恋愛の心理学

彼を褒めたり、愚痴を聞いてあげるのに疲れました。自分の本当の願いに気付くにはどうしたらいいでしょうか?

浅野さんへの質問
 
彼を褒めたり、愚痴を聞いてあげるのに疲れました。
仕事で理不尽な扱いをされてるらしく、毎日愚痴を言っています。
彼のがんばりを認めたり、励ましてあげていますが、彼の仕事運のなさに呆れてしまうこともあります。
一人の人を信じること、愛することは難しいと感じています。
彼の将来を応援している自分と、彼本人の問題だからどうにもできないという無力感や失望感で心が揺れます。
付き合ってるうちはよくても、結婚となると相手の影響を受けることはいなめないですよね。
収入が少ないことを彼は気にしていて、転職を考えていたり(彼は30代前半)、子供もいらないし、結婚式もしたくないと言っています。
本音では子供もほしいし、結婚式もやりたいと言いましたが、お金に余裕ができたら考える冷たい返事をされました。
そのことで親からも酷いことを言われて切ない気持ちや不安が助長されて、胸が苦しいです。
彼の気持ちに寄り添うのと、自分の気持ちに正直に生きることの狭間で揺れています。
お金があるから、子供がいるから幸せってことではないのは分かってるんです。
自由な暮らしにも憧れているので。
でも心のどこかで、稼いでる旦那がいて子供もいて結婚式もたくさん人を呼んでいるような、誰もが憧れる結婚がしたいと思っている自分がいます。(ただ、本音かどうかは分かりません)
自分の本当の願いに気付くにはどうしたらいいでしょうか?

 

(kさん ※原文のまま掲載しています)

 

なるほど、ずいぶん彼のために頑張ってこられたんですよね。

そして彼さんの発言や態度からいろいろお感じになることもあるようですね。ずいぶんがっかりされているんじゃないでしょうか。そして・・・相当あなたのココロがお疲れ、のような印象を受けました。

いただいたお話を読んでますと、そろそろKさんの気持ち、といいますか、主体的に物事を考えてもいいのかもしれませんね。

あまりに自分の気持ちを押し殺す毎日も辛いですからね。

何より「自分の幸せ」の中には、周囲の人だけでなく、自分がいる、ことがとても大切ですからね。

ただ、あなたは、どこか今まで自分の気持ちを軸に考えることが苦手だったのでしょうか。

お節介ながら、そんな印象も受けるんですよね。

仮にもしそうだとしたら、そこには何かしらの理由や目的があるはずなんですよね。

「自分の気持ちに気づきたくない」という理由やその目的。

もしそういった物があるとしたら、それって一体何だと思います?

ここに気づけると、あなたの「自分の本当の願い」に気づく事もできると僕は思うんですよね。

「自分はどうして自分の気持ちに気づきたくないのだろう?」と。

その答えらしきものが出てきたら、また同じように考えるんです。

どうしてそう感じるのだろう、どうしてそう思うんだろう・・・。

そう考えて見るんです。

ただ一つだけ注意点があって「自分がダメだから」「誰かのせいで私はこうなった」「自分にはできない、無理だと思うから」などの自己否定的な答え、他人軸な答えを出すと、そこでピタッと自分の本当の気持ちに気づくプロセスが止まります。

なので、この答えが出たら別の答えを考えていく時です。

自分がダメ、誰かのせいで、できる気がしない・・実際にそう思うことであっても、実は別の答え、自分を軸とした答えを探していく感じですね。

一度お試しください。

また、あなたの「自分の気持ち探し」の参考になればと思い、話を続けます。

お金があるから、子供がいるから幸せってことではないのは分かってるんです。

 

そうですね。

ただ、あなたと同じことを僕が表現するなら・・・・

お金があることも幸せですよ。
子供がいることも幸せですよ。
お金がなくても幸せを感じている方はいますよ。
お子さんがいなくても幸せな方はいます。

そう書くでしょうか。

幸せは制限ではないと僕は思うんですよ。

「○○だからといって幸せではない」という考え方、僕たちはつい採用するものだと思うんですが、よくよく考えてみるとちょっと制限っぽくないですか?

僕は、幸せっていわゆる「状況」だけで語れるわけではない、と思うんです。

少なくとも幸せって「私が感じるもの」だと思うんですね。

だとすれば、人それぞれで幸せを感じるものは違うし、違っていていいし、違うことが当たり前とも言える。

ならば、自分が感じる幸せ、を大事にしていいと思うんですよ。

社会的なルールや倫理観の中の話なのであれば。

少し僕の個人的な話をしますね。

僕は幼い頃から酷いアレルギーがあって、それは今もおそらく治ることはないんですよ。

かつてはそれで相当に苦しみました。そんな自分は不幸だと感じていた時期もありましたっけね。

が、今、僕はとても幸せです。

かつての僕はこの病が治らない限り幸せになれない、と感じていましたよ。

しかし今は、そうは思わないんですね。

アレルギーがあるから、実は今もいろいろな制限を今も感じることがあるんですが、その制限を使って自分が幸せを遠ざけたり、諦めたり、感じないようにしていたのは、間違いなく僕の意思であり、僕の選択なんですよ。

そう感じることが辛かった時期もありましたが、「いい加減こんな生き方、毎日が嫌だ」と思い、自分で変えた、のです。

自分を癒やし、変えるために、20代後半から心理学を学び、心を癒やすとはどういうことか、を自分の心と体で学ぼうと決めたんです。

その中で、実は「状況」ではなく「自分を自分で制限している」ということに気づき、そこを受け止めていくと・・・

実は自分のことは自分の感じ方、意識一つで変えられるのだ、ということが分かってきたんです。

すると、僕の状況は変わっていないけれど、幸せを選べるし、感じられるようになったんですね。

少なくとも、自分の今の状況を「自分の制限」として使っていれば、

僕は「酷いアレルギーがあるから、人前で話したり、人と会う仕事は無理だ」と考えたでしょう。

結婚もできない、と考えたでしょう。
いい恋愛もできない、と考えたでしょう

仕事もつまらないけれど、受け容れるしかない、と考えたでしょう。

だから今をどう耐え忍ぶか?を考えるために、心理学を使っていたでしょう。

しかし、自分の中の制限を外していくことで

「自分が好きだと思える仕事をやる」と決めることができたわけです。

あぁ、そうか、自分は好きなことしていいんだ、制限しなくていいんだ、と。

その結果、今の僕があるんですよ。

実際、その選択をすると決めるには、ちょっと勇気がいるし、自分の感情、思い、観念に気づく必要があります。

ただその制限を外すということは

自分が今、辛いと感じる毎日を耐え忍ぶために行うことではない。
自分の問題点を洗いざらい知って、自分にダメを出し続けることでもない。

そうではない。全く違うんです。

自分は何を恐れて、何を思って、何を考えて、自分に大きな枷のような制限をかけているのか、を知り、それを手放すことなんです。

もちろん自分を制限する理由の多くは「これ以上傷つかないため」なんですけどね。

だから、自分の中の強い固定観念、恐れ、不安、苦手意識は、事前にある程度癒やすほうが、その先が楽になるんですよ。

そう考えると、自分に失望していたかつての僕は

自ら「制限を感じるような辛い毎日」を選んでいた。

そのほうが、まだ楽だと思っていた、少なくとも傷つかないと考えていた、ということなんです。

こんなひどいアレルギー持ちの人前に出ないほうがいい、その方がいい。だから好きだと思える仕事を諦めよう、と考えていた時期もあった、ということですね。

この考え方をいただいたご質問に当てはめるならば

「今が辛いけど、この彼と一緒にいたほうがいい」

そう思う理由があなたの心の何処かに眠っている、ということを暗に示唆しているようにも僕には思えます。

もしそうだとしたら・・・なぜそうあなたは感じるのでしょう?

そこを先に書いた方法で見つめていくと、あなたの本当の願いに気づけると思いますよ。

それでもすっきりしない、なんだか答えが出ないとなったら、カウンセリングやセミナーにお越しくださいな。一緒にサクサク答えを考えていくことも可能ですから。

なにか参考にしていただければ幸いです。

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