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どうして彼に気持ちが伝わらないのか
最近伺う女性の皆さんから伺う恋愛・ご夫婦のご相談の多くは
「彼をもっと上手に愛してあげたい」という気持ちが伝わらなくて超絶切ない思いを抱えている
というお話に尽きるわけです。
昨日書いた永遠の片想いメーカーを好きになったという女性の多くが、偉大な愛を持ち、彼を愛してあげたいと願われているわけですよ。
それはもう「いやいやそこまで愛せるってすごいですよね」と思わざるを得ないほど。
ただ、その気持ちがなかなか男性に伝わらないことも少なくないようで、「どうしてなの?」という疑問を抱えながらカウンセリングルームやZOOMの向こう側でお話をしてくださるんですよね。
そこで今日は「どーして男性に『もっと上手に愛してあげたい』という気持ちが伝わらないのか」その理由をいくつかピックアップして解説したいと思います。
与えたいとは思えど、上手に愛してあげたいと自覚していない男性たち
僕の臨床経験上、多くの男性は「女性の役に立ちたい」と思っていることが多いものです。
が、それは「上手に愛してあげたい」という認識とは少し違うようです。
彼女が辛いときにそばにいて「役に立ちたい」
彼女が困っているなら「役に立ちたい」
恋愛心理の中に「男性の愛情は責任となって現れる」なんて言葉がありますけど、男性の愛情は「言葉」よりも「行動」の中にあるものなのですよ。
だから、感情である「愛する」という要素を通じて、相手を支えたい、包みたいという認識はあまり持たない男性が多い、というのが僕の実感です。
それゆえにこのタイプの男性は「もっと上手に愛してあげたいという女性の気持ちが自分に向いている」と理解できない場合があります。
それは「自分の愛し方を使って、相手の愛情の有無を判断しているから」と言い換えることもできるでしょう。
だから、女性がどれだけ思いを込めて男性に寄り添っても、「それがどれだけの愛か」を推し量ることができない人も少なくないようですよ。
この女性の気持ちがわかるのは、恋愛が得意な男性であることが多いものなんです。
ちなみに、我が師匠の調べでは、恋愛が得意な男性は、男性全体の約1割だといいます。残りの1割は恋愛が得意になりたい男性、8割は恋愛にあまり興味を持ってこなかった男性、といいます。
つまり、8〜9割の男性は、女性の感情を通じた愛情表現に鈍感だという可能性があるということですね。
分かっていても恥を気にして一歩踏み出せない
また、女性の愛情に気づいていながらも、自立的な態度を手放すことができず、なかなか女性の気持ちを受け取れずにいる男性もいるでしょう。
これは感情的になることが苦手な男性がよく見せる態度の一つ。
彼女や奥さんが自分をすごく大切にしてくれているのは分かるけれど、それを正面から受け止めることが恥ずかしかったり、恥が行き過ぎて屈辱的な思いとなってしまって、なかなか素直になれない男性も少なくないものですよ。
稀に男性から「妻が愛してくれているのは分かります、分かりますけどいちいち反応できますか?浅野さんはどうなんですか」という鋭いツッコミをいただくこともなきにしもあらず。
もちろん僕も「なかなか恥ずかしくて素直になれない場合もありますよね。でも向き合って受け取ることも勇気ではないでしょうか」と話すこともありますよ。
・・・え?僕がどういった反応をするか回答がない?
あぁ、うん、まぁ、ねぇ(笑)
ただ、僕はいつもこう話していますよ。「きっと僕より妻のほうが僕のことを上手に愛してくれている」と。
それはもう間違いのないことです。
自分以上に自分を上手に愛してくれるのが真実のパートナーですからね。
愛されているという自覚が持てない
男性の中には、自分に手厳しい評価を与えすぎてしまい、「まさか自分が愛されるとは夢にも思わない」と感じている人もいます。
いわゆる自信がない男性もそうですし、自分にストイックで妥協を許さない男性も同じです。
前者の場合は、依存時代に十分愛された、認められたという感覚を感じにくかった男性。身内にも愛されていないのに、他人である女性が愛してくれるなんて想像できないわけですね。
後者の場合は、自分の理想やあるべき姿ばかり見ているので、周囲の人の気持ちに鈍感になってしまった男性。人に認められるより、自分がどうあるべきかばかり考えているからこそ悪気なくハートブレイカーになってしまうパターンですね。
女性の愛情が真実なら、疑う必要なんでないですよ
もしあなたの愛情が彼に伝わらないと感じているなら、ついつい自分の愛情を疑ってしまうことがあるかもしれませんよね。
でも、カウンセリングでお話を伺う限り、多くの女性の愛情はとても素晴らしいもので、かつ、男性を喜ばせる力を持っているものです。
だから、疑わないでね、とお伝えして、すぐに疑いが止まるものではないとは思うのですが、しかし「自分の気持ちを疑わなくていいですよ、もっと認めてあげてくださいね」と僕はお伝えしています。
カウンセリングでもよくお話するのですが、そのあなたの愛情がどれだけ男性の心を癒やし、喜びになるかは理解しておいていただきたいですし、だから男性は「なぜあなたがそこまで愛せるのか」が理解できないことも少なくないのです。
女性からすると、はぁ?と思うことなのかもしれませんが、しかし男性はそこがいまいちピンときていないもの。
それは女性の気持ちを蔑ろにしているというより、本当に感覚的に分からないものなのでしょう。
知らないものはわからない、という感じでね。
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