本気だった恋の別れがつらい理由 |「愛されなかった」より残りやすい、もう一つの感情
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は、失恋の中でも少し長引きやすいタイプの話を扱います。
本気だった恋愛の「別れ」が、あとからじわじわ効いてくる。
しかも、そのダメージって「寂しい」「つらい」だけじゃなくて、
その後の恋愛の選び方や、関係の作り方にまで影響していくことがあります。
この記事にたどり着いた方は、おそらく今こんな状態かもしれません。
- 別れてから時間が経っているのに、どこか引っかかっている
- 新しい恋が始まっても、同じ不安が出てくる
- 「私、また同じことになる気がする」と思ってしまう
- 相手の気持ちが見えないと、落ち着かない
このタイプの失恋で残りやすいのは、
「もっと愛してほしかった」だけではありません。
むしろ、あとからじわっと残る問いは、こちらかもしれない。
「あなたは私と一緒にいて、本当に幸せだったの?」
今日はこの問いが残る理由と、そこから起きる影響を、なるべく整理して書いてみます。
Index
「本気だった恋愛」の別れで残りやすいのは、疑問のほう
失恋をしたとき、よく出てくる思いとして
「もっと愛してほしかった」「分かってほしかった」
があります。
もちろん、それは自然なことですよ。
大切な人との関係で満たされなかった感覚が残るのは、普通のこと。
ただ、本気だった恋愛ほど、もう一つ、別のものが残りやすい。
それが、さっきの問いです。
「私といて、本当に幸せだったの?」
この問いって、ちょっと不思議ですよね。
自分が幸せだったかどうかじゃなくて、相手が幸せだったかどうかを気にしてしまう。
でも、これ、恋愛の現場ではわりとよくうかがうお話です・・・。
なぜなら「本気だった恋」には、
自分の気持ち(愛情)を使って関係をより良いものにしようとした
そんなあなたの”履歴”があるからなのでしょう。
それでも残るのは「私の愛は足りなかったのかもしれない」
この問いが残るとき、心の中で起きていることは、ざっくり言うとこんな感じかもしれません。
私は本気だった。ちゃんと向き合っていた。大事にしていた。
でも、別れた。
「私の愛情では不十分だったのかもしれない」
ここがポイントで、これは
「愛されなかった」とはちょっと違うんです。
もっと言うと、
相手に選ばれなかったという話とも、少し違う。
このタイプの失恋の痛みは、
「私が愛したこと」そのものに、未完の感覚が残る痛みです。
そしてこの感覚は、次の恋で、形を変えて顔を出しやすいんです。
「私といて幸せ?」が、その後の恋愛で“目的”になりやすい
「私といて本当に幸せだったの?」が心の中に残ると、
その後の恋愛で、欲しいものが少しズレていきます。
本来、恋愛の問いはこうです。
- 私はこの人といて幸せだろうか
- この関係は、私にとって心地いいだろうか
- 二人でいい関係を育てられるだろうか
でも、この問いが残ると、恋愛の問いがこう変わりやすい。
「私と一緒にいることで、相手が幸せだと感じてくれているか」
すると、恋愛の“目的”が、少しずつこうなっていきます。
- 相手を幸せにする
- 相手の不機嫌や不安を消す
- 私の存在理由を証明する
もちろん、「相手の幸せを願う」こと自体は素晴らしいことです。
ただ、色々とある恋愛関係の中で
関係の中心(責任)を背負う形になってしまうと、ちょっとしんどくなります。
そこまで思えることは素晴らしいこと。
その気持ちは否定されるべきことじゃないんですよ。
それは絶対、です。
ただ、そこには心の仕組みとして
「私が頑張るほど、どうしても相手の状態に振り回される」
という罠があるのも事実なのかもしれません。
そしてなぜか「満たされていないように見える相手」に惹かれやすくなる
このズレが起きると、次の恋愛で選びやすい相手にも影響が出ることがあります。
たとえば、
- 連絡が少ない
- 気分にムラがある
- 距離が詰まると引く
- どこか満たされていない雰囲気がある
- こちらが頑張る余地が大きい
いわゆる「恋愛相談案件になりやすい相手」です。
なぜこうなるかというと、ここに
“あの失恋の意味を回収するという意図”が生まれるからなんですよね。
つまり、
「私がこの人を幸せにできれば、あの問い(私といて幸せだったの?)が回収できる気がする」
と、心が感じてしまう。
もちろん、本人はそんな計算をしているつもりはないのでしょう。
でも僕たちの心って、
いわゆる未完の問いを回収できそうな場面に、
スッと吸い寄せられることがあるんです。
「本気の別れ」が残すのは、恋の痛みというより“立ち位置のズレ”
ここまでの話を、今の言葉でまとめるとこうです。
本気の恋愛の別れが残す影響は、
感情の痛みだけではなく、
恋愛で立つ位置(役割)のズレとして残ることがある。
たとえば、
- 相手の気持ちを確認しないと落ち着かない
- 相手が幸せかどうかを背負う
- 「私がちゃんとしないと」で関係を回す
- 自分の幸せより、相手の反応が基準になる
これが続くと、恋愛は「関係」ではなく、課題(ミッション)になりやすい。
そして、次の恋愛がうまくいかなかったときのダメージも深くなる。
言い方を変えれば「らしくない恋愛」になるんです。
それはどこかで、本来はもう必要のない、しかし、また同じ問いが出てくるから。
「やっぱり私は、相手を幸せにできないのかもしれない」
じゃあ、どうすればいいの?|整理の焦点は「相手の幸せ」ではなく「私の事実」
ここからが大事なところです。
このタイプの失恋から抜けるために必要なのは、
別れた相手の気持ちを確かめることではありません。
(確かめたくなる気持ちは分かります。けど、答えはそこにないことが多いです。)
必要なのは、問いの向きを変えることです。
「私といて相手は幸せだったの?」ではなく、
「私は、あの関係の中で何を背負っていたのだろう」
「思いの強さと比例して、何を引き受けようとしていたのだろう」
そして、最後にこの言葉へ戻すことです。
「私はあなたと一緒にいて、幸せだった」
これが言えるようになると、何が起きるか。
あなたの中にある深い悲しみの解放され、完了に向かっていきます。
そして、これからの恋愛の基準が、別れた相手の反応から、自分の中の”真実”へ戻ります。
つまり、これからの恋愛関係が「ミッション」ではなく、二人の営みに戻っていきます。
自分に問いかけるなら、この3つ
もし今、過去の別れが引っかかっているなら。
静かに、次の3つを問いかけてみてください。
- あの恋で私は、相手の何を背負っていた?(機嫌/不安/自信/人生/孤独)
- 私は「相手が幸せ」だと感じられないと、何が怖い?
- 本当は、私はあの恋で何を大切にしていた?
答えがすぐ出なくても大丈夫です。
大事なのは、「私はダメだった」という結論に回収しないこと。
むしろ、
「私は、愛し方が本気だったからこそ、立つ位置がズレていたのかもしれない。
それだけ、なんとかしたかった関係だった。」
という視点で眺めてみることです。
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最後に
本気だった恋愛の別れは、「失恋の痛み」だけではなく、
恋愛での立ち位置(役割)をズラすことがあります。
そのズレが残ったままだと、次の恋で、
「相手が幸せかどうか」を背負う形になりやすい。
そして、その関係がまたうまくいかなかったとき、
ダメージは深くなります。
だからこそ、問いを戻しましょう。
相手が幸せだったかどうかではなく、
私は何を背負って、何を大切にして、どう愛していたのかへ。
過去の恋が「傷」だけで終わらなくなったとき、
今のあなたの恋愛は、静かに変わっていくのではないでしょうか。
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