夫婦のための心理学

どうして自己攻撃が止まらないのか 〜自己攻撃は自責の一形態〜

自己攻撃が止まらない、というご相談

自己攻撃が止まらない女性

「自分を責める気持ち(自己攻撃)が止まらない」

そんなお話をカウンセリングで扱わせていただくことがあります。

もちろん「私、自己攻撃が止まらなくて大変なんです」というお声を伺うことはほぼありません。

ただただ今が辛い、とか、今後自分自身がいい人生を過ごせるとは全く思えない、自信を失ってしまった、といったお声をうかがうことのほうが圧倒的です。

このようなお話をしてくださる方の多くが自分を攻撃している場合が少なくないんですね。

やはり、どんな辛いことがおきたとしても、自分を攻撃し続けてしまうと、自分自身が辛いですし、自己肯定感の低下を招くこともありえます。

そこで今日は自責や自己攻撃についての解説と、自己攻撃が続くときの考え方について解説したいと思います。

自己攻撃とはなにかを解説します 〜自己攻撃は自責の一形態〜

そもそも自己攻撃とは「自責」の一形態なんですね。

「自責」とは、物事の結果の原因や責任が自分にあると思うこと、を意味します。

これ自体は必要なことでもあるので、自責が悪いとは言い切れるようなものじゃありませんん。

ただこの「自責」は3種類に分けることができるんですね。

「反省」「後悔」「自己攻撃」

この3つの形に分類できます。

そして、後悔や自己攻撃という形の自責が続く場合、さまざまな心の面での問題が起きやすいと考えられています。

そこで自責についてもう少し解説します。

反省とは

「反省」は、過去の結果を振り返って客観的に評価をすることをいいます。

要は過去の結果から学び、改善へつなげていくわけです。

よって、今後の成長と自己改善につなげていきクことができるとも言えます。

また、過去の失敗などの体験を反省し、そこから学びにつなげていくことができるなら、その体験は自分自身にとって価値があったことだと自己評価できるわけですね。

このとき感じる感情が自己肯定感であるとも言われています。

後悔とは

「後悔」は過去の結果への否定的な感情をいだくことです。

今の自分の自己否定に繋がる一方、逆に今後の学びにはつながりにくいです。

自己攻撃とは

「自己攻撃」は過去の結果を結果などを振り返ったとき、自分で自分を攻撃する状態です。

この自己攻撃が強すぎたり、続いてしまうと、自己肯定感の低下を招く可能性が高いです。

また、自己攻撃が強くなると、「次なにかにチャレンジしてもまた自分を否定したり攻撃することになる」といった不安を抱きやすくなるんですよね、

その結果、物事にチャレンジすることを避けようとしたり、消極的な姿勢を見せやすくなる可能性もあると言われています。

さらに、この自己攻撃は特殊な形態を見せることがあります。

一般的に自己攻撃は「自分で自分を攻撃する意識を持つ」という形になるのです。

が、人によっては「他人を自己攻撃の材料に使う」という形になることがあります。

例えば

「あの人は魅力的だけれど、私はそうではない」

「みんな恋愛や結婚をしているのに、自分はできていない」

自分が辛いときに優しくしてくれる人に怒りをぶつけてしまう。

僕たちの世界では「自分以外の誰かを利用する」なんて表現をすることもあるんですけどね。

ただ、多くの場合悪意を持って誰かを利用しているわけではないのです。

自分でも気づけない無意識の自己攻撃のパターンにハマってしまていたり。

あまりに今の自分が辛い感情を抱えているからこそ生じてしまうことが多いもの。

稀に、意図的して自己破壊的な衝動に誰かを巻き込む人もいますね。

自己攻撃が止まらなくなる理由

こう考えると、自己攻撃が止まらなくなる理由は

「過去の結果に対して自分を攻撃するという形で結論を出そうとしているから」

と考えることができます。

例えば、反省のように、物事の本質を見極め、自分の改善点を見出して今後につなげようと考えているわけではないようなのです。

平たく言えば、起きた物事やその結果に対して

「自分が悪い」「自分が至らない」「すべての原因は自分にあるし、そんな自分は存在していてはいけない」ぐらいの攻撃性を自分に向けているのです。

そうすることで「きちんと責任が取れている」と感じてしまう人もいるでしょう。

が、実際は自分を攻撃したところで責任が取れるとは限りません。

自己攻撃を使っている間、本当に自分が向き合うべき課題と向き合えているかというと、そうとは限らないといいますかね。

場合によっては、向き合う必要がない課題まで抱え込んで苦しんでいる人もおられますし。

だから、できる限り自己攻撃は手放していくことがおすすめではあるんですよ。

自己攻撃を手放す方法

さて、自己攻撃が続いてしまう場合、どのようにするといいのか、という話なんですけども。

基本は、自己攻撃や後悔より「反省」を使っていくことがおすすめなんですね。

過去の体験がどのようなものであったとしても、よほどのことがない限り

「全て自分が悪い」ということは多くないものです。

ただ、実際に自己攻撃の渦中にいると「全て自分が悪い」と感じてしまうものなのです。

そう思えば思うほど、自分を許せなくなったり、評価できなくなってしまうということ。

例えば、「どうせ私は」とか、「私には〇〇が足りない」とか「自分にはこんな部分があるからダメなんだ」といった自己攻撃が止まらなくなるんです。

恋愛であれば「私は魅力がない」とか「ロマンスの神様から見放された」とか。

なので、できれば、過去の自分を振り返りながら、

どんなことも「何かが一方的に悪いわけじゃない」という考え方を持ちつつ

同時に、その思いを自己攻撃につなげないように慎重に扱いながら

過去から、自分自身が改善できることに気づいていくことが重要なんですよね。

特に自分自身を毒だと思っていないか、価値がない存在だと思っていないか、間違っていると強く思い込んでいないか、そのあたりがポイントです。

もしそう思っているならば、罪悪感や無価値感が強まっている可能性が非常に高いですからね。

変えられるのは自分。他人ではないのです。

また、自己攻撃を止めていくときに使える考え方こそ

「変えられるのは自分」というもの。

僕たちの学ぶ心理学でいうアカウンタビリティ、という考え方です。

扉を開けるイメージ
自己責任・アカウンタビリティ 〜心理学用語を解説します〜自己責任・アカウンタビリティとは? 一般的には「説明責任」と訳されることが多いですが、 私達の心理学では「責任の概念」と言います。 ...

自分自身のことについては反省を通じて変えたり、学びにつなげることが可能です。

しかし、他人を変えることは困難なのです。

もちろん、あなたがどんな人と出会い、どんな影響を受けたかという事実は、あなたにとって重要な事実に違いないと思うんですよ。

ただ、その相手のことをあれこれ考えすぎて、自己攻撃を強めてしまうなら、今は自分のことに意識を向けたいところですね。

ちなみにこの例外としては「相手に悪意があって別れることになった」という場合。

この場合はあなた自身がたくさん理不尽な思いもした可能性があると思いますから、ここは反省だけじゃない方法を使うことになることもありますね。

最後に

いかがでしたでしょうか。

自己攻撃は様々な問題の要因となりやすく、なにより自分をひどく苦しめることにもなりますので、丁寧にケアしておきたいところです。

なので、実際のカウンセリングでは

「自己攻撃があるところには罪悪感や無価値感がありそうだ」

なんてふうに見つめていただくようなご提案をさせていただいたり

そこを改善したり、必要のない観念などは手放して行くアプローチをご提供することも少なくないです。

そんな意識を持つことを継続していくことによって、過剰な自己攻撃を止められるようになることもしばしばおこります。

その結果、より気持ちが前向きになったり、選択となります。

カウンセリングを利用する
カウンセリングを受ける

本当の幸せを見つめる・見つけるカウンセリングが人気!
心理カウンセラー浅野寿和のカウンセリングのご利用方法はこちら。

カウンセリングのご案内ご予約可能時間のご案内