パートナーに理解されない女性の苦しみ ──分かろうとするほど、孤独になってしまう理由
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は、恋愛や夫婦関係の中でふと出てくる、あの感覚について書きます。
「私は、分かろうとしているのに。なのに、分かってもらえない」
「言葉は交わしているのに、どこか一人で抱えている感じがする」
いわゆる「理解されない問題」と呼ばれるものですね。
相手は「理解している」という。
でも、私は「どこがやねん」と思う・・・言わないけど。
言うと怒るか、あなた泣いちゃうじゃん、泣きたいのはこっちなのに。
・・・実は、本当にしんどいのは、相手が鈍感だから?
という場合もあるのかもしれないですが(^^;
あなたが“分かろうとするほど”、関係の中で孤独になっていく構造が生まれやすい点だったりします。
今日はそのあたりを、役割と立ち位置の視点から整理してみます。
Index
いただいたご質問はこちら(今回は内容を要約しています)
パートナーとの関係で、「私の気持ちが、なかなか理解されない」と感じています。
彼は優しい人で、話を聞いてくれないわけでもありません。
でも、話せば話すほど、「そういう意味じゃない」「考えすぎじゃない?」と、どこかすれ違ってしまいます。
私も感情的にならないように、彼の立場や気持ちを考えて、できるだけ分かりやすく伝えようとしてきました。
それでも、分かり合えた感覚が持てず、「私の伝え方が悪いのかな」「もっと整理して話せばいいのかな」と、自分を責めるようになりました。
気づくと、分かってもらおうとすること自体が苦しく、でも、分かろうとするのをやめるのも怖くて、ひとりで孤独を抱えているような感覚になります。
この苦しさは、私がわがままだからなのでしょうか。
ネタ募集ネーム:Anjuさん
「理解されない」が心のぶっ刺さる2つの感情の動き
まず大前提として。
分かってほしい気持ちが出るのは、自然なことです。
ねぇ、分かってよ、ねぇってば、もう、分かってよ〜(以下、3時間ループ)
なら、甘えすぎ、依存し過ぎだと僕も思うのですけども。
多くの大人女子の皆さんは、そんな暇はないですよね?
関係の中で「私がここにいる」という感覚を確かめたい、という、ごく普通の欲求に近いものなんだと思います。
ただ、問題はここからで。
理解されない状態が続くと、あなたの心はだんだん、
“説明の努力”ではなく、“孤独の処理”を始めてしまう。
「この感じを、私が飲み込めばいい」
「私が言い方を変えればいい」
「私が分かりやすくすればいい」
…こんなふうに。
これが、あなたを苦しくさせる第一段階かもしれません。
*
その次にやって来やすいのが、”分離感の処理”状態。
分離感の処理とは、
要は「私は人と違う」という気持ちをなんとか処理しなきゃならなくなる感じ。
たとえば、
「他の女性だったら彼とこんな感じにならないんだろうな」とか。
「私だからこんな関係になっちゃうんだろうな」とか。
そんな「私の人生に関わり合いのない理想化された他の女性」と自分を比較する感じ。
そんな気持ちを抱えながら、なんとか毎日やっていかなきゃ、ってなる感じ。
これも「彼が分かってくれさえすれば終わることなのに」と感じやすいかな、と。
分かろうとするほど孤独になる理由|“役割”が一人に寄っていく
「理解されない」と感じる関係では、二人の間に、こんな役割分担が生まれやすいです。
あなた:関係の“意味づけ”と“感情処理”を担当する位置
あなたは、出来事そのものよりも、
- それがどんな気持ちを生んだか
- なぜ傷ついたのか
- この先どうしたいのか
そういう「意味」を含めて、関係を整えようとする。
そして、相手がそれを拾わないと、あなたはさらに頑張ってしまう。
分かってもらえない → もっと丁寧に言う → でも届かない → さらに孤独
このループが起きる。
ここでのポイントは、
あなたが“分かってもらうために話している”ようでいて、
いつの間にか“関係を成立させるために話している”状態に入っていくことです。
これ、けっこう消耗しますよね。
相手:話を“解決”か“結論”で扱おうとする位置
一方で相手は、悪気がなくても、こういうモードに入ることがあります。
- 結論が見えない話が苦手
- 気持ちの話が長くなると、どこで反応していいか分からない
- 揉めそうになると、撤退したくなる
このあたりは、別記事でも触れていた部分ですね。
相手側には相手側の事情があることもあります。
たとえば、
「うまくいかなかった」という失敗感に弱くて固まってしまうタイプもいます。
ただ、ここで大事なのは、相手の心理を理解することよりも、
その結果、あなたが“分かってもらう係”を背負い続ける位置に固定されてしまうことです。
あなたが本当に欲しかったのは「理解」だけではないのかもしれない
ここ、少し繊細な話になりますが。
「理解してほしい」という言葉の中には、やはり”複数の意味”が混ざりがちです。
- 気持ちを分かってほしい
- 大事に扱ってほしい
- 一緒に背負ってほしい
- こちらの世界に“入ってきてほしい”
つまり、あなたが求めていたのは、
「正解の理解」ではなく、「関係の共同作業」だったのではないでしょうか。
それが得られないから、孤独が残る。
分かろうとしているのに報われない、というより、
あなたの頑張りが“共同作業につながらない”から、しんどい。
「分かってもらう努力」を手放すのではなく、“立ち位置”を戻す
ここで、誤解のないように言っておきたいのですが。
「もう分かってもらわなくていい」と悟る必要はないと思います。
「まぁ、私はそうするんだ、解脱するんだ」とおっしゃるなら止めはしませんが。
ただ、
“分かってもらうために自分が過剰に働く位置”からは、
少し早めに降りた方がいいことが多いです。
消耗感が半端ないので。
おすすめは、彼に対する言い方を工夫するより、心の位置、役割を変えることです。
「うまく説明できる自信はないんだけど。
私は今、ひとりで抱えてる感じがして苦しい。
理解してほしいというより、この話を“二人の話”として扱ってほしい」
ポイントは、今までの立ち位置から話すのではなく、
“彼に対して共同作業の依頼をする”に変える感じ。
ここは、何を話すか、と同時に、あなたの意識のあり方の変化も必要ですね。
そうじゃないとまた「分かってほしいと言いながら消耗する位置」に戻ってしまうので。
そして、ここも大事なんですが、
だからといって、相手がすぐ分かってくれるとは限りません。
むしろ最初は、「何を言ってるの?」となることもあります。
ただ、それでもあなたが従来の役割を続けるより、
「この立ち位置はしんどい」と理解し、
今まで経っていた立ち位置を変えるほうが、
あなた自身の気持ちが楽になりやすいし、結果、今の関係も動きやすくなることがあります。
それでも噛み合わないとき|あなたが確認したいこと
ここまでやっても噛み合わない場合。
相手が悪者だ、と決める前に、あなたが確認してみたいことがあります。
- 私はこの関係で、いつから「分かってもらう係」になった?
- 分かってもらえないと、何が起きそうで怖かった?
- 私は「分かってもらう」ことで、何を守ってきた?
この問いは、相手を責めるためではなく、
あなた自身の立ち位置を取り戻すための問いです。
理解されないことが苦しいのは、あなたが弱いからではなくて、
その孤独を処理する役割が、あなたに固定されてしまったからかもしれません。
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最後に
理解されない女性の苦しさは、
「相手が分かってくれない」ことだけが原因ではないことがあります。
だから、実際、男性側が分かってるのだけど、全く通じていないこともあるんです。
・・・え?(そんな大事なこと、記事のまとめに書く?)
って思うかもしれませんが(^^;
そういった案件、たくさん扱わせてもらってきましたよ。
分かろうとするほど、孤独になる。
それは、あなたの努力が足りないからではなく、
努力が“共同作業”になっていないサインなのかもしれません。
あなたが、あなたの役割を降りていい場面は、きっとあるんだと思いますよ。
そこで初めて「二人の関係」に戻っていくことも、あるんじゃないでしょうか。
では、今日はこの辺で。
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