こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日はいただいたご質問にお答えするコラムですね。

テーマは「彼を思って意見したら、黙り込んでしまった」。

・・・そりゃ大変です。

彼を思ってアドバイスしたら、

彼が「黙ってしまい、悲しんでいるのか怒っているのかもよくわからない状態」に。

不安ですよね・・・。

あーやってしまった、と思う瞬間かもしれませんし。

よかれと思ったことが裏目に出ると、こっちも涙目になりそう。

いただいたご質問はこちら

浅野さんへ質問です。

あまり口出しされたくないタイプと、恋人の力になりたいタイプとのパートナーシップについてご相談です。

先日、パートナーから、人間関係のことでの軽い愚痴を聞きました。
彼のとった行動が、周囲から反感をかいそうなもので、案の定周りからネガティブな反応が徐々に聞かれるようになりました。
本人は全く悪気がなく、気付いていない様子。

このままじゃ可哀想だと思い、彼に「あなたの思惑と違う方向に周りの人たちは捉えているみたいだから、発言には注意したほうが良い」ということを伝えました。

すると黙ってしまい、悲しんでいるのか怒っているのかもよくわからない状態に…。

実はこういうことが何度かあり、彼はあんまり口を挟まれたくないタイプのようで、彼からしたら私の行動は完全にお節介だったと思います。

しかし、私としては彼が傷つくような結果になることは避けたいという気持ちがあります。色々考えていたら、どっちが本当に相手を想っての行動なのかわからなくなりました。

求められていないのにどうにかしてあげなきゃと口を挟むのは私のエゴなような気もしますが、悪い方向にいくのがわかっていて見過ごすのも、、恋人としてどうかなと思う気がします。

ケースバイケースだと思いますが、どう対応することがお互いにとってベストなのでしょう。教えていただきたいです。

ネタ募集ネーム:なみこさん

相手のことを思っての言動が裏目に出るとき

まず、お伝えしたいことは「相手のことを思って」の言動が裏目に出たとき。

今回の場合は彼がベッコリ凹んでもとに戻らない、という状態ですね。

これ、どうしたって加害者意識を刺激されますよね。

でも、まぁ反省されているのであれば、もうそこで反省は終わりでいいと思いませんか?

あと、つい

「そんなつもりはなかった・・・」

と言いたくなるけど、ごめん、としかいいようがない。

ここも苦しいんですよね。

自分の真意が伝わっていないような気がして。

ただ、そんなつもりは・・・といえば、

どんなつもりよ?と返されるのがオチといいますか。

もし、彼がこんな反応をしたならば、

「今この瞬間の自分の考えを否定されたくなかった」のかもしれないですね。

それがいいかどうか別にして・・・。

・・・あれ?ふたりとも似たような気分になっていませんか?

▶関連記事:「パートナーは感情を共有する」という視点で関係修復を考えてみる

自分を確認したいという気持ちと、気づいていない自分を突きつけられる気持ち

さて、こういった話を解説するときに、避けて通れないかな、と思う話があります。

それは、人には「自分を認知したい」という欲求がある、ということ。

自己認知欲求と言葉があるんですけどね、心理学には。

これは「自己確認欲求」と「自己拡大欲求」と呼ばれるものに別れます。

自己確認欲求とは、「自分が知っている自分」を確認したいという欲求です。

例えば、自分の見た目、性格、強み・弱み、考え方、価値観など、とりあえず自分が知っている自分のことを確認したいという欲求ですね。

「自己拡大欲求」とは、「自分の知らない自分を知りたい」という欲求です。

例えば、セッションに来て浅野に「あなたにはこんな素晴らしいところがあるのでは?」と言われると、騙されるもんか、と思いながらも、でも、ちょっと嬉しかったり・・・。

・・・例が良くないですね。

話を戻します。

今回のご質問では、まず彼の「自己確認欲求」がポイントになっているように僕は思うのです。

今回のご質問であれば

彼のとった行動が、周囲から反感をかいそうなもので、案の定周りからネガティブな反応が徐々に聞かれるようになりました。本人は全く悪気がなく、気付いていない様子。

ここには、それがいいかどうか別にして

「彼の考え方、行動動機、価値観など」があるみたいですね。

彼は「それでいい」「そのような態度を取りたいだ」と思う事情も持っているのでしょう。

だとすると、そこに共感してほしかった、という気持ちが先にあったのかもしれません。

自分はこれでいいと確認したかったというか。

でも、あなたからすれば「それはどうかと・・・」と思うことだった。

だから、あなたは意見を伝えた。彼のことを思って。

とすると、あなたが悪いとは必ずしも言えないですよね。(伝え方の問題があったのかどうかはわかりませんけども)

ただ、一手足りなかった、というだけの話かもしれません。

口出しされたくない人にも自分を確認したい気持ちはある

世の中には「あれこれ口出しされたくないと思う人」がいます。

もちろんその人なりに素晴らしさもあるし、物事に一生懸命であることに違いがないと僕は思うのですよ。

ただ、この手の方と話すときは

「あなたにはあなたなりの筋ってものがあるよね」
「そう考えるのも理解できます」

といった反応を先に見せると、比較的、話が通りやすくなる傾向があります。

・・まぁいわゆる否認ばかりする人は別なんですけども。

つまり、「口出しされたくない人にも自分を確認したい気持ちはある」。

そんな可能性がここに見えてこないでしょうか?

相手を思っての行動はお節介?それとも愛なのか

実はこういうことが何度かあり、彼はあんまり口を挟まれたくないタイプのようで、彼からしたら私の行動は完全にお節介だったと思います。

しかし、私としては彼が傷つくような結果になることは避けたいという気持ちがあります。色々考えていたら、どっちが本当に相手を想っての行動なのかわからなくなりました。

求められていないのにどうにかしてあげなきゃと口を挟むのは私のエゴなような気もしますが、悪い方向にいくのがわかっていて見過ごすのも、、恋人としてどうかなと思う気がします。

お節介かどうかは、その彼の受け止め方次第で決まるんじゃないですかね。

例えば、彼があなたの言葉で屈辱感を感じて「うぬぬぬぬ」ともがいていたとしても、

その後、あなたのアドバイスを参考にうまく立ち回ることができる場合もありえますよね。

すると「あの時、言ってもらえてよかったかも?」と思う可能性だってある。

いわゆるおせっかいとか、過干渉というのは

「相手の領域の話に口や手を出して、こちらの不安を解消すること」。

お二人の間でどこまでのことが起きたかはわかりませんけども、そういった意図がなかったのであれば、それはアドバイスって考えてもいいと思うんですね。

たしかに上手な伝え方、愛し方を考える成熟さってのも必要なんですけど、

自分なりに相手を思って伝えたことなら、それはそれでいい、としておく方がいいだろうな、と僕は思います。

捉え方は「まぁしゃーない」でも「そんなものだよね」という感じ。

あまり口出しされたくない人とのコミュニケーション方法

ケースバイケースだと思いますが、どう対応することがお互いにとってベストなのでしょう。教えていただきたいです。

ということで、

相手の気持ちや考えを一旦「そうなんだね」と捉える。

そんなワンクッションを入れる。

これは共感でもあり、相手の考えをちゃんと見てますよというサインでもあります。

まずは、そんな感じでいいんじゃないでしょうか。

相手からの反応がなくても(男性の中には自分の気持ちを読まれることを嫌がる人もいるので)

まぁそこに置いておく感じでしょうね。

それをどう扱うかは彼次第ですし。

そこまで意識できれば、まずはOKと。

だから、「相手はなぜそう思うんだろう?」という視点はあっていいかもしれません。

ただ、こちらに心の余裕がないと、なかなか相手のことを受け止められないことも。

なので、どうしてもうまく受け止められないとか、「彼のどこに共感を入れたらいいか」がわかんなかったら、個人セッションで僕に質問してくださいな。

最後に

今思い出したんですが、僕が学生時代に出会った教授がこんな話をしていたんですよ。

「英語をあまり知らない日本人が海外に出かけると、プリーズという言葉をすぐ忘れるんだ。悪気なんてないのは誰が見てもわかるんだけれど、いつも命令形を使って終わってしまうから印象が悪くなる。ただプリーズとつければいいだけなんだけどな。」

この”プリーズ”が、相手の気持りを理解する”ワンクッション”とよく似ている、と僕は思うのです。

たとえば、あなたに「優しく分かりやすく物事を伝えてくれた人」を思い出して、その人の言葉を使ってみるとか、いろいろ方法はありそうです。

その人はどんな気持ちであなたに接していたんだと思います?

それを真似るだけでも、ちょっと物事の伝え方は変わってくるかもしれませんね。

こちらの記事も参考にどうぞ

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 個々のご相談を心理学の視点で整理して、明快に言葉にしていくカウンセリングが人気。 キャリア17年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
あなたのやさしさを折れない形に整える|恋愛カウンセリング

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その関係の中で揺れるあなた自身の心や立ち位置にも目を向けています。

彼のことを考えながら、

ほんとうは自分のことも少し見直したくなっている。

そんなときに読める記事を、ほかにも置いています

今の関係を大切にするための、恋愛カウンセリング

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