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恋愛・夫婦の心理学

音信不通=無視・拒絶=嫌われた? ネガティブな気持ちが生まれる理由とその処方箋

浅野先生
以前、カウンセリング、ブログ(2018.11.28、2019.2.16)で取り上げていただいた、T.Tです。
その節はありがとうございました。その後のこと、ご報告させてください。

カウンセリング、ブログでのアドバイスを経て、だいぶ元気になりつつも、音信不通の原因や彼の気持ちを考える日々だったのですが、1年前、意を決して「いろいろあったけど、感謝しています、大事にしてくれてありがとう」とメールしました。

最後に感謝は伝えたいという気持ち、もうこれで手放そうという気持ち、正直、返事を期待する気持ちもありました。数か月後、「とても会いたい」と連絡がありました。

トラブってから2年、うれしかったし、驚きました。でも、トラブったことや気持ちには一切触れておらず、少し困惑しました。それでこうメールしたんです、「ありがとう、うれしいです。でもあの時、どういう気持ちだったのかな」と。それ以来、また返事がありません(そろそろ1年経過します)。
聞くべきじゃなかったんですね・・。

ホントしょうもない奴だ!と思う一方(笑)、「気持ちを受け取りきれなくてごめんね。事情はあるけど(W不倫なので)、私にとって大切な人。ありがとう。またいつか会える時は笑って会いましょう」と半年前メールしました(返信はありません)。

先生にお会いした時には、音信不通=無視・拒絶=嫌われた?を無限ループのように考え、自分を責めていたのですが、今は、自分から気持ちを伝え(偉い!)、一度は会いたいと返事があったこと、そして元カレ時代からのあれこれを考えると、私を好きだからこそ、黙ってしまうのねと思えるようになりました(うぬぼれ?笑)。
浅野さんやカウンセリングサービスのカウンセラー様のブログのおかげです!

そして、私が考えるべきことは、彼の気持ちを推測したり、自分を傷つける想像ではなく、この経験は私に何をもたらしたのかな、私はどう生きるのが幸せなんだろう、ということなのかなと思っています。

ここまで来るのに3年半もかかってしまいましたが、時間薬は必ず効いて、きっとお互い精一杯だったんだと受け入れられるものですね。

追伸:それにしても、男性って難しい。Wで遠距離なので、難しい状況ではあるのですが、これほど語らないのは、何なんでしょう(笑)。
総括として、浅野さんのコメントを伺えたらうれしいです。

ネタ募集ネーム:T.Tさん

T.Tさん、ネタのご協力、といいますか総括を送ってくださりありがとうございますm(_ _)m

元気を取り戻されたようで本当に良かったな、と思います。大変な時期もあったと思いますから。

何年かかっても気持ちが穏やかになり、前向きな気持ちになれるなら自分にとって良いことですよね。きっと今までのプロセスは無駄にはならず、今後に活かせると思いますよ。

では、ご質問に「総括を」と書いてくださってあるので、思いつくことを書いてみます。よろしければどうぞ。

 

黙り込んじゃう男性の心理

それにしても、男性って難しい。Wで遠距離なので、難しい状況ではあるのですが、これほど語らないのは、何なんでしょう(笑)

そうですねー。僕も長くカウンセラーさせていただいていますけど、たしかにいきなり無反応となるのは男性の方が多いように思います。

無言、既読スルー、電話も応じない、放置、まぁ人によっていろいろですけどね。

いやいや、女性だっていきなり無言になることあるじゃん、あれ結構怖いんだよ、なんて男性のお声も聞こえてきそうですけど、そりゃ女性が何かしらの理由で怒っているから怖いのでしょう。(結構怖いというご感想には共感できますけどね・)

まま、その話は横においておいて。

やはり「相手に反応しない」という反応にはいろいろな意味がありますよ。

 

代表的かつ皆さんが最もダメージを受けやすいものは「拒絶」でしょうか。

何も反応しない、無反応であることで「もういい加減にしてね」「こちらはNOと伝えていますよ」というメッセージを出している場合。

「何もしないこと」は一つの怒りの表現とも考えることができましてね(受動攻撃)。

男女問わず、あまりよろしくない気分のときに無反応になることも少なくないんです。

怒りを使い、感情を抑え、気分の悪さを感じないようにするので何も反応しないわけです。ときには、反応しないことで怒りを表現している感じなんです。

まぁ何も言わなきゃ誤解されるし思いも伝わらないものですけどね。

もちろん他にも意味がありますよ。例えば「防衛」として無反応になっている場合。

防衛とは、自分が感じたくない感情(状況)から逃れるための反応のこと。

例えば、誰か・何かと向き合うと、自らが感じたくない感情(怖れやら罪悪感やら)を感じる場合に起こす行動。

そこで感情を切り離したいがために無反応になる、という感じですね。

この場合、誰か・何かと向き合っているときに感じる感情から逃げたいと感じている、と考えるわけですね。

相手に反応すると自分が何かしら避けたい感情を感じる。ならば、今のところは黙るか、といったイメージです。

このとき、黙っている方は基本怖がります。感情を感じることに恐れを感じるので、周囲から見れば逃げている風に見えるかも(実際に逃げている場合もありますし・)。

だから、例えば恋愛や夫婦関係の中で相手の無反応が始まったとしても、「私が嫌われた」と考えすぎなくてもいい場合も存在します。

実際に向き合ってみると、相手はそこまで嫌っているわけじゃなかったというケースも意外とあるのです。僕もお話を伺って「この彼はあなたから逃げたいわけじゃなさそうだな」と感じることもしばしば。もちろんその見極めはなかなか難しいものがありますけどね。

だから、「無反応だからもう無理かな」と考えすぎる必要がない場合もあります。この場合は、本音はちょっと分からないといいますかね。

人によっては、本当に感じていることを表現しないために無言を貫いている場合もありますけどね。

ただ、恋愛や夫婦関係なら、相手はあなたと一緒にいるときに感じる感情から遠ざかりたいと感じているわけだから何かしらの課題が存在するかもしれませんね。

また、そもそも男性は「無反応、無言という態度を使いやすい生き物だ」と考えることもできるんです。

無反応・無言は「自分の考え・気持ちを読まれないようにするための戦略だ」という考え方ですね。

一般的に男性は女性に比べて「物事考えて反応する傾向」が強いのですけど(もちろん例外はありますよ)、この物事の考え方は「会議進行のようなもの」ですよ。

物事の考えるプロセスを「1〜8」という数字て表すならば

多くの男性は1から順番に考えて、8という結論にたどり着く。

いきなり3から入って、6→7→4→1→8→5→2、のようにランダムに考えているわけじゃないんです。

だからぶっちゃけ自分の考えを読まれやすいわけですね。そこで男性が使う戦略が「無言・無反応」だという考え方もあるんですよね。

よく「男って単純よねー」というお声を女性から伺うこともありますけど、それは女性からすれば「気持ちや考えの流れが読みやすいから」ではないでしょうか。

一方、女性はランダムに考える(その時々の感情の動きで考えや話を変える)傾向があるといわれていますよ。

稀に女性から「あの娘の考えていることはわからないです」と伺うこともしばしば。女性同士でもわからない考え方や気持ちの流れ、男性にしてみれば更に意味不明だと感じる可能性は高そうですよ。

 

音信不通=無視・拒絶=嫌われた?という無限ループを抜け出すために

好きになった人やパートナーに、無視・拒絶されれば、そりゃ心中穏やかではありませんよね。悲しいし、切ないし、つらい気持ちを感じても不思議ではないものです。

ただ、この気持ちが無限ループのように続くなら、自分の感情のスイッチを相手に渡している可能性も否定できなくなります。

いわゆる心理的な「癒着」が起きている可能性があるということです。

癒着とは「自分の感情のスイッチを相手に渡した状態(依存状態)で、自分と相手の感情の境界が分からなくなってしまっている」状態のこと。

そもそも自分の感情のスイッチは自分のものなんですけどね。それがつい他人に渡ってしまい、自分の感情と他者の感情の区別がつかなくなることもあるんです。

皆さんの手を顔にべったりくっつけた状態で、手のシワって見えます?見えませんよね。だから癒着状態になると相手の様子も見えなくなるし、癒着が当たり前になると相手と自分の違いすらわからなくなります。まるで「一体」のように感じる。

その一体となったものがなくなる、剥がれるとしたら、そりゃ痛いし不安ですよね。

だから、パートナーが音信不通になるということで、無限ループのように「私は見捨てられた」「あの人がいないなら生きてる価値がない」「不安でしょうがない」といった気分になる可能性が出てきます。

そもそも相手次第で自分の気持ちを感じている、そんなパターン(癖)が存在しているかもしれません。

癒着を説明するときに使う代表例が「親の顔色をうかがいながら生きているお子さん」ですね。

たとえば「親が怒っていると不安」と感じるなら、子供の感情のスイッチは親になりますね。すると、子供は親の顔色次第で自分の気持ちが変化するパターンを持ちます。

これだけですとただの依存なのですが、子供が親に張り付いて「お母さんはいつも怒って辛そうだから私がいい子にしないと」と思い始め、「親がつらそうにしているだけで自分が辛くなってしまう」という状態になるとしたら、これは癒着となりますね。

一見すると、子供の親に対する思いやりのようにも見えるのです。実際に母思いのお子さんであることは間違いないでしょう。ただ、問題なのは「親の辛さは親のものなのに、子供が我が子とのように母の辛さを感じている」ということ。

え?それってアタリマエのことじゃないの?(愛情じゃないの?)と思われる方もいるかもしれませんが、それが癒着(傾向)なんですよ。

そもそも親の感情は親にしかわからないはず。なのに、なぜ自分が自分のこととして辛くなるのだろう、ちょっと変だよな、とは考えないんですよね。

いわゆる共感は「相手の気持ちだという理解があった上で相手の気持ちを共に感じている」のですが、「癒着」の場合は、「相手の気持ちだという理解ができていない状態」になるのです。

 

この癒着は「パターン化」しますから、大人になってからも同じよう傾向を持つようになります。

普段は自立的に生きていても、恋愛となると急に癒着傾向を見せる人もいます。ぶっちゃけ若かりし頃の僕がそうだったですよね(笑)今思うと「彼女のことを真剣に考えなきゃ」と思いつつ相手の気持は見えていなくて。別れの予感だけはいちいちあたっていた気がします(笑)もちろんその都度激しい痛みを感じたものですけど。

かといって、普段は人に依存していない生き方をしているので、もうやってらんねーよ、みたいなヤサグレを感じていた記憶がありますよ(笑)

思い返してみれば、いつもパートナーの気持ち次第で自分の気持ちが決まるし、パートナーが辛そうにしていると自分がものすごく辛くなりすぎていましたね。

その結果、相手を変えたくなったり、自分を責めたり。もうワケわかんないですよね。だからその当時僕は自分を見失っていたんですよ。自分が何者かよくわからなかったんです。

 

話を戻します。

そもそもパートナーが辛そうにしているなら、その気持ちに理解は示しつつも、自分は笑って元気でいながら支えてあげる方が前向きだと思いませんか?

しかし、癒着があると、相手の辛さを共有してしまうので、二人の間に辛さしかなくなってしまって、共にいること自体が辛くなるんです。

この状態がお互いに起きていると、いわゆる共依存となりますね。ちょっとね、いいとは言えない心理状態になりますよ。何よりお互いが苦しいですしね。

 

だから、パートナーに「私はこんなに辛いのにどうして、なんで?」と思う気持ちに罪はありませんが、そう思い続けても癒着が切れない限り、相手次第で自分が強烈に辛くなる状態は変化しないんです。

だから、もしかしてこの辛さは自分の感情だけの問題じゃないかもと、気づければいいんですが、そもそも癒着は潜在意識下で起きることなので、なかなか気づけないものですよ。

また癒着していると、それが剥がれることでと安心感を得られなくなる、という恐れを感じるので、癒着があるところでは相手のことを追いかけてしまいます。冷静に考えてみれば追いかけてもダメ、と分かっていても、追いかけたくなるんです。

 

愛と許し・感謝と理解で自分を取り戻すことができる

この癒着状態を変えていく手法が、感謝、愛すること、与えること、理解すること、などです。

相手を理解し、相手の自分は違う存在だと改めて捉えなおすことです。相手はいつも自分と同じ気持ちになるわけじゃないのですから、そこを受け止めること。

その上で、相手に感謝したり、自分の気持ちを伝えていくことなどができると、相手と自分の違いを認識できますから、少しづつゆっくりと自分を取り戻すことができます。

逆に、癒着関係を取り戻すために相手に感謝したり愛を与えても、まぁ相手のご機嫌が直ればいいですけど、そうでないならずっと不安でしかないですよね。

それこそ無限ループになってしまうわけです。

もちろんT.Tさんのケースが癒着だったかどうかは別にして、どんな関係性になったとしても、自分を取り戻し、相手を理解し、自分の気持ちを取り戻し愛や感謝を表現していくことによって、自分の気持ちを立て直し、自分を取り戻すこともできるようになるんですよね。

そこではスッキリとした気持ちや、自分らしさ、自由さなどをたくさん感じられるものだと思います。きっとT.Tさんもお感じなのではないでしょうか。

 

癒着や痛みを癒やせば、自分らしく生きられる

そして、私が考えるべきことは、彼の気持ちを推測したり、自分を傷つける想像ではなく、この経験は私に何をもたらしたのかな、私はどう生きるのが幸せなんだろう、ということなのかなと思っています。

おっしゃるとおりですね!(考える「べき」とは考えなくてもいいかも、ですが。)

相手がどうかより、自分がどう捉えるかと考える。

今後の自分がどうありたいかを考える。

そこに意識を向けることですね。できれば大きな幸せをイメージして、目的にするといいと思いますよ。

 

まぁ、どれだけ自分を傷つける想像をしても傷つくし、悪い想像をしていても傷つくときは傷つきます。傷つきたくないけど、そういうときはあるし、それはゆっくりとでも認めて、受け止めて乗り越えていくことなんでしょうね。

自分を責めちゃうような失敗をすれば気持ちは落ち込みます。辛いときは辛いし、辛いと言えずに苦しんでいるなら、自分の気持ちを丁寧に解放していっていいんです。

その上で、この経験から自分は何を学べるのだろうか、と考えられればとても前向きになれますね。

 

ぶっちゃけ僕も同じです。自分で言うのもなんですけど、痛い目にあったときほど学べるといいますか。

自分はどんな自分を信じていたんだろう、自分のことをどう思っていたんだろう、などと見つめ直していくと、なんだか自分を信頼していなかったな、と思うこともあれば、自分を信頼している人の話、全く理解していなかったな、と反省したり。

そこで少しづつ自分の生き方を変えていったんですよね。それは今も続けていることです。

ただ、過去の自分には理解できなかったことがあっても、過去を否定はしませんよ。それはそれですから。

そう考えると、どんなことも経験なんですよね。大切な経験として自分を見つめ直すキッカケにしてみてくださいね。

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