こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

将来の話をしようとすると向き合ってくれない。

話題を変えられる。
真剣な話になると急に黙る。
時には怒り出したり、「また今度にしよう」と切り上げられる。

そんなとき、こう思ってしまうことはないでしょうか。

「・・・逃げてるよね?」

向き合ってくれない態度は、確かに寂しいし、腹も立つものですよ。

それは間違いない。

自分はちゃんと考えようとしているのに、はね返されるような感覚になりますよね。

そこで今日は、「向き合えない」という状態がどんな心理状態なのかを整理しながら、
そのときに自分の感情をどう扱うかについて考えてみたいと思います。


「向き合わない=逃げ」とは限らない

まず一つおさえておきたいのは、
向き合わないことと、逃げることは同じとは限らないという点です。

正確に言えば、逃げているように見える相手であっても、その事情は様々だ、ということ。

シンプルに逃げている人もいれば、向き合うと自分が崩れるのでどうしようもないと感じている人もいます。

① 処理容量がオーバーしている

今、二人が話している話題が重い。
向き合う中で感じる感情が強い。
大きな責任や将来がかかっている。
自分自身の気持ちに余裕がなく、向き合いたいけれど、うまく向き合えそうにないという自覚がある。

そんなとき、人は防衛的な反応に入りやすくなります。

  • 黙る
  • 怒る
  • 話を切り上げる
  • 冗談にする

これは「向き合いたくない」というより、
その場で処理しきれない状態かもしれません。

② 解決策が見えない無力感

何を言っても正解がない気がする。
どう答えても相手を満足させられない気がする。

そんな感覚があると、人は止まります。

止まることは消極的に見えるかもしれませんが、
実際には「どう動いていいか分からない」状態のこともあります。

③ 関わることそのものが怖い

本音を言えば関係が壊れるかもしれない。
期待に応えられないかもしれない。

そんな不安があると、近づきたい気持ちと同時に距離を取りたくなることもあります。

④ 本当に逃げている場合

もちろん、現実的に逃げている、話し合う優先順位が低い可能性もあります。

ここを否定することはできないんです。

実際、そういった人もいる。

ただ、それをすぐに「逃げてる」と決めつける前に、他の可能性も含めて整理してみることは意味があると思います。


向き合わないのは相手の反応。傷つくのは自分の感情。

ここでとても大切なのは、

向き合わないのは相手の反応であり、傷つくのはあなたの感情だということです。

この二つは同時に起きますが、同じものではありません。

彼が黙る。
あなたは寂しくなる。

彼が怒る。
あなたは悲しくなる。

彼がはぐらかす。
あなたは軽んじられた気持ちになる。

この感情は、いいか悪いか別にして、とても自然なものだと思いますよ。

いくら相手を理解したからといって、傷ついた気持ちがすぐに癒えるわけでも、傷つかなくなるわけではありませんから。

「彼は怖れているのかもしれない」

そう分かったとしても、実際に放っておかれたり、跳ね除けられた感覚が消えるわけではないのです。


感情と反応を切り分ける

ここでおすすめしたいのは、ご自身の気持ちを無視せず整えることです。

そのために、少しだけ、感情と反応を切り分けて考えること。

彼の反応は彼のもの。
あなたの感情はあなたのもの。

感情を無視する必要はありません。
むしろ丁寧に扱う必要があります。

ただ、その感情をそのまま相手にぶつけると、相手の防衛反応を強めてしまうことがあります。

すると、

  • 追うほど逃げる
  • 問い詰めるほど閉じる
  • 説明するほど黙る

そんな循環が生まれやすくなります。

これは誰かが悪いというより、
反応と反応がかみ合っていない状態と見ることもできます。


では、その次に何をするか

男性の心理を理解することは一つの手がかりです。

でも、それだけでは足りません。

大切なのは、

いま何が起きているのかを心理的に整理することです。

ここはとても重要な視点です。

二人の間に起きていることを整理できないと、曖昧さに飲み込まれてしまいやすい。

この曖昧さは「もう相手を詰めるしかない」といった判断に繋がってしまう。

それは、今起きていることを整理できないので、直線的に決着を付ける方法を選びやすくなる、ということです。

言い方を変えれば、もしかすると避けられるかもしれないハレーションを引き起こしてしまう感じ。

これはどちらにとっても切ないことかもしれないですね。

なので、

・彼はどんな状態に見えるのか
・自分は何を感じているのか
・その感情をどう扱っているのか

ここを落ち着いて見つめていくこと。

ここはセッションでお手伝いできることの一つ。

なにかいい悪い、という視点から降りて

あなたに感情をなかったことにせず、
相手を悪者にしすぎず、
自分も責めすぎない。

そのバランスが取れてくると、話し合いの質が少しずつ変わることがあります。


感情を昇華するという選択

向き合ってもらえない悲しさ。
取り残されたような感覚。

これらは我慢するものでも、押し殺すものでもありません。

ただ、そのままぶつけるだけでは、
良い結果に結びつきにくいこともあります。

だからこそ、感情を安全な場で丁寧に扱い、昇華していく作業には意味があります。

カウンセリングでは、

  • いま起きていることの整理
  • 感情と反応の切り分け
  • 本当は何を望んでいるのかの確認

こうしたことを一つずつ行っていきます。

相手を変えるためではなく、
自分が飲み込まれないために。


最後に

向き合ってくれない男性を見て、「逃げている」と感じるのは自然な反応です。

ただ、そこにどんな心理状態があるのかを整理することで、
見え方が少し変わることもあります。

そして何より、

あなたの感情は無視しなくていいんです。

傷ついたり、悲しくなったり、切なくなっている自分って、あなたなりに向き合おうとした結果なのかもしれません。

そこは大切に扱うべきだと思いませんか。

向き合わない相手の反応と、今の自分の気持ち。

どちらも丁寧に扱うことが、関係を裁かず、でもごまかさないための一歩になるかもしれません。

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