日常に使える心理学

「どうせまたそうに違いない」と思い込む心理と手放す方法

「どうせまたそうに違いない」という思い込みを手放す方法

「どうせまたそうに違いない」と言葉って訊いたことありませんか。

自分自身がよく使うという人もいるでしょうし、パートナーや親、上司など他の人から聞くこともあるかと思います。

「どうせまたそうに違いない」と思って問題がないならいいのでしょうが(多くは気分の悪さや不自由さに繋がりますが)、たしかにそう考えていると問題と出会う可能性は大きくなっていきます。

例えば、

どうせどんな仕事をしてもまたしんどいだけだろう。
どうせ頑張っても報われないし叉悲しい思いをするだけだろう。
どうせ女性と付き合ってもまたフラれるだけだろう。
どうせ婚活パーティーにいってもまたいい人とは出会えないだろう。

などなど。

そう思えば思うほど、どこか生きづらさやストレスを感じやすい状態といえるかもしれませんね。

異性に対する不信感の事例

少し突っ込んだ「どうせまた」事例について考えてみましょう。

例えばこんなお話。

「男の人って結局体だけが目当てなんじゃないですか」
「女性って結局は依存で、自分の持ち物を見て寄ってくるだけ。」

これはいいか悪いか別にして、今までの経験の中でなにかしらのできごとの影響から、異性に対して不信感を向けている状態ともいえます。

その多くは、本来、異性に対して好意を持ちたいと思う(思っていた)けれど、そう感じることが辛くなってしまった、という状態であることが多いものだと僕は見ているんですけどね。

例えば、異性を信頼したい(信頼していた)けど、もうあんな目に会いたくない(あんな感情は感じたくない)と思うような経験をした(失恋、離婚、相手の裏切りなど)

その結果、異性に対していいイメージを持てずにいる、と考えられます。

人によっては、心理的な痛みとなっている場合もありますよね。

例えば、自分の愛を受け取ってもらえなかったとか、一生懸命愛しても一方的に求められるだけで何も気持ちが伝わらなかった、といった事情ですね。

 

すると、「いつも〇〇だ」「みんなそうだ」と感じはじめることがあります。

僕も稀にですがこのような質問をいただくのです。

「結局、体だけが目当てな人、相手の持ち物に依存しようとしている人ばかりじゃないのか」

そう言いたくなるお気持ちは僕なりに理解できるんです。だから否定したくないんですよ。

ただ、僕も全世界の人に対して詳しく調査したわけじゃないですけど、おそらく「全ての人がそうではないけれど、そういった人もいる」といえますよね。「全くいないよ」とはいえないでしょう。それがいいかどうかは別にしてね。

ただ、自分の中で「いつも〇〇だ」「みんなそうだ」と感じていると、「全ての女性は依存的だ」とか「男はいつも体目当てだ」といった思いを持つこともあるわけです。

 

過度の一般化

これは「過度の一般化」とよばれるものです。

この状態になると「どうせまたいつもそうだ」と感じるようになるのです。

そもそも一般化とは物事の確実性をもたらしたり、不確実なできごとにまつわる不安感を軽減してくれるもの。

結構、役に立ちます。

例えば、「この種類の植物には棘があるから取り扱いには注意しよう」と考えるなら、役に立ちますよね。

ただ、「どんな植物にも棘があるかもしれないから、そもそも植物に触るもんじゃない」と考えているなら、ちょっと行き過ぎですよね。

でももし「どんな植物にも棘があるかも」と考えているなら、きっと過去に植物の棘が刺さって大変な思いをしたのかな?と想像できないそうですよね。

それぐらい嫌な思いをしたり、傷ついた経験があると考えられるわけです。

 

ほぼほぼ「100%絶対」はないと考えてみる

そもそも「絶対に100%そうだ」ということは、ほぼほぼないもの。

しかし、そう感じてしまうなら、まずはほぼほぼ「100%絶対」はないものだ、と考えてみることが有効です。

特に仕事では顕著だと思うのですが、「どうせまたいつも」と考えているときって、白黒思考が極端に強まっているときでもあります。

だから、きっと次もこうなるに決まっている、と自分で予言しちゃうわけですよね。

そういうときほど、どこか客観性が不足していたり、どこか必要な情報が不足していることもありますよね。もちろん経験が足りないってこともありそうです。

そしてそれらは悪いことじゃないんですよ、きっと。

だから、自分を責めず、どこか偏った考え方をしているに気づいたら、なぜそうなってしまうのかについて考えてみるといいですよ。

「どうせまたそうに違いない」はなぜ必要なのか、について考えてみるのです。

深く自分の気持ちを見つめていくと、もう傷つきたくない、悲しい思いをしたくない、といった感情にたどり着くかもしれません。

そこまで見つめたら、その感情の裏側にはどんな気持ちがあるのかを見つめてみるといいでしょうね。

 

小さな子供は「どうせまたそうに違いない」とは思いません。だから、たとえば七夕の短冊に大いなる願いを書き記すのでしょう。

しかし、僕たちは傷ついたり切ない思いを抱えた分だけ、「どうせまたそうに違いない」と考えるようになることがありますね。

それは、自分自身が努力したり、誰かの喜びになろうとチャレンジした跡だ、と僕は考えています。

だからこそ、痛みがあるなら蓋をするよりは癒やしたほうがいい、とご提案しています。

何もなかったかのようにするのではなく、まずは自分が信頼できる人に「話す」ことから始めるといいですよ。

そう考えると、いかに早く自分を見つめ直し、心を落ち着けて「絶対はない」と気付けるかなのだと思うのです。

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浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
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