ほぼ30代からの心理学

幸せなはずなのに喜べない? 見逃されやすい「よい出来事」で起きる悩みに気づく

見逃されやすい「よい出来事」で起きる悩み

カウンセリングサービスの浅野寿和です。いつもありがとうございます。

最近、僕のもとにお寄せいただくご相談は

「どうすれば恋愛が成就するか」からシフトして

「自分がこれからどう生きるか」に変化しているようにも感じます。

その一つの要素として、恋愛・結婚と向き合っておられる方が少なくないようです。

確かに「今の恋愛(願望)を実現させること」も大切なことです。

しかし、例えば・・・

長い目で未来を見つめて「自分がどう生きるか?」と考えながら、主体的に恋愛や結婚と向き合うとしたら、「多少自分が無理をしてでも恋愛や結婚を求める」ということは起きにくい。

もし、そう考えることができるなら、確かに幸せも、別れも、全て納得して選択できるようになれますよね。

ということで・・・

本当に自ら納得して、本当に幸せを実感できる毎日を送る。

そのヒントになるようなコラム、これから増やしていこうと思います。

多分書きながら精度が高まっていくとは思うのですけど。僕もチャレンジしてみます。

良いことで起きる悩み

失恋、離婚、離職・・・

一般的にはいわゆる「悪い変化・出来事」と思われがちなことで起きるショックは計り知れない。

こう書くとなんだか納得していただけることも多いのかもしれませんね。

ただ人の心とは不思議なもので、常に悩みというものは「一般的に悪い出来事を呼ばれるもの」によってのみ引き起こされるわけではないのですよ。

一般的に「良い変化・出来事」と呼ばれるものでも悩みは生まれるのです。

自分が優れているから、自分が満たされるような環境に変化したから、何故か悩みが起きることって少なくなく、

「今、幸せなはずなのに」幸せを実感できず、プレッシャーや葛藤を抱えている人も少なくないのです。

そんなお話をうかがうと

「今、あなたに起きた変化が悩みを作っているのかもしれませんね」

なんてお話をさせていただくのです。

そもそも「幸せなはず」「満たされているはず」など

「○○なはず」といったカタチ、幸せでしょうか。

おそらく、Noですね、その答えは。

だからこそ

「今は焦らず、自分の心を眺めてみて良いのではないでしょうか、しっかり時間を使いながら」

そんなご提案をさせていただくことも少なくないのです。

 

結婚も一つの良い変化、だけど問題が起きることもある

例えば恋愛、結婚、家庭をもつこと。

一般的にはおめでたいこと、ですよね。喜びに溢れる瞬間ともいえます。

しかし全ての人が恋愛や結婚を楽しめている・・・わけではない。

どうやらそういった現実もあるようなのですよ。

彼女のお悩みは「結婚したけれどなぜか喜べない」というものでした。

念願かなってついに彼と結婚した彼女は、結婚を期に、彼女はそれまでの仕事をやめ、新居を構えました。

これから幸せな未来を描こう、と、彼女自身前向きな気持ちでいたのです。

しかし、その心の奥底に消えない不安や葛藤が拭い去られることはなかった様子でもありました。

そう思うからこそ「別れ」を考えることもあったそうです。

実際に彼女が自分を向き合い始めたとき

僕に「結婚自体にそんなに興味がなかった頃の話」をしてくれました。

そして「いつからか子供が欲しいと思ってきて。だから結婚したほうが・・・と思うようになった。」

そんなことを伝えてくれたのですね。

間違いなく彼女は、夫(彼)のことを嫌いなわけではありません、むしろ愛情を持っています。

彼女の夢はあたたかい家庭を作ることでしたから。

しかし今、毎日を喜べないとしたら、それはなぜなのでしょうか・・・。

僕は次のように考えました。

「彼女、結婚することで何かしらのショックを抱えたのではないだろうか?」

実は僕たちって、何か新しいことを始めようとする段階で、ココロがちょっとしたショックを受けることがあるんです。

転校、進学、就職、転職、結婚・・・そんな人生の転機に起こりやすいこと。

あえて人から指摘されると「あぁそうだよね」と自覚できるようなものですけどね。

それらは基本的に、目の前の現実に対応するために心の中で押さえつけられてしまう事が多いようです。

もちろん本人も気にならない程度の話なら問題はないのでしょう。

しかし、そうではない場合「問題・葛藤」として表面化する場合もあるのです。

実は彼女、独身時代の生活が恋しい、そんな気持ちを抱えていたんですね。

確かに一人でいることは寂しい。

けれど、自分の思うように時間を使い、自由に毎日を過ごす感覚もまた彼女にとってはかけがえのないものだったのです。

しかし「結婚するなら」と彼女のその気持ちは心の闇に葬り去られたわけです。

そして実際に結婚生活が始まった。

夫である彼は、きっと彼女も幸せなのだろうと考えていたことでしょう。

彼女のご両親も、彼女の友人も、結婚おめでとうとお祝いしたことでしょう。

しかし彼女の気持ちはそこで取り残されたわけです。

彼女は結婚という「よい出来事」の中でショックといいますか、悩みのタネを抱えたのですね。

そんな彼女はとても厳格な両親に育てられたそうです。

その影響もあって、人一倍自由な生き方を望む気持ちが強かったようです。

まぁ子供は親に抑圧されると自由を欲しがるものですからね。

そんな心理的背景をもった彼女にとって、温かい家庭は本当に欲しいものではありつつも、家庭を持つイメージは「終わりのないもの」だったようなのです。

それはまるで長く続く登山道を登り続けるようなイメージだったのかもしれませんね。

ずっと頑張り続けなければいけない、そんなイメージに近いですよね。楽しいハイキングではない感じ。

もしそうであれば、それは結婚を決めたときに感じるであろう「気づかないショック」になりえる要素じゃないかな。

僕はそう見つめるんですよね。

「実は結婚することに最後まで迷いがあった。」

彼女はその内面で自分を責めていたようなのです。

だから僕はこう言いますよね。

「優しい人ですね。

ちゃんと誠実に結婚と向き合いたかったのかもしれませんね。

だから責めたいんだよね、今の自分を。

ただ僕は、あなたは自分を責めなくていいんじゃないかなんて思いますけどね。

それぐらい覚悟を決めたかったのもあなたでしょうから。

少なくとも、人生の変化には迷いってつきまといますよ。

そもそも迷うことがいい悪いって誰にも言えないような気もします。

ただ、今のあなたが良いことで喜べないことは切ないし、あなたのためにならないですよね。

今、あなたは独身時代のように生きることが喜びだと思っているのかもしれない。

だとしたら、今を喜べないのは当然じゃないですか?

まずそこを問題にしすぎないことじゃないでしょうか。

しかしもし家庭をもつことが「終わりのないこと」「苦しいこと」だと思っているとしたら、あなたにとってこんなに切ないことはないはず。

あなたの夢は「あたたかい家庭、しかも『終わりのない』あたたかい家庭」でしょうから。

この葛藤を終わらせることであれば、僕がお手伝いできますよ。」

そんな話から、彼女といろいろと本音を話していただく時間(セッション)を持ちました。

僕も彼女にいろんなお話をさせてもらいましたし、彼女も今まで誰にも話さなかった本音を話すうちに、その気持ちも徐々に整理されていったそうです。

すると、これまでの過程は省略しますが・・・あるとき彼女は気づきます。

「私の育った家庭と、今から作る過程は別物だ」ということに。

だから悩む必要はない、ことに。

彼女はその内面で抱えていた大きな不安を手放すことに成功します。

ここで彼女は自分の気持ちを隠す必要がなくなったわけですね。

「良いことなのに喜べない罪悪感」を必要としなくなったのです。

彼女はとても優しい人で

「もし自分が夫や家族を悲しませたらどうしよう?」と怖れていたそうです。

これが彼女がずっと言えなかった本音。

これを家族や夫に言えば、そうなってしまいそう怖かったんじゃないでしょうか。

しかし、彼女もどれだけ頑張っても今の生活を喜べないことで苦しんでいた。

だとしたら、そんな彼女に必要なのは罰なんでしょうかね?

むしろ、彼女は誠実だと僕は思うんですよ。

「悲しませそうで怖い」って・・・悲しいのはきっと彼女でしょうし、彼女は周囲の人をどれだけ大切にしたいんだろうと思うのでね。

まま、「人は自分が思うように人を愛する」といいますが、そのとおりだなと思うのです。

自分が悲しい思いをしたから、悲しませたくない。そんな想いの込め方もあるよなぁ・・・と。

ただ、だからって自分を後回しにすることもどうなんでしょうね。

彼女に必要なのは癒やしや気付きなんだろうなぁ・・・と僕は思った次第でございます。

そんなこんなで、彼女は

愛のある方向、彼女が本来望む方向・・・

ご主人との二人の生活に興味をもつようになった、という話。

ここがとても大切なポイントで

「良いことなんだから興味を持たなければいけない」と思っているうちは悩むのです。

その根っこには「良いことを喜べていない」という罪悪感があります。

しかし

「本当に良いことは喜びなんだ」と腑に落ちると罪悪感を持つ理由は消えますから、そもそも悩む必要がなくなるのですね。

彼女は「自分の過去の体験を使って、未来をネガティブに判断しなくなった」ということなんです。

それこそ「モノの見方・感じ方が変わる」

すなわち「癒やし」そのものです。

 

3.必要なのは罰ではなく気持ちの整理や理解

これはみなさんにとっても同じことが言えるのではないでしょうか?

それは何も結婚に限ったことではありません。

仕事でも対人関係でも、これからの未来についても同じです。

彼ができたのに喜べない。
せっかく転職したのに、今の仕事が楽しめない・やりがいが見いだせない。
とてもいい就職先を見つけたのに、毎日が苦しい。
毎日満たされているはずなのに、喜べない。

そんな思いを抱えて悩むから、自分の不安などを心の闇に葬り去ってしまう人も多いようです。

だとしたら、そんな自分の気持の整理、はじめて見てもいいのではないでしょうか。

いつも本音を言えず人知れず悩んでいる優しい皆さん。

自分を責めるよりも偉大なことがあるとしたら、それはきっと「自分をさらに深く理解する(許す)」ことかもしれませんよ。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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