恋愛と男性心理

彼を一人ぼっちにしないってどういうこと? ──「連絡を待つ私」が苦しくなる理由

彼を一人ぼっちにしないようにと思う女性

こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は、いただいたご質問をもとに、

恋愛の中でとても多くの方がつまずきやすいテーマについて整理してみます。

「彼を一人ぼっちにしないって、どういうことなんだろう?」
「信じて待っているのに、なぜこんなに苦しいんだろう?」

確かに「信じて待つ」って、言葉にすると美しいんですけど、実際は結構さみしくて辛いことも・・・。

今、そんな感覚を抱えている方もいらっしゃるのかもしれませんね。

また、そもそも「彼を一人ぼっちにしない」って言葉も曖昧で。

「いやいや、一人にされているのは私なんですけど」

と思われる方も少なくないのではないかな、と思っています。

そこで今回は「彼を一人ぼっちにしないってどういうこと」というご質問にお答えしてまいります。

いただいたご質問はこちら

浅野さんへ

彼を一人ぼっちにしないってどういうことなのでしょうか。

いまお付き合いしている彼と距離が空く前に「俺から今度は連絡するから」といいました。

その言葉を信じ、連絡を何一つ取らずに1ヶ月経ちましたがこの状況は彼を一人ぼっちにしてるのと変わらないのでしょうか?

でも私から連絡してしまったら彼の言葉を信じていないと彼に思わせてしまうんじゃないかと思うのです。

一人ぼっちにしないの意味に精神面もあるとは思いますが…受け取らないタイプというのは信じたいこの気持ちも伝わりにくいのでしょうか?

気持ちが軽くなっていく部分もあり、疑問がある部分もあります。

でも、以前ご質問させていただい際、「私自身の愛情をもう一度思いっきり信頼してみて」という言葉にすごく救われてます。

カウンセリングも直接していただきたいし、機会があればセミナーにも参加させて頂きたいと切に思ってます。

ネタ募集ネーム:Nさん


「彼を一人ぼっちにしない」という言葉は示すもの

このご相談で、とても大切だなと感じたのは、
Nさんが「何もしないこと」を雑に選んでいない、という点です。

ただ待っているわけでも、
放置しているわけでもなく、

「彼の言葉を信じる」という選択を、必死に守っている。

実は、これが今のNさんにできる最大限の

「彼を一人ぼっちにしない」

という在り方なのかもしれません。

あなたと会っていない彼は、確かに一人ぼっちかもしれない(物理的に)。

ただ、あなたという人がこの世界にいて、彼を大切に思っている。

あなたがその気持ちを、未練でも執着でもなく、

「想い」としてもっているなら

それは彼を一人ぼっちにしないということなのだと思いますよ。

もちろん、二人が一緒に過ごす状態も、彼を一人ぼっちにしない、ということなんです。

が、もし、心が離れた状態で一緒に過ごしても・・・お互い、一人ぼっちですよね。

つまり、ここでの「一人ぼっちにしない」とは、

物理的に一人にしないという意味でもあり、

心のレベルで思い続けている、という意味でもあるのですよ。

だからこそ、彼が一人ぼっちを選ぶと、あなたがとても苦しくなるのだと思います。


「彼を一人ぼっちにしない」という言葉が、あなたを縛ってしまうとき

「彼を一人ぼっちにしないでほしい」

この言葉は、確かにとても優しく、愛のある言葉に聞こえます。

でも、受け取り方によっては、
こんなふうに変換されてしまうことがあります。

・彼が苦しんでいたら、私が何とかしなければならない
・彼が孤独になったら、それは私の責任かもしれない
・私が動かないことで、彼を見捨てているのではないか

こうなると、

「待つ」ことも「連絡する」ことも、

どちらを選んでも苦しくなってしまいます。

これは、Nさんが弱いからでも、愛が足りないからでもありません。

「彼の孤独まで、自分が引き受けようとしている位置」に、

無意識のうちに立ってしまっているだけなのかもしれません。


彼を一人ぼっちにしない=彼の人生を代わりに背負う、ではない

ここで、少し視点を整理してみます。

「彼を一人ぼっちにしない」とは、
彼の寂しさや不安を、あなたが代わりに解消することではありません。

彼が考え込み、立ち止まり、
自分のペースで距離を取ろうとしているなら、

それは彼自身の人生のプロセスでもあります。

あなたが連絡しないことで、
彼が孤独になるのだとしたら、

それは「あなたが一人ぼっちにした」というより、
彼が一人で向き合う時間を選んでいる、とも言えるかもしれません。

ここを混同すると、
関係の中で、立ち位置が大きくズレていきます。


「信じたい気持ち」は、伝わらなくても消えていない

もうひとつ、大事な点があります。

「受け取らないタイプの人には、
信じたい気持ちは伝わりにくいのでしょうか?」

これは、とても自然な疑問です。

確かに、心に余裕がないとき、
人は他人の思いを受け取る余地を失うことがあります。

でも、それは

・伝わっていない
・意味がなかった

ということとは、少し違います。

伝わらなかったとしても、
あなたの愛情がなかったことにはなりません。

だから、「伝わらなかったらどうしよう」と、
自分の愛情まで疑わなくていいのです。


あなたが守っていいのは、彼ではなく「あなたの立ち位置」

ここまで読んでくださった方に、
ひとつだけお伝えしたいことがあります。

彼を一人ぼっちにしないために、
あなたが一人で耐え続ける必要はありません。

・信じて待つという選択
・連絡をしないという選択

それ自体が、間違いなのではなく、

その選択をする自分が、
どんな位置に立っているか
が大切なのだと思います。

罪悪感から待つのか。
恐れから動けないのか。
それとも、自分の足で立った上で待っているのか。

立ち位置が整うと、
同じ「待つ」という行動でも、
感じる苦しさは大きく変わります。


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最後に

この記事は、「こうするべき」という正解を出すためのものではありません。

ただ、今のあなたが

・責める位置に立っていないか
・一人で背負いすぎていないか

そこを静かに見直すための視点です。

もし一人では整理が難しいと感じたら、
安全な関係の中で、立ち位置を確認することも選択肢のひとつです。

あなたの愛情が、
あなた自身をすり減らす形になりませんように。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー・トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたのに、どこか噛み合わない」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 正しさや結論だけを急がず、今どこに立っているのかを一緒に整理する個人セッション(カウンセリング)が人気。 キャリア16年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
「読む」から、「私の立ち位置を整える」へ

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