恋愛・夫婦の心理学

自分で恋愛を壊してしまい長続きしない心理とその処方箋を考える

いつも自分で恋愛を壊してしまう人たち

「いつも恋愛が長続きしない」

「私から関係を壊してしまうような気がする」

以前にもこんな記事を書いたのですが、このような恋愛の中でのお悩みって、なかなか人に言い出せないお悩みだからこそ、私達カウンセラーのもとにはたくさんお寄せいただいているご相談なのですよ。

恋愛クラッシャーな私 〜どうして自分から関係を壊してしまうのか〜恋愛クラッシャーな私とその深層心理 なぜか彼や彼女といい関係になると壊したくなる(別れたくなる)というご相談をいただくことがありますよ...

それぐらい「なぜ自分から(欲していたり、大切にしたいと考えている恋愛関係を)壊してしまうのか」が、悩みを抱えておられるご本人さま自身もピンと来ないと思われることも少なくないようなのです。

そこで今日はまた別の視点で「自分で恋愛を壊してしまう心理」について解説してみます。

この話は「いつもパートナーにケンカをふっかけたり、不満ばかりぶつけてしまう私」にも応用できる話だと思いますので、よろしければ参考にしてみてくださいませ。

より良い自分への変化を怖れていると恋愛を壊してしまう

さて、今日はいつもの僕らしくド直球を投げましょうか(笑)

「自ら大切にしたいと思う恋愛関係を壊してしまう」ということを深く見つめていくと、その深層心理で「自分自身がより良い自分に変化することを怖れている」と考えることができます。

いわば、素晴らしい自分、成長した自分を受け入れることができないでいる、ということです。

どこかで全く新しい自分、より成長した自分への変化を怖れているから、その変化を止めるように「今ある関係(大切なもの)」を愛さずに、ぶち壊すような行動に出るわけです。

その目的は、「今の自分」もしくは、「今よりも愛されるにふさわしくない自分」で居続けようとすることにあります

そもそもこういった「自分から大切なものを壊す」といった問題は「自分の意志に反してなぜか起きてしまう」ということがほとんどのようです。

例えば、愛するパートナーに「今日は気分がいいなぁ〜、よし、相手をぶっ飛ばしてやろう」「超嫌がらせてやろう」なんて思う人ってちょっと妙ですよね。

多くは「そんなことしたくない」と思うはず。

しかし、「なぜかそうなる」わけです。

こういった問題の多くは「怖れ」や「痛み」によって引き起こされることがほとんどです。

では、このとき一体何を怖れているのか、というと、今よりも成長し、レベルアップした自分になることなのですね。

例えば

  • 素晴らしい自分になることが怖い(素晴らしい自分になったら、困ったことが起きた時に誰かのせいにできなくなるのではないか)
  • パートナーに愛されることが怖い(愛されても自分は十分じゃないから、お返しできない。そのうちに相手から見限られるんじゃないか)
  • パートナーに愛されたらまた誰かに嫉妬されて痛い目にあうんじゃないか(だって、友達も母親も私に嫉妬してきたし。私も友達に嫉妬してたから同じような目で見られるんじゃないか)
  • そんな素晴らしい自分になったって愛してもらえるとは思えない

などなど、まだ他にも理由があろうと思いますが、このような理由で「素晴らしい自分になることを怖れている」わけです。

とはいえ、多くの人が一度や二度はこのような思いを持ったことがあるのではないでしょうか。

少なからず僕は・・・いや、これ以上は言うまい(^^;

自分が素晴らしくない理由ばかり考えてしまう

また、このような状態になると、人はつい「自分が素晴らしくない理由」ばかり考えてしまうのです

例えば

  • 自分にはそんな大きな愛情はない
  • 恋愛経験が少なくて不安だし、経験が少ない私はダメじゃないか
  • 愛される自信もないし、今の自分が好きじゃない
  • 今の稼ぎでは相手を喜ばせられない
  • 今まで遊んできたし、ひどいこともたくさんしてきた
  • 実は自信がある風に見せてきたけど、そんなに自信がない
  • 人に関わることが得意じゃない

他にも「家庭的でない」「掃除が超絶下手」「可愛くない」「自分は暗い」など、たくさんの理由を思いつき、その理由を使って「素晴らしい自分になる」ということを止めてしまうんです。

そんな自分を恥にして、恥をかきたくないから自分は変わることはできない、と思い込んでしまう人もいます。

今の恋愛関係を壊してしまいたくなるほどの衝動がやってくるとしたら、未だ自分が処理できていない感情や観念、思いがあり(多くの場合、怖れですが)、自分はそんなに素晴らしい存在ではないんだ〜!と言いたくなっている、そんな可能性が高いのです。

そして、その怖れを引き受けることができないので、外に(相手に・今の関係に)ぶつけてしまうわけですね。

それはまるで「自分の目の前で風船(不安や怖れ)がどんどん膨らんでいく」ようなイメージであり、自分でその針をえい!とつきたくなる、という感じでしょうか。

この怖れは変化の兆しだと捉えよう

ただもし、その怖れが「素晴らしい自分に変化する兆し」だとしたら、どう思いますか?

ちょっと嫌だけど受け容れてみよう、向き合ってみようとは思わないでしょうか?

それとも「無理ムリ、絶対に無理〜!!!」と思います?

ただこれ、普段は感じない怖れなので、急に向き合うと驚いちゃって、ビビっちゃって、つい怖れを切りたくなるんですよね。

よくあるケースとしては「自分史上初、ガチで好きになった人と付き合った」なんて場合がそれにあたります。

今までは本気にならずに済む相手ばかり選んできたけど、今回ばかりはガチで好き。だから関係を続けたいけど

でもムリ〜!バーン!ボカーン!チュドドドドーン!

と、ぶち壊してしまうという感じ(^^;

それもまた致し方ないことだと僕は思いますし、ビビったとしても普通だと思いますし、まぁしゃーないことだと思ってもおります。

それが問題なのではないのです。

問題は、いつまでもこの怖れと付き合い続けていることにあります。その結果、自分自身が疲れ果ててしまうことにあれば、その不安で未来を見てしまうからこそ、更に不安になることがあるわけです。

いわば未だ残されている夏休みの宿題を分かっちゃいるけどこなしていないという罪悪感にまみれてる、なんてイメージですね。

 

ただ、この話、思いきり見方を変えれば「素晴らしい自分を受け取るプロセスだ」とも考えられるのです。

この宿題をこなすと、まるで気分がしゃきっとするような、じわっと自分の魅力が湧き出してくるような経験をすることになるでしょう。

なんだか自分を誇らしく思えるような気分になれるのです。

逆に、いつまでも素晴らしくない理由ばかり考えていたり、愚痴や文句ばかり言っていると、それはそれで理解できるとしても、いつまでも素晴らしい自分になれないという状態が自分の内面で続きます。(それでも人は素晴らしいと思ってくれるかもしれませんが、まぁ一向に受け取れませんよね。)

だから、「愛する人に好かれたい・出会いたい」と思いながらも、実際に心から愛することはできず(うまく関われない)、フラれる怖ればかり感じて怖くなって犠牲ばかりしたり、相手の気持ちばかり気にしてしまってストレスフルになり、耐えきれなくなって「チュドーン!」と関係をぶち壊す、なんてことになるわけですね。

悲しいのは、多く関係を壊してしまう人の多くが「どのように振る舞えば関係がうまくいくか、その知識はある」ということです。

更に悲しいのは「その知識があっても、そのように振る舞う気分になれない」ということかもしれません。

だからこそ、この怖れは「変化の兆し」だと捉えてみると、ちょっと見方が変わるかもしれませんよ。

恋愛を長続きさせる自分になるための処方箋

さて、恋愛を長続きさせる自分になるためには、いい意味で「今までの自分にこだわらず、手放して、新しい自分へ変化すること」だと僕は考えます。

今までの自分をなかったコトにするのではなく、一旦受け止め、それが自分だと思い、できれば「今までの自分はこれからより素晴らしい自分になるためのプロセスだった」と自分を許すような視点を持てるといいですね。

自分の今の感情や観念に着目する

また、自分自身の感情・観念(思い込み)のあり方に着目し「なぜそう感じるのか」という理解を進めてみるといいでしょうね。

例えば

  • 自分にはそんな大きな愛情はない
  • 恋愛経験が少なくて不安だし、経験が少ない私はダメじゃないか
  • 愛される自信もないし、今の自分が好きじゃない
  • 今の稼ぎでは相手を喜ばせられない
  • 今まで遊んできたし、ひどいこともたくさんしてきた
  • 実は自信がある風に見せてきたけど、そんなに自信がない
  • 人に関わることが得意じゃない

など、もし自分にこのような観念があるなら、どうしてそう思うのか、ノートに理由を書き出してちょっと突き詰めてみてください。

例えば「自分は今まで遊んできたし、ひどいこともたくさんしてきた」というケースを例に考えてみましょう。

個々で感じているのは罪悪感です。

ひどいことをしてきた自分は罪悪感を感じていないようで、しかし自覚なき罪悪感によって突き動かされていた自分です。

そのような過去を持つ自分が今からいい恋愛をしようとするならば、この罪悪感はハードルになっていくわけです。

では、それは一体何に対するハードルなのか、と考えてみるんです。

もちろん「いい恋愛」「素晴らしい彼、彼女になること」に対するハードルですよね。

では、どうしてそんなハードルを自分に課しているのでしょう?

それこそ「今までの自分へのバツ」ではないでしょうか。「今の自分が嫌いだから」というのは理由じゃなく、まぁ自分が素晴らしくならないための思い込みです。

かつて「今の自分でいいや」と思っていたときは、そんなに自分に罰を与えてこなかったでしょう?その当時はきっとここまで悩まなかったと思うのです。

しかし、今「本当に自分がなりたい自分」に気づいたから、そんなバツを自分に与えるのですよね?

では、自分は「どんな自分になりたい」と思っているのでしょうか。

この気付きが超重要です。より具体的にイメージしてみてください。

そうなれないことを責めるのではなく「自分はそうなりたいと願っているらしい」と感じられるかどうかがポイントです。

ただ、そう考え始めた途端、「痛み」や「怖れ」が出てくる可能性があるわけです。これがいわば「恋愛を壊したくなる気持ち」なのでしょう。僕はそう見ています。

※このあたりの痛みや怖れには、深く心を見つめることができるカウンセリングやセッションが効果的だとも言えます。

ちなみに、ここでのセルフワークとしては「自分はこんな自分になりたいと思っているんだなぁ」「そうなれない自分を嫌ってきたんだなぁ」程度の気づきを持っている方がいいでしょうね。そんな自分じゃダメだ!と自分を責めるんじゃなくてね。

※ただし、苦しくなったらすぐにやめてください。この場合、一人ではリスクが高すぎますからね。

なりたい自分にふさわしい行動を取ってみる

この痛みや怖れを理解が進んだら、次は実際になりたい自分にふさわしい行動を実践してみることがおすすめです。

いわば、今までとは違う行動を取ってみることです。

例えば、関係を壊すのではなく、パートナーに優しくしたいならそうしてみてください。

ただ、感じている感情が痛みや怖れならば、やはり無理は禁物です。着実にできることからこなすことが大切だと思います。

とかくこの手の怖れを感じやすい人は、今までの恋愛経験などの中で、怖れのセンサーが超敏感になっていて、かつては気にしなかった程度の怖れも大きな怖れのように感じてしまう場合があるんです。

これがいわば「慢性的な問題」を作る理由になることが多いんです。

だから焦らずじっくりできることから、がコツ。

ゆっくり引き受け、新しい自分、こうありたいと思う自分になっていく感じです。

完璧主義の傾向がある方ほど、ここで超焦ってうまくやろうとしますけど、焦ってうまくやろうとすると空振ることも少なくないので注意しましょう(^^;

徐々に本当の自分に素直になっていくイメージを持ちましょう。

それこそが「素晴らしい自分」「こうありたい自分」への道になると思いますよ。

最後に

今回取り上げた「自分で恋愛を壊してしまう」という問題は、まず自分自身の問題として扱うことが重要ですね。

僕の学ぶ心理学でよく言われる言葉「全ては自分の選択である」という考え方です。

だとしたら、素晴らしい自分になるか、今の恋愛を壊してしまう自分のままでいるかも、自分の選択になるわけですから、今、自分で選べます。

かつ、いくら悩んで「自分は愛されるにふさわしくない」と思っても、そう思う事情は十分に理解され、癒やされるべきことだと思うのですが、しかし「その先には答えがない」という罠があります。

必要なのは「どんな自分でありたいのか」なのでね。

いわば「愛されるにふさわしくない理由」は癒やして手放すものであって、そのために考え、見つけ、受け止めるものなんですよね。

このように考えることで、より恋愛をぶち壊さない自分になっていけます。

そもそも今の関係を大切にしたいという気持ちがなければ、壊すという行動にも出ないはずなのです。そう考えない限り「壊す」ということのメリットが全く見当たらないと思うのです。本当は関係を大切にしたいのに、でもそれが難しいと感じるから、自分に罰を与えるように大切なものを壊す、のではないでしょうか。

ならば、なりたい自分、更にレベルアップした自分になる意識は大切だと思いますし、それこそがなりたい自分なのだろうと僕は見ているのですが、さていかがでしょうか。

ただ一点、これは余談ですが、いくら「これが自分のなりたい自分だ」と本当の気持ちだと認識しても、関係が壊れてしまったり、頑張ってもうまくいかないケースがあります。

それが「執着心」によって行動している場合です。

執着は自分自身の気持ちが何かにとらわれている状態なので、いくら自分が愛を選択したとか、なりたい自分になっていると感じたとしても、そもそも「本当になりたい自分」が目的とならないので、なかなか思うような結果が出ない場合が少なくありません。

そう思うと、やはり執着から物事を見ないことは重要なことだと言えますね(とはいえ、なかなか難しいときもありますが)

それがたとえ「相手に迷惑をかけられない」とか「私は心から相手のことを愛している」という思いであっても、実際に相手と通じ合わない思いばかり感じるなら、それは愛じゃなく「自分の怖れや不安から生じる抵抗」でしかないのかもしれません。

なぜなら、愛は自分も相手も幸せにするものですからね。

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