こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は、夫婦関係のご相談の中でも、心が削れやすいテーマを扱います。

「ことあるごとに夫から『離婚だ!』と言われ続けている」という状況です。

離婚という言葉が出るたびに、怖くなったり、怒りが湧いたり、もう何が正解か分からなくなったりしますよね。

特に、借金や不倫などが重なっている場合は、気持ちが消耗戦になりやすいです。

この記事では、

  • 「離婚だ」が繰り返されるときに起きやすい心理
  • 関係が固定化してしまう理由
  • 別れる/続ける、どちらを選ぶにしても役に立つ「整え方」

この順で整理します。

※ここで扱うのは心理面の整理です。借金・生活費・別居など現実的な問題が絡む場合は、法的・金銭的な相談先(専門家)を持つことも大切になります。

いただいたご質問はこちら

浅野先生、こんにちは。

いつもためになるブログをありがとうございます。
楽しく読ませていただいております。

浅野先生に夫婦関係について質問です。

家賃が払えない、今月中に払わないといけないから払ってくれる?と夫にまた言われました。

なんで?と聞くと、そもそも今回に始まったことじゃない、前から気持ちが戻らない、別れた方がお互いのためだって言ってきたよね?と問題をすり替えられました。

私は、今まで全部黙っておいたけど、明日全て親に伝えると言いました。
何のため?と聞かれたので、私一人で抱える問題じゃないってわかったからと伝えると、明日明後日にでも出て行くよと言われました。
そして、引っ越すならその費用は出すよ、とも。
私は家賃も払えてないのに何言ってんの?と笑ってしまいました。

私はこれまで主人の借金を必死に返してきました。すべては2人で生活していくために。
でも、事あるごとに離婚と言われ、疲れました。

離婚は怖いけど、離婚した方が幸せになれるかなと思い始めてもいます。
私は現在32歳、子供を切望していますが、レスかつ何かあればすぐ離婚と言われ、以前は不倫もされていました。誰にも知っていることを言っていませんが…

もうどうしたらいいのかわかりません。
夫の上司、夫の両親に相談してみようかと考え中です。

すべて、私のわがままななのでしょうか?

ネタ募集ネーム:necoさん

まずは、よくご質問を送ってくださいましたね

necoさん、いつもブログをご覧いただきありがとうございますm(_ _)m

ご質問読ませていただきました。

necoさん、相当頑張られて夫婦関係をより良くしようとされてきたのではないでしょうか。その思いと切実な思いが伝わってくるような印象を受けています。

いや、よくぞご質問を送ってくださったな、と思うばかりです。

ここまで抱えた上で、相談を出すだけでも相当なエネルギーが必要だったと思います。

necoさんは、ご夫婦のことでご質問いただくって勇気が必要だったのではないでしょうか。

どこか夫婦関係が思うように進まないと(本当は相談したくとも)誰にも相談できなくなることも多いんですよね。

その中にいると、不安や怒り、不信がたくさん溜まってしんどくなることが多いんです。

それでも頑張ってご夫婦のために努力されてきたnecoさんの心が解放され、幸せを実感していただきたいなと願っています。

では、僕からの回答です。


まず「わがままなのか?」について

結論から言うと、ここはわがままというより

「心の限界が来ているサイン」として扱ったほうがいいように見えます。

・借金の返済を背負ってきた
・生活費(家賃)問題が繰り返される
・不倫があった
・レスが続く
・そのうえで「離婚だ」が何度も出る

この状況で心が疲れるのは、不思議ではありません。

まずは、necoさんの心身がこれ以上削れないように、自分を守る(整える)ことを優先していいと思います。


夫がことあるごとに「離婚だ!」と言う理由

「離婚」という言葉が出るとき、もちろん本気のケースもあります。

ただ、ご相談の場で多いのは、離婚という言葉が

  • 話を終わらせるためのスイッチ
  • 責められないための盾
  • 主導権を握るためのカード

として使われているケースです。

つまり、話の中身(今回でいえば家賃・借金・生活)から目を逸らし、「離婚」を出すことで状況を動かす形になりやすい。

これが繰り返されると、夫婦の間でポジションが固定化します。

  • 突き放す側(離婚カードを出す側)
  • 受け止める側(なんとかしようとする側)

この固定化が続くと、関係は「問題の解決」よりも、

心の防衛(責められない・見捨てられない)が主役になっていきくんですよね。


更に深く見ると、夫婦は「罪悪感」を共有していることがある

こういう関係でよく出てくるのが、罪悪感です。

受け止める側には、

  • 頑張っても報われない苦しさ
  • 「私が足りないのかも」という自分責め

突き放す側には、

  • 責められる怖さ
  • 自分は加害者になってしまう怖さ(向き合えない・返せない等)

こうした罪悪感が強いと、優しさや努力が「愛」ではなく、どこかで埋め合わせ(補償行為)として感じられてしまうことがあります。

すると、どちらもいい気分になれません。

受け止める側は「頑張ってるのに虚しい」。
突き放す側は「受け取るほど責められそうで怖い」。

その結果、突き放す側は「離婚だ」と言い、受け止める側は「どうしたらいいの?」と消耗していく。

そういう循環が起きやすいのです。


別れる/続ける。どちらにしても、まずやっていいこと

ここから先は、necoさんが「どうするか」を決める前に、まず自分の足場を作る話です。

続けるにしても、別れるにしても、足場がないままだと判断が歪みやすいからです。

1.「離婚カード」に即反応しない(話の論点を戻す)

離婚という言葉が出た瞬間、心は一気に揺れます。

だから、そこで結論の話を始めると、相手のペースに巻き込まれやすい。

できれば、

「離婚の話は今ここでは結論を出さない。いま話すのは家賃(生活)の話」

と、論点を戻す。

これは「冷たい」ではなく、話を現実に戻すための線引きです。

ただ、相手が感情的になったり、攻撃的になってしまい、こちらの安全が守れない場合は、無理に話を切り出さずタイミングを見てくださいね。

2.背負いすぎている部分を“分散”させる

necoさんが「親に伝える」と言ったのは、悪い手ではないと思います。

夫婦の問題が大きくなるほど、当事者二人だけで抱えると歪みます。

ただし、相談先は慎重に。

夫の上司や夫の両親は、関係をさらにこじらせることもあります(味方/敵の構図になりやすい)。

現実面は専門家、心の整理は守秘性のある場(カウンセリング等)に分けるほうが安全なことも多いです。

3.「私は本当は何に疲れているのか」を言葉にする

離婚ワードがつらいのは、離婚そのものが怖いだけではなく、

  • 生活の不安(お金・住まい)
  • 信頼の損傷(不倫・嘘・すり替え)
  • 尊重されていない感覚
  • 子どもの希望と時間

いくつもの層が重なっているからです。

ここを「一塊の絶望」にしないで、分けて見るだけでも、判断が少し戻ってきますよ。

なにより、ここまで疲れても関係を維持しようとされてきたのはあなたではないでしょうか?

まず底を見ることが大切なことかもしれません。

とはいえ、気持ちが折れそうになっているときに、自分を勇気づけることもむずかしいかもしれません。

そんなときこそ、ご相談いただければと思います。

▶個人セッション(夫婦カウンセリング)について


最後に|「今後を決める」前に、まず自分の心の足場を取り戻しましょう

この状況で一番起きやすいのは、

「もっと私が頑張れたら…」という不足感

です。

でも、夫婦関係の問題は、誰か一人の不足で起きているとは限りません。

むしろ、罪悪感・怖さ・すり替え・固定化といった「心の動き」が絡んで、二人の関係が消耗戦になることがあります。

だから、いま必要なのは、根性で続けることでも、勢いで別れることでもなく、

「私が私を守れる状態」を先に作ること

なのだと思います。

そこが整うと、続けるにしても別れるにしても、判断がしやすくなります。

そして何より、necoさんの“これから”を守りやすくなります。

もし一人で抱えるのがしんどいと感じるなら、守秘性のある場で一緒に整理していく選択肢も考えてみてください。

今日は以上です。何か参考になれば幸いです。

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ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー・トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 個々のご相談を心理学の視点で整理して、明快に言葉にしていくカウンセリングが人気。 キャリア17年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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