自分の過去や今までの経験が、なぜかマイナス要因に感じるとき

今日は普段は気が付かないけど、言われると気づく話かもしれません。

皆さんの中には、自分の過去・今までの経験がプラスではなくマイナスに感じることって意外とあるようですよ。

例えば、過去、数年程度経験した趣味、仕事のこと。過去の恋愛やパートナーのこと。

確かにそういった経験はある。けれど、その過去のことを話したり、知られることが恥ずかしい、って思った経験ってないでしょうか。

例えば、僕の場合ならば、前職は金融関係だったわけですけど、かつては自分が金融関係の仕事をしてました、となかなか言いづらいなぁと感じていたことがありました。

なぜなら、その仕事を全うしたわけでなく、今の仕事に変えたから。

なんか中途半端かな〜と思うと、金融関係の知識を得ていたり、年金の受給額再出方法を知っていても、他にプロはいるしな〜と感じて、なかなか価値のある経験・知識だと感じることができずにいた、そんな時期がありましたよ。

このようなお話はカウンセリングの中でも結構な確率で出会うものです。

今までの恋愛なら「私、いい恋愛してこなかったから」というお話を伺いますが、だからといって自分の評価や価値を下げる必然性はあまりない、といえそうですよね。

しかし、そういった過去の経験が、今の自分の評価のマイナス要因になっていることも少なくないわけです。

たとえ、いい恋をしてこなかったとしても、自分から人を好きにあり、ときには相手のために頑張った自分もいるのではないでしょうか。

いい恋愛ができなかったことは残念だと感じるかもしれません。しかしそれを自己評価のマイナス要因にする必要ってあるのかな?と僕は思うわけですよ。

それは自分の過去・経験全般に言えることかもしれません。

どんな経験をしていてもそれが価値に変わらず、マイナスの要因のように感じるわけですが、いやいや、どんな経験もプラマイゼロの評価なら分かりますけど、マイナスにする必要ってあるんでしょうか、

 

自分の過去を恥にしないこと

自分の過去や経験を自分のマイナス要因のように感じてしまうとき。

僕たちは自分の過去を恥にして、なかったことにしようとしているかもしれません。

それはまるで過ちのような、間違いのような感覚で。

こうなると自分の過去や経験は「負の遺産」のような存在になります。

そしてその負の部分を隠さなきゃいけない、と思えば思うほど、なかなか自分を正直に表現できなくなってしまうことも少なくないようです。

どこか、自分を偽ろうとしたり、自分を隠そうとしてしまうわけですね。

もちろんそうしてしまう気持ちも僕なりに理解できるんです。そうすることが悪い、とお伝えしたいわけじゃないんです。

しかし、自分を隠せば自動的に「私は人を欺いている」という罪悪感を感じることにもなりかねません。

だから、どんな過去・経験も「どう活かすか」を考えることによって、意味を持つものなんですよね。

また、どんな自分をも受け入れることが自分の軸と自己肯定感を育むものなら、自分の過去をひた隠しにしたり、恥にしていても、なかなか自分を受け入れることが難しくなる、という側面もありますね。

 

自分の過去・経験を使って何を表現するか、が鍵

自分の中で「本当に意味があるの?」と思うような過去、経験も、見方を変えれば価値が出てきます。

例えば、昔ひどい失恋をして、男なんて!!!と激怒していた女性がいました。

その当時の彼女は男性不信の塊で、男性のことを信じることなんて全くできずにいたし、恋愛に対しても批判的な意見を持っていたのです。

そこで僕はこう考えたのですね。

ここまで怒りが出る、ということは、彼女はどれだけ男性を大切にしようと思ったのだろうか?と。

本気じゃなかったらここまでの怒りってなかなか出ませんからね。

そもそも彼女はとても愛情深い人ではないのだろうか、と僕は見ていたんですよ。

だから彼女に「あなたが過去に誰かを(失恋した彼だけじゃなくて)大切にした経験を思い出してみてください」「あなたのことを大切にしようとした人のことを思い出してみてください」とお願いしたのです。

それはまるで彼女にとっての痛みの理由になっている「愛」を思い出す作業だったのです。

すると、彼女には一人、親友と呼べる女性がいて、彼女がつらいときに、どれだけ寄り添ってくれたか、ということを思い出したわけです。

そして、その親友のことを思い出していただいたあと、僕は聞いてみたんです。

「その親友はどんな気持ちであなたに寄り添ったのだと思われますか?」

そして

「あなたも、かつて愛した人にそのように寄り添っていなかったでしょうか。

そのあなたに、あなたは意味がなかったと言いたいでしょうか。それとも、勇気はいるけれど「よく頑張ったよね」と言ってあげたいでしょうか?」

そこで大泣きした彼女の顔はどこかスッキリしていて、「そうですね、私は人を大切にしようとしたんですよね」と話をしてくれたんです。

自分の恋愛はたしかにうまくいかなかった。けれど、私は愛に背いたわけではなかった。

私なりのベストを尽くしたことには変わりはなかった。

そう自分の過去を受け入れた彼女は「私、自分と同じように男性不振で悩んている女性のチカラになりたいって思います」と僕に伝えてくださいましたよ。

 

痛みの使いみちは、人を理解する材料のみ。
どんな経験も過去も、誰かを理解する糧にできる。

彼女はきっと考えたのでしょう。

今までの自分の経験をどうしたら活かせるか、と。

それは常に僕たちに求められていること、と言えるかもしれません。

「痛みは優しさに変えられる」のです。

その選択を取ることで、僕たちは自分の過去をマイナス評価の材料として使うのではなく、人を理解し、支える材料に使うことができるわけです。

こうなると、どんな過去も「財産」になると思いませんか?

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー・トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 相談しなくても日常が回っている。でも、どこかしんどい。そんなとき、丁寧にあなたの生きづらさやお悩みをほどいていきます。 キャリア17年・臨床10,000件超。東京・名古屋・オンライン対応

「自分らしく生きましょう」って、よく言いますけど。

その“自分らしく”が分からないから困ってるんですけどね。

ちゃんとやっているのに、なんとなく疲れる。

人に合わせられるけど、これでいいのかなと思う。

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