すれ違う夫婦の心理

楽しみの中で急に不機嫌になる人の心理

急に不機嫌になる彼・イライラする私

例えばこんなケース。

彼と旅行に出かけた、なんてときに起こり得る話。

彼が急に不機嫌になって楽しくないだの、面白くないだの言い始めました。

その彼の態度にイラッとしたけど、せっかく旅行に来たんだからと「どしたの?」と彼をなだめてみましたとさ。

すると、彼はあれがどうの、これが面白くないだのグチグチ言い始めましたとさ。

せっかく楽しみにしていた旅行が台無し・・・と思いながらも、そっかそっかと彼を受け止めていると、意味不明なことで急に彼にあたられはじめちゃう始末。

さすがにイラッとして言い返すと更に険悪な状態に。

急に不機嫌になる彼。その横でイライラする私。

一体何のために旅行に来たのかわからなくなっちゃって、もう帰りたい気分。

こんな体験をされたことがある方っていないでしょうかねぇ?

僕も「どーして急に不機嫌になるんでしょうね(意味分かんない)」「彼の中で起きていることってなんなんですか?」「どうして楽しいはずの旅行を台無しにしちゃうようなことを言うんでしょう」なんてご質問を受けることもしばしば。

まぁねぇ、楽しいはずの旅行が台無しになっちゃうのは残念ですよね。

・・・え?そうじゃない?

「どーして彼は急に不機嫌になったりするのかが知りたい!(って言ってんでしょーが!)」ですか?

 

楽しみの中で急に不機嫌になる人の心理

旅行に限らず、楽しむための時間の中で急に怒りはじめたり不機嫌になる人って知りません?

今まではなんともなかったし、何も起きていないのに急に態度が変わる人。

もしそんな人がいるとしたら、その人の内面ではこんな事が起きている可能性があるかもしれませんよ。

「楽しみを味わうのではなく、楽しみにケチを付けてその価値を引き下げて、自分の内面のバランスを取ろうとしている」

いわゆる引き下げの心理と同じようなことが起きている可能性がありますよ。

引き下げの心理とは「自分の価値を上げるのではなく相手のダメさを指摘して相手の価値を下げて安心しようとする」という心の動きのことなんですけどね。

この引き下げの対象が、人ではなく「楽しむこと」に向けられている感じです。

どこか自分を疑っていたり、自分を肯定できていない人の場合、楽しむ場面、幸せな場面に遭遇すると、自分の内面の感覚と外側の状態が不一致を起こすことがある、と僕は考えています。

「自分:そんなにいいと思っていない」:「外側:幸せ、楽しい、面白い、快適」

この状態って相当にバランスが悪いので、どうしてもその人の心はざわつきはじめ、違和感を感じるんですね。

たとえば、最初は旅行を楽しもうとしているんだけど、楽しい時間を過ごしているうちにどんどん違和感を感じる、みたいな感じです。

この違和感が不快な感覚となり、それが不機嫌な態度になるって感じ。

でも、当の本人が自分の内面の変化に気づいていないとしたら、おそらく「なんでこんなに違和感や不快な感じを感じるんだ?」とその理由を探し始めるはずなんです、自分の外側に。(投影の法則)

すると、あそこがどうの、あれがダメだの、何が不満だの言い始めて不機嫌になっていく、と考えられるよなーと僕は思っておりまする。

 

もちろん当の本人も楽しみたくないわけじゃない。でも楽しもうとすると違和感や不快感を感じてしまう。楽しみたくてもそう感じられないのでまぁ困っちゃうんでしょうね。

これって、理屈で考えてもどうにもならないことかもしれません。

人の気分、感情の影響ですからね。

だから、本人に「ねぇどうして急に不機嫌になったの?何かあったの?」と聞いても、おそらくその本人も答えに窮するんじゃないでしょうか。(明確な問題がない限りね。)

でも、一度不機嫌になっちゃったのは事実で引っ込みつかなくなっちゃうので、ついついイライラし続けたり、何かに文句を付け続けてしまうなんてことも起きるようですよ。

もちろんそんな人のそばにいるとガッカリしちゃうものかもしれないですけね。

 

ここにも自分の価値の問題がある

「自分の価値を受け止め認めていないと、楽しみや喜びの対象から得られるものも受け取れない。」

僕はそう思うのですね。

そもそも人は自分が馴染んでいる感覚に環境、状況を合わせようとしますからね。自分の価値が下がっているときには、どうしても喜びは受け取れず違和感しか感じないものでしょう。

だから、急に不機嫌になっちゃった人がいたとして、その人に向かって恐れを抱いたりイライラするのは仕方がないことですけど、相手と喧嘩するってことは相手の「喜べない状況を作り出す」パターンに乗っかっている(協力している)形になっている、といえばそうなんですよね。

ということで、楽しみの中で急に不機嫌になりはじめた人がいたとしたら、ちょっと客観的に物事を見て「相手にどんな理由があるかはわからないけど、何かしらの違和感を感じているんだろうな」と捉えてみると、また物事の見え方も変わってくるかもしれませんね。

そう思えるだけでも「せっかくの旅行なのに・・・何?あてつけ?なんか私悪いことした?」といった罪悪感を感じずに済むかもしれません。

まぁ僕が実際にお話を伺ってきた限りの話ですが、こちら側が悪影響を与えているなんてことは少ないようですからね。

でも、急に不機嫌になられるとびっくりしちゃいますよね。

どうした?何事?って思っちゃいますもんね。

 

なにか参考になりましたら幸いです。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたのに、どこか噛み合わない」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 正しさや結論だけを急がず、今どこに立っているのかを一緒に整理する個人セッション(カウンセリング)が人気。 キャリア16年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
「読む」から、「私の立ち位置を整える」へ

心理カウンセラー浅野寿和のブログは、心理学の知識だけでなく、

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