こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

「愛されたい気持ちはある。

でも、いざ好意を向けられると、なぜか距離を取りたくなる」。

そんなお声を伺うことがあります。

自分自身にその傾向がある、という場合もあれば

パートナーさんや気になる人はどうやらそうらしい、という場合もありますね。

このテーマ、

以前は「そうなる理由は自己嫌悪かもですね」なんて話をさせてもらうことが多かったように思うのです。

が、これも「役割」や「立ち位置がズレたまま関係を頑張っている感覚」が影響しているのかもしれません。

愛されるより孤独を選ぶ人は、孤独が好きなわけではありません

カウンセリングの現場では、

  • 人から好かれると逃げたくなる
  • パートナーが、どこか孤独そうに見える
  • 親密になるほど、距離を取られてしまう

そんなご相談を受けることがあります。

ここで、ひとつ大きな誤解があります。

愛されるより孤独を選ぶ人=人嫌いでも、冷たい人とも限りません。

むしろ多いのは、

  • 関係を壊したくない
  • 面倒な衝突を避けたい
  • 自分が原因で相手を傷つけたくない

そう考えすぎてしまう人たちです。

だからこそ、

近づくほど慎重になり、気づけば距離を取っている。

それは無関心ではなく、

関係に対して本気だからこそ起きる反応でもあります。


「愛される=安心」にならない心の仕組み

こうした人たちの心の中では、

愛されることが、必ずしも安心と結びついていません。

愛される、という出来事の裏側で、

  • 期待される
  • 応えなければならなくなる
  • 本音を出す必要が出てくる

そんな“関係の負荷”を、無意識に感じ取ってしまうことがあります。

すると心の中では、こんな計算が始まります。

  • どうせ長くは続かない
  • いずれ衝突する
  • だったら最初から距離を保った方が楽

結果として、

「孤独のほうが気楽」という立ち位置が選ばれる。

これは逃げのようにも見えますが、心の動きを捉えるとそうとも言い切れないな、と僕は思います。

その人なりに、関係を壊さないための現状維持の戦略、とも見ることができそうです。

もちろん、その戦略が

目の前のパートナーさんを愛することになるか

大切な人との絆を深めることになるか

そこに関してはまた別の話なのかもしれませんけれども。


実は「肯定的な評価」も怖れの対象になる

多くの人は、否定されることを怖れます。

でも実際には、

肯定的な評価のほうが苦しくなる人もいます。

  • 好かれる
  • 大切にされる
  • 愛される

そんな出来事が起きた瞬間、

「うっ…」「逃げたい」

と、体が先に反応してしまう。

これは、わがままというわけじゃないんです。

とかく、今までの経験で“期待に応え続ける立ち位置(役割)”に立つことが、

過去にその人にとって苦痛で、危険だと感じている。

その反応として出ている場合もあるんですよね。


愛される側に立つより、孤独でいるほうが安全な理由

愛されると、人は否応なく、

  • 自分の気持ちを表現する
  • NOを言う場面が増える
  • 関係の責任を共有する

そんな位置に立つことになります。

もし過去に、

  • 自分の意思を出すと否定された
  • 感情を出すと揉めた
  • 期待に応えられず責められた

そんな経験があれば、

「人に近づかれる(≒愛される)=危険」

という学習が起きても、不思議ではありません。

だから、

  • 愛する側に留まる
  • 距離のある関係を選ぶ
  • 深く踏み込まない

そんな立ち位置が、一番“安全”に感じられることがあるのです。


「孤独を選ぶ人」と関わるときに起きやすいこと

もしあなたが、

  • 距離を取る人を好きになった
  • どれだけ想っても踏み込めない
  • 近づくと、離れられてしまう

そんな立場にいるなら、ひとつだけ大切な視点があります。

相手を変えようとしすぎないこと。

「なんで距離を取るの?」「もっと心を開いてほしい」

そう迫るほど、相手は「安全じゃない」と感じてしまうことがあります。

これは、双方に愛が足りないからではありません。

関係の中で、

誰がどんな役割を引き受けているか

そのバランスの問題でもあるわけですね。


「愛されるのが怖い自分」を責めなくていい

もしあなた自身が、

  • 愛されると苦しくなる
  • 一人のほうが楽だと感じる

そんなタイプなら、まず知っておいてほしいことがあります。

それは、だからダメという話ではない、ということです。

今の立ち位置は、

あなたが生き延びるために身につけた反応かもしれません。

つまり、責める対象ではないのでしょう。

ただ、

  • ずっとこのままでいいのか
  • 本当は誰かと関わりたいのか

そう感じ始めたときには、

「立ち位置を少しずつ調整する」

という選択肢もあります。


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最後に

愛されるより孤独を選ぶ人は、弱い人、冷たい人とは限りません。

ただ、

「愛される位置」に立つ準備がまだ整っていないだけ

ということも多いのです。

もしこの記事を読んで、少し胸がザワッとしたなら。

それはあなたのどこかが、今の立ち位置を見直したがっているサインなのかもしれません。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 個々のご相談を心理学の視点で整理して、明快に言葉にしていくカウンセリングが人気。 キャリア17年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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