば、
- 始める前はワクワクする
- 手に入れた瞬間がピーク
- 自分のものになった途端、色あせて見える
こうしたパターンが続く場合、
背景に「無価値感」が混ざっていることがあります。
心理学では、
自分に価値を感じにくいと、近くにあるものの価値も感じにくくなる
という現象が知られています。
対象が悪いわけでも、選択が間違っているわけでもなく、
「自分の手元にある」という事実そのものが、
評価を下げてしまうんですね。
この状態で「もっと続けよう」と気合を入れても、
なかなか気持ちは戻ってきません。
③ 比較が増えるほど、続ける意味は見失われやすい
物事が続かない人ほど、
「淡々と続けている人」と自分を比べていることも多いです。
- あの人は何年も続けている
- 私はすぐ飽きる
- 自分には向いていないのかもしれない
比較そのものが悪いわけではありませんが、
比較が「自己評価」になってしまうと、話が変わってきます。
心理学的には、
他人基準の評価が強まるほど、
自分の内側の動機は弱くなるとされています。
「何をしたいか」よりも、
「どう見えるか」「劣っていないか」が基準になると、
続ける意味が分からなくなってしまうんですね。
④ 心が疲れていると、興味そのものが動かなくなる
とてもシンプルですが、
心が疲れていると、物事は続きません。
慢性的な我慢、緊張、人間関係での消耗が続くと、
興味や好奇心は、まず真っ先に落ちます。
この場合、
- やる気を出そうとしても出ない
- 意味を感じられない
- すぐ「つまらない」と感じる
といった反応が出やすくなります。
これは性格ではなく、回復が追いついていない状態です。
「続けられない」をどう扱うか
ここまで見てきたように、
物事が続かない背景には、いくつかの心理的要因が重なっています。
大切なのは、「続けられない自分を直そう」とすることではなく、
なぜ今、続けるのが苦しいのか
どんな負担や気持ちのズレが起きているのか
そこを一度、整理してみることかもしれません。
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まとめ
物事が続かないと感じるとき、
私たちはつい「自分は根気がない」「意志が弱い」と考えてしまいがちです。
けれど心理学的に見ると、
それは性格の問題というより、
今のやり方や立ち位置が、あなたの心に合っていないサインとして現れていることも少なくありません。
無理に続けようとする前に、
なぜ気持ちが離れていったのか、
どんな負担や我慢が積み重なっていたのか。
そのあたりを少し立ち止まって眺めてみることが、
次に進むための大事な手がかりになることもあります。
「続けられない自分を直す」ためではなく、
自分を見つめ直すヒントとして、
この記事を役立ててもらえたら幸いです。
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