言い方がキツいと言われる理由|直したいのに直せない心理と“楽になる伝え方”【職場・上司にも】
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今回は、いただいたご質問にお答えします。
テーマは、「言い方がキツいと言われる私が、楽に生きていく方法」です。
言い方がキツいと言われると、
- 「え?そうなの?」とピンと来ない人もいれば
- 「ショック…」と心に刺さる人もいる
そんなテーマだと思います。
特にSNSや職場のように“逃げ場が少ない場”で指摘されると、気にしなくていいと思いながら、引っかかりが残りやすいんですよね。
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いただいたご質問はこちら
浅野さん、いつもブログでは深いお話をしてくださり、毎回興味深く拝見しています。
コロナ禍で世の中が暗く、行動も制限されて窮屈に感じています。
明るく前向きに過ごしていたつもりでしたが、暇つぶしで軽い気持ちで入ったSNSが依存的なコミュニティで、気づけば通知が1時間で200件、半日で400件。
最初は付き合っていましたが生活が回らなくなり距離を置こうとしても通知が止まず、ストレスとイライラが募りました。
そんな中、職場で私の態度を、私より一回り以上年上の50代前後の女性2人から非難されました。
私から見ると彼女たちは部下に当たります。関係のない人が割って入り「年上に対する口の聞き方か」と言われたのも納得できず、普段から彼女たちのテキトーな仕事を私が尻ぬぐいしてきたこともあり、悔しさが残っています。
場を収めるため謝罪したのに、後日責任者が来た場面で一人が蒸し返し、私の欠点を並べ立てました。「親切で言っている」という顔つきも含め、とても傷つきました。
私も溜まったイライラを噴き出していたのかもしれず、改める点があるのは分かっています。
しかし、あのやり方はないのでは?と今も腑に落ちません。
上司とはこういう場面でも我慢すべきなのでしょうか。
以前から「言い方が強い・キツい」と言われてきて、欠点だと思っています。今とても生きづらく自信もなくなりました。
これからどうすれば、もう少し楽に生きていけるでしょうか。
ネタ募集ネーム:はるはるさん
「怖い」が言えないと、こじれやすい
今回のご相談には、
- SNSでの“依存的な空気”
- 職場での“責められる・蒸し返される”
- 「言い方がキツい」と言われる悩み
この3つが出てきます。
そして僕は、ここに共通しているのは「怖れ(怖い)」への対処だと思うんです。
言い換えると、
「怖いことを、怖いと言える状態があるかどうか」
ここが大きい。
人の感情は、我慢し続けると大きくなります。
イライラを我慢すればするほど、頭の中でイライラが存在感を増していく感じ、ありませんか?
すると、
- うんざりする
- 切り離したくなる
- 文句を言いたくなる
- 強い言い方になりやすい
こういう流れが起きます。
今回のケースで言うなら、
- SNSの通知の多さに、どこかで「怖い」「しんどい」を感じた
- 職場で責められたり、味方が得られない感じに「怖い」を感じた
- 相手側もまた、別の「怖い」を抱えていた可能性がある
こうして“怖れ”が処理されないまま、怒りや強い口調として出ると、こじれやすいんですよね。
怒りは「感情のフタ」になりやすい
人は怖いとき、素直に「怖い」と言えないと、別の形で出ることがあります。
その代表が、怒りです。
たとえば、怖い場面で本音は
「やめて、怖い」
なのに、
「最低」「信じられない」「なんでそんなことするの」
という“攻撃”が前に出ることがある。
これが、いわゆる「怒りは感情のフタ」という話です。
怒りでフタをすると、一時的には強くなれます。
でも、その怒りは
- 本音(怖い・悲しい・悔しい)を表に出せない
- 相手に誤解されやすい
- 自分もスッキリしにくい
というデメリットを持ちます。
さらに職場のように社会性が求められる場では、
間違いを指摘することと、相手を詰ることは別です。
ところが、怖れや不満が強い環境では、話が「罰」や「否定」に寄ってしまうこともあります。
結果として、誰も楽にならない、ということが起きがちなんですよね。
「言い方がキツい」と言われるとき、まず見るべきこと
結論から言うと、テクニックの前に、
「自分は今、何を感じているのか」
を丁寧に見ることが役に立ちます。
特に、もやもや・イライラが続くときは、
「私は怒りの下で、どんな感情を抱えているんだろう」
と見てみる。
ここが見えてくると、
- 自分がスッキリしやすい
- 「わかってもらえない」感じが減りやすい
- 必要な言葉が選びやすくなる
というメリットが出ます。
逆に、気持ちが整理されないまま「どうすればいい?」の答えだけをもらっても、
「ふーん」で終わること、ありません?(笑)
それは、答え以前に気持ちが詰まっていて、受け取れない状態だからなんです。
なので、先にやるべきは気持ちの整理(解放)です。
必要ならカウンセリングを使う価値も、ここにあります。
怖いときに「怖い」と言えるかどうか
今回のテーマに限って言えば、僕はここが大事だと思います。
怖いときに、怖いと言えるか。
怖いのに怖くないふりをすると、体の中では怖さが増していきます。
結果として、
- ストレスまみれになる
- 不安まみれになる
- イライラや強い言い方で出る
という流れが起きやすい。
怖がること自体は悪いことではありません。
むしろ、「怖い」を受け止められると、
「さて、どうしよっかな」
と考えられる状態に戻りやすいんです。
「どうすればいい?」よりも、「何をしよう?」に変わる。
この差は大きいですよ。
最後に|「キツい口調が欠点」だと思える人は、優しさを知っているのではないでしょうか
最後に一つ。
もしあなたが「キツい口調が欠点だ」と感じているなら、
あなたは“優しさ”を知っている人だと思います。
そもそも欠点だと感じなければ、直そうとも思いませんよね。
つまり、あなたの中には「もっと良い関わり方がある」という感覚がある。
心理学には「問題の前提条件」という考え方があります。
問題は、より良くなりたいサイン。より良くなりたくなければ、問題として立ち上がりにくい。
だからこそ、ここから先に必要なのは、
テクニックよりも「自分の本音を扱う勇気」
です。
怒りの下にある怖れや悲しさを、ちゃんと見つめて、必要なら言葉にしていく。
そうすると、自分の中で「本当の自分」と「今の自分」が一致して、少しずつ楽になります。
そしてもし、あなたが「優しさを表現したい」と思えるなら、ぜひそうしてみてください。
それは、あなたが“自分を取り戻す”方向に進むことでもありますからね。
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