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恋愛・夫婦の心理学

一人のときは自分を認められるのに、彼といると自信のない女に変身してしまいます

浅野さんへ。

彼と一緒にいない時は、自分を認められるのに、彼といる時は、何の自信のない女に変身してしまいます。

自分を認められる、というのは、
仕事を頑張ってるとか、資格に合格したとか、身なりも気を遣って歳のわりにはまぁ悪くないと思っているし、美味しいコーヒーも入れられる、ご飯やお菓子も作ったりするし、なとです。

交際3ヶ月あたりで、彼が、私との交際を’なんか違う’と思ってる事を告げられ、その事が大きいのかもしれないのですが、それでも好きで3年以上経ちました。

この自信のなさって何なのでしょうか。
30代後半のカップルです。

ネタ募集ネーム:赤いポピーさん

赤いポピーさん、ネタのご協力ありがとうございます。

とてもいいご質問をいただけたなと思いながら、内容を読ませていただきましたよ。

では早速お答えしたいと思います。

自分を認められる状態にあることは素晴らしいこと

自分を認められる、というのは、
仕事を頑張ってるとか、資格に合格したとか、身なりも気を遣って歳のわりにはまぁ悪くないと思っているし、美味しいコーヒーも入れられる、ご飯やお菓子も作ったりするし、なとです。

うーん、個人的には「美味しいコーヒー」ってところにすごく興味を持ってしまいましたが、それはそれとして。

今の自分を自分として認めることができる状態であることは、本当に価値も意味もあることですし、素晴らしいことです。

だから、これがなにかの問題に繋がっていると考える必要はないと思います。

しかし、「彼と一緒にいない時は、自分を認められるのに、彼といる時は、何の自信のない女に変身してしまいます」とお感じなのですよね。

かつ、それはどうしてなのかがいまいちピンときておられないご様子。

ただ、ご質問に答えの全てを書いてくださっているのですよ。お気づきでしょうか。

今回のご質問に書いてくださったことは「与えること・貢献・提供できる価値」のことなのです。

「受け取る」ということではないのです。

これが「彼といる時は、何の自信のない女に変身してしまう」理由なのかもしれませんね。

自信には2つの側面がある

最近のカウンセリングでも特に強調してお伝えしていることなのですが、僕たちは「与えること」と「受け取ること」のバランスが上手に取れないと、なかなかスッキリと自信を感じられないんです。

与える自信は感じられても、受け取る自信が感じられない、といえば分かりやすいでしょうか。

とかく一般的に「自信」という言葉は、「いかに頑張れるか」「いかに提供できる価値を持っているか」「いかに経験を積んだか」といった意味であることが多いですよね。

実際、僕の学ぶ心理学でも同じような解釈をしている部分があるのです。

特に僕たちが自立(一人で頑張る)のプロセスを歩みはじめた当時、得るべき感覚こそ「与える・頑張れるという自信」だと言われています。

言い方を変えれば、一人でやっていける自信、任された仕事をこなす自信、人の期待に応える自信、のようなものを獲得するといったイメージです。

それはどこかで「誰かに依存していないと生きていけなかったかつての自分」に対する反省のようなものでもあり、僕たちが大人になるために必要な経験でもありますね。

 

ただ、僕の学びとその解釈の中では、そういった自信は「自ら与える自信」「どこか一人で生きていく自信」であって、もう一つの自信「人の愛を受け取る自信」「誰かとともに生きる自信」ではないと考えています。

誰かと共に生きる自信(大丈夫、二人はうまくやっていけるわ)や喜び(一緒に生きることが楽しいし嬉しい!)を感じるには、どうしたって「人の愛を受け取る」というプロセス・行為が欠かせないものです。

お互いに、「相手が与えてくれるなにか(愛・行為・感情・信頼・絆など)を受け取る」ことなしに、お互いがつながることは相当困難なことなのです。

あり得るとしたら一方的な関係(どちらかが与え、どちらかが受け取るという役割が決まってしまっている状態)でしょう。

これを例えるとこんなイメージになります。

お互いがそれぞれキッチンに立ち、二人のために料理を作っている。しかも相手に食べさせることが目的だから自分は食べない(相手が食べない限り自分から食べようとしない)。

自分が行っていることは相手への愛情です。

相手が行っていることも自分への愛情です。

しかし、どちらかが受け取る姿勢・態度を見せない限り、お互いの愛情は宙に浮いてしまう。つまり、自分が与えた物の価値が見えなくなるってことです。

このような状態を「悪意なき加害」とか「主導権争い(パワーストラグル)」と呼ぶことがありますね。

 

また、普段から与える意識が強く「自分の愛情を相手の受け取ってもらいたい」と考えている人は、普段から自分の愛情が素晴らしく、価値あるものであるように自分を磨いていることが多いものです。

つまり、与える自信も感じている状態なのです。

だから、善意なのですが、ついつい相手の気持ちを確かめないまま、まるで相手を操作するように受け取らせようともします(コントロール)。

すると、相手の愛情は負け(愛情があっても相手に伝わらない)となりますから、まぁいい気分がしなくなる、なんてことも起きるのです。

また、自分なりの思いを相手に受け取ってもらえないという経験を重ねると、「与える自信」がゆらぎ始めます。

「自分なりに努力し、与えていれば、きっと愛されるし、二人はうまくいくはずだと思っていた。しかし、相手に何を与えても相手は喜ばないし、反応が薄い」ことで、不安を抱え始める自立したみなさんって少なくないんです。

だから、更に相手の前で頑張るんだけど、相手も自立していると、まぁ愛情が伝わらないんですね。

そして更に不安になる、というわけです。

あなたも彼も、良かれと思って自立しつづけていませんか?

これが赤いポピーさんがおっしゃる「一人でいると自分を認められるのに、彼といると自信のない女に変身してしまう」状態を作る理由だと僕は思います。

あなたも彼も、きっとお互いに自立しているのではないでしょうか?

だから、相手に与えることは考えますけど、相手の存在を受け取ったりアテにすることはあまりなさらないのではないでしょうか。

ここで感じる「愛が伝わらない」ことこそ、僕たちが最も苦しむ状態です。何より自分を疑ってしまう理由になる、本当に切ない状態なのです。

この状態で「不安になるな」という方が無理だと僕は思うわけですよ。

せっかく今まので経験・キャリアの中で積み上げた自信を、「私(の愛情・行為)を受け取ってもらえない」という経験を通じて感じられない。

そんな状態になりかけいるのですからね。

この状態でまた「与えること」を磨いても、磨くことに大変な意味も価値もあるのですけど、不安は消えないのですよ。

また受け取ってもらえなければ、不安になるわけですから。

 

だから、こんなときは発想の転換が必要なんです。

いわば「扉を押してダメなら引いてみな、引いてもダメなら横にスライドさせてみな、それでもダメなら上に上げてみな。(それでもダメなら蹴破ってしまえ!、もとい工務店に連絡しよう)」じゃないですけど、同じパターンを繰り返さないことが重要です。

ここでのポイントは「同じことを繰りかえさないこと」であって、「今までの過去・経験・キャリアを否定すること」ではないので、誤解の内容にしてくださいませ。

今までの自分には大変な価値があるのです。だから、その価値の分だけ「受け取って」いいのです。

 

まぁ、少なくとも開かない扉(自立した彼)を蹴破ろうとすると、おそらく見事に蹴破れてしまうのが自立女子のみなさまではないでしょうかねぇ。

すると、相手は、まるでミサイルに被弾したかの様相を呈すると思いますので、まぁあまりオススメはいたしませんよ。

・・・え?もう既に蹴破った?ミサイル打ち込んじゃったんですか?

そ、そうですか。

じゃ、とりあえず僕も聞かなかったことにしておきますね。

これからのこと、考えませんか(遠い目)

人の愛を受け取ることは「人を活かす」こと

そもそも自立している人というのは、自分の依存心が気になってしょうがない人たちなのです。

かつ、自分の中の依存的な部分をこっぴどく嫌い、そういった自分ではあってはいけないと思いこんでいるような人でもあります。

だから、人の依存も許せないのです。

「ナニ甘えたこと言ってんだ!」「依存とか超ダサいし、激ウザい」みたいに自分にも他人にも思っているわけです。

もちろんそういった思いがあっても実際に表面化させることのほうが稀でしょう。

ただ、自分が依存を嫌いすぎていると、まぁパートナーシップやチームワークを形成するプロセスで、思い切り自分の首がギュンギュン締まる、ってわけです。

どこかで、人をアテにできず、お互いを支え合えられない状態になりますからね。

だから、例えば仲間やパートナーがいても「相手をアテにしたり、少しでも甘えたことを言ったら嫌われる」とか思い込んでしまうんです。

これもまた「彼の前で不安や自分らしくいられない要因」になるかもしれませんね。

本当の絆、繋がり、親密さ、喜びを分かちあえる関係は「一人じゃない」感覚からやってくるものです。

お互い、自立してきた人同士が、もう一人じゃないんだって感じるから「マジっすか、こんなに幸せで、楽で、安心できる関係になっちゃっていいんですか。」と思えると言いますかね。

それは、どこか相手の愛や貢献、思い、存在などに対する「承認・祝福」なんです。

つまり、相手から受け取れる人間に成長するということは、受け取ることで「人を活かす」ことができるわけです。

「私を大切に思い、愛してくれている他人の気持ちに気づくこと」を通じて、僕たちは与えることと同じぐらい、相手を喜ばせることができるというわけです。

なので、僕の学ぶ心理学では「受け取ることは与えることの女性性的側面」なんて表現されています。

 

この意識は「今までの自分を評価し、いいも悪いも自分だよねと受け入れていくこと」を通じて感じ取ることができるようになります。

ただ、それだけでは足りない、が僕の実感です。

何より大切なことは「自分のあり方を尊重し、かつ、人のあり方を尊重できること」です。

余計なおせっかいや、自分の判断で首を突っ込むまえに、相手の気持ちをしっかり理解できる人になることです。

自分が相手に好かれるために相手に同調することでもなく、自分が相手を背負って愛することでもなく、お互い違う者同士が互いの個を認め合える状態になること。

そのためには「人と自分は違っていい」「自分も人もそれでいい」と思えるような、多様な価値観を認められる自分になることがポイントなんですよ。

今日のまとめ

ここからは僕からの赤いポピーさんへのご提案です。

あなたは「仕事を頑張り、資格に合格し、身なりも気を遣われており、美味しいコーヒーも入れられて、ご飯やお菓子も作ったりする」人なのですよね。

素晴らしい。

でもね、そのあなただけを僕は素晴らしいと思っていないのです。

あなたが存在することで、どれだけの人が喜び、笑顔になったのだろうか、って想像するのです。

「おいおい、おっさん、ちょっと変だぞ」って思いますよね。

えぇ、自分でもそう思います(^^;

ただ、きっとそう思っている人は僕以外にもいるのではないかなと思うのです。

そうでなければ、少なくとも彼はあなたのそばにいないのではないでしょうか?

確かにあなたの彼は「なにか違う」という言葉を使ったのかもしれません。が、なにか違う人とずっと側にいることは難しいと思いませんか?

そもそも多くの自立男性が使う「なにか違う」って、自分の「好み(理想)の話」であって、あなたの存在自体について何かしら語っているものではないはずです。(もしそう語っているならちょっとしたコントローラー気質がありそうです。)

だから、なにか違うって思っても、あなたの存在を見て、感じて、そばにいることのほうが多いはずなのです。

 

少し想像してみてください。

「彼が見ているあなた」って、一体どんなイメージでしょうか?

「あなたが思う私」「あなたが思う彼にとって私」ではなく、「彼の中にいるあなた」ってどんな存在なんでしょうね?

それを知るには少し勇気がいりますが、あなたが彼を本当に信じられるのであれば、きっと見えてきますよ。

そして、それが感じ取れれば、もっと彼の前で喜べるかもしれませんよね?自然と笑顔になれたり、温かい気持ちになれるかもしれません。

多く、自立されている方のテーマはここにありますよ。

どれだけ頑張っても消えない不安、自信のなさは、おそらく「愛を受け取ること」でしか抜け出せないのです。いわば、自立の限界なのですよ。

 

確かに頑張ってきた自分には価値があります。

が、それは「いかに自分を認めるか」というところで終わるようなものではありません。むしろそこで終わらせたら本当にもったいないことになるのですよ。

僕たちの「人に与え、貢献し、愛し、頑張って生きてきた経験」は、自身の体験から「人の同じ部分を見つめ、その価値を見出すこと」にあります。

自らが与え、頑張り、貢献することで、人の愛や頑張り、貢献にどれほどの価値があるかが理解できるようになっているはずなのです。

つまり、与えた分だけ、人の愛の大きさや価値が分かるのです。

そして、そのような視点を持って、愛する人を見続けることがパートナーの仕事なんですよ。

それこそ「惚れる」ってことでもあり、心から相手を愛すること、相手の価値を受け取ることではないでしょうか。

 

そんな目が、あなたから彼へ、ではなく、「彼からあなたに」向けられているってイメージしてみてください。

あなたが彼を想うように、彼もあなたを想っている。

さて、どんな気持ちになるでしょうか?

 

ここに今回のご質問の答えがありますよ。

それは目に見えない、とても感覚的なものです。

これを心理学では「信頼の架け橋(ラポール)」とも呼びます。

自分の中で「愛される理由」ばかり探していると、この感覚的なものは見えなくなります。

なぜなら、愛される理由は自分の中の話。

相手の愛の話ではないからです。

そもそも「愛される」「愛を受け取る」とはこういう感覚的な話なのです。

頑張ったから愛されるといった話ではないのです。

しかし、この感覚的な部分がわかってくると、おそらく「彼と一緒にいる自信」も感じられるでしょう。

自分が存在することで、相手がどれだけ安心しているか。

そして、相手がどれだけ自分のすばらしさを見ているか、が分かるようになっていくはずですよ。

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