こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今回は、このサイトにお寄せいただいたご質問にお答えします。

特にここに絞って整理してみます。

「彼が傷ついたあと殻にこもり、それが長期化するのは、解決できないもやもやが残っているからなのでしょうか?」

うーん、とても自然な疑問だと思います。

殻にこもる期間が長くなるほど、こちらとしては不安になりますし、
「何か未解決の問題が彼の中に残っているのでは」と考えてしまいますよね。

この問いに対して、心理的な視点から少し整理してみます。

いただいたご質問はこちら

浅野先生への質問

先日彼が私との行き違いが原因で自分の殻に閉じこもってしまいました。

私としては彼のためにと思い、何度言っても軽く流されて聞き入れてもらえず、自分をないがしろにされたような気がして、ホントにもう怒るよ!と強い口調で言ったのが原因でした。

瞬間しまった、と思ったのですが時すでに遅く。

いやな思いをさせてごめんねと伝えましたが、返事はしてもらえませんでした。

このようなことは実は初めてではなく、殻から出てくるまでにその時によって3日から3週間くらいかかるのですが、今回は長く、二週間前くらいから徐々に、一か月経った現在は普通に話ができるようには回復しましたが、彼から触れてくることがありません。

今回の質問は、何か彼の中で傷ついたという事があった時、殻にこもることがありますが、それが長期化するのは「解決できないもやもやがずっと残るから」ということなのでしょうか。

自分で解決するまで待てばいいのは色々拝見して理解しているつもりなのですが、長期化するたびに疲れ、取り返しのつかないことになるんじゃないか、と怯える自分に振り回されてしまいます。

殻に閉じこもるなとは言いませんが、せめて進捗状況を教えてほしいといつも思います(笑)

ネタ募集ネーム:あまのがわさん


殻にこもる状態が長引くとき、起きていること

まず前提としてなんですが、

殻にこもる行動そのものは、「考えたくない」「向き合いたくない」という単純な逃避だけで説明できるものではない場合があります。

むしろ多いのは、

「どうすればいいか分からなくなっている状態」

です。

彼の中では、

  • 自分なりに考えようとしている
  • 何か答えを出そうとはしている
  • でも、うまくまとまらない

そんな宙ぶらりんな感覚が続いていることがあります。


「もやもやが残っている」というよりも

ご質問の中にある

「解決できないもやもやがずっと残っているから?」

という表現、とても的確です。

ただ、少し言い換えるとするなら、

「解決できないもやもやがある」というよりも、

「解決できる形が見えないまま、どう動けばいいか分からなくなっている」

そんな状態に近いかもしれませんよね。

なので、表面的に彼は怒っているように見えることが多いです。

怒りは分離感情と言いまして、人との関わりを切るために使われることがあるので。

かつ、殻にこもっているなら、その怒りは外ではなく内側に向いていることが多いはずです。

この状態を「引きこもっている」と呼ぶのですけども。

もしくは、「受動攻撃(何もしない・動かない)」という場合もありそうですけどね。

このとき彼の中では、

  • 何かしなければいけない気はする
  • でも、下手に動くとまた傷つく気がする
  • どう選んでも失敗しそうな感じがする

そんな感覚が重なっていることがありそうですね。

・・・ま、こちらからすると「ふーん、そうなんだ。知らんけど」って話かもしれませんけど。


殻にこもる行動が示している心理

こうした状態を心理的に整理すると、

「無力感」が関係していることが少なくありません。

無力感というのは、

  • 自分ではどうにもできない
  • 頑張っても上手くいかない
  • 何を選んでも正解にならない気がする

そんな感覚が強まったときに生じやすい感情ですよね。

この無力感をこれ以上感じないために、

人は「何もしない」「反応しない」「距離を取る」という選択をすることがあります。

それが、外から見ると「殻にこもっている」ように見えるわけですね。


なぜ長期化することがあるのか

これは人によって違うと思うんですが、

いわゆる「殻にこもる期間」が短い場合もあれば、長引く場合もあります。

長期化しやすいのは、

  • 自分の中で整理がつかない
  • 誰にも頼れない感覚がある
  • 「これ以上失敗したくない」という気持ちが強い
  • 自分を信頼しきれない感覚がある

こうした要素が重なっているときですね。

「考えがまとまったら動こう」と思っているうちに、動くためのエネルギー自体が落ちてしまうこともありますし。

その結果、殻にこもる状態が続いてしまう、という流れです。


少しだけ、立ち位置の話をすると

ほんの補足として触れるなら、

このとき彼は「自分の立ち位置が分からなくなっている」状態とも言えます。

何をすればいいのか、
どこまで自分が責任を持てばいいのか、
どの位置から関わればいいのか。

それが見えなくなったとき、人は一度止まります。

殻にこもるという行動は、その混乱を外に出さず、内側で抱え込んでいるサインでもあるのです。


まとめとして

殻にこもる期間が長くなるのは、

「もやもやが残っているから」というよりも、

「どう扱えばいいか分からない状態が続いているから」

そう考えると、少し見え方が変わるかもしれません。

彼が何も考えていないわけでも、
あなたを軽んじているわけでもなく、

「自分なりに何とかしようとして、動けなくなっている」

そんな可能性もある、という整理です。

もちろん、これがすべてのケースに当てはまるわけではありません。

ただ、「殻にこもる=問題を放置している」と決めつけず、

一度こうした視点で捉えてみると、少し気持ちが楽になる方もいらっしゃるようです。

何か参考になれば幸いです。

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