恋愛と男性心理

なぜか威圧的な態度を取りはじめる彼の心理を解説する

浅野さんへの質問です。

私には付き合って1年になる8歳年下の彼氏がいます。二人ともバツイチですが、付き合い始めの頃から一緒に住む話もあり、表面的には関係は良好です。

家が近いので、週2回ほど彼の家に泊まりに行きますが、彼は趣味に仕事にと忙しい人で丸一日一緒にいられる日は殆どありません。
そのため、私としては「一緒にいる時間をより密に過ごしたい」のですが、彼は少し違うようです。

例えば夜の営み以外のスキンシップを「大人なんだからベタベタするのは変だ」と言って嫌がったり、一緒に部屋にいても彼は一人で動画を見たりしていて会話もあまりありません。

それどころか、最近は会話をすると時々威圧的な態度を取ってきます。何か意見を言うと「意見は求めていない」と言われたりするので、私は「だったら一緒にいる意味ないじゃん」と思ってしまうのです。

出かければ会話をし、楽しく一緒に過ごすのですが、家でまったり時間がとても苦痛になってきました。彼の気持ちがよく分からず、悩んでいます。
こういった男性との関係を良好にするためには、どんなことを心がけたら良いか、教えてください。

ネタ募集ネーム:あずさゆみさん

あずさゆみさん、ネタのご協力ありがとうございますm(_ _)m

ネタ募集企画のお知らせカウンセリングサービス・心理カウンセラー浅野寿和です。 いつもご覧いただきましてありがとうございます。 さて唐突ですが、この度このブ...

今日はあなたのご質問にお答えしますね。

なるほど。彼がと話をすると時々威圧的な態度を取られるわけですね。そりゃーあまりいい気分がしませんね。いや、なんでやねん、と突っ込みたくなるかもしれませんね。

まぁこういった話は常にしんどい状態を作るもので、こちらから受容的態度をとったとしても、なかなか威圧的な態度をとる男性はそれをやめないことも少なくないのでうんざりしちゃうこともあると思うんですよね。

ホント、お互いに気分良く過ごしたいものですよね。

さて、今回のご質問は「会話をすると時々威圧的な態度を取ってきます。家でまったり時間がとても苦痛になってきました。彼の気持ちがよく分からず、悩んでいます。こういった男性との関係を良好にするためには、どんなことを心がけたら良いか」ですよね。

では、僕なりにお答えします。よろしければご覧ください。

 

威圧的な態度を作る心理は怖れである

さて、基本、威圧な態度をとる人の深層心理には「怖れ」が存在します。

どのようなものに対する怖れなのか、は人それぞれ違いますが、まぁ何かしら怖がっていると解釈していいでしょう。

この何かしらの怖れを感じたくないから、防衛的な意味合いで登場するのが威圧的な態度です。

例えば「バカにされたくない(恥を感じたくない)」「責められたくない(罪悪感)」「一人の時間を邪魔されたくない(自立)」といった理由で、相手に関わられることを怖れているときに、まぁ威圧的な態度をとる人が出てきます。

これは一つのコントロールだとも考えることができるわけです。

つまり、彼はあなたとまったり過ごしてベタベタする時間を怖がっている、と解釈できるなら、「あなたが一方的になにかやらかして相手に煙たがられているわけじゃない」とか「あなたが一緒にいる意味がない」と思い込まずに済むかもしれません。

とはいえ、せっかくパートナーと一緒に時間を過ごしているのに「意見は求めてない」などと言われればしんどいものですし、「一緒にいる意味ないじゃん」と思われると思うのですよ。

そのあたりのお気持ちのケアはぜひなさってくださいね。

 

甘えベタな男性とその恋愛パターン

さて、一般的に男性は女性に比べて「甘え下手」な人が多いとよくいわれます。

しかし、どんなに自立した男性の中にも「弱い部分」は存在します。

この弱さとはいわゆる「力の無さ」という意味だけでなく、自分では気づけないこと、できないこと、理解できないこと、自分より他人のほうがよっぽど能力・適正があること、なども含まれます。

よって、私たちは自分の強さで人を支えて愛し、弱い部分を愛してもらう中で生きているというわけです。

かつ、自分の弱さこそ「パートナーに愛され、受け容れられる要素」であり、パートナー視点では「愛せる要素」なんですよね。

そもそも自立した男性は自分の弱さの存在をただの恥、欠点、存在してはならない自分、といったイメージで捉えています。

だから、人の弱さも許せず「欠点があるなら頑張って克服しろよ」という発想しか持たない人も少なくありません。(これを余計なおせっかいと僕は呼んでおりまする)

もちろんこの発想にはツッコミどころがたくさんあるわけですし、実は「自分の弱さを受け容れ、表現することが本当の強さ(勇気)」なのですが、しかし多くの自立男性は「弱い部分が存在することを嫌悪している」ことが非常に多いのです。

弱いから愛されない、弱いから素敵な人と付き合えない。

すなわち「自立していればモテる」という都市伝説的観念を持っているということになります。

(ここにはエディプスコンプレックスの影響を見ることができるのですけれど、まぁその話は難しいので今回は省略します。機会があれば書きますね。)

よって、自立男性は自分の弱さを受け入れるどころか、否認し、基本人には見せたがりませんし、隠します。

その隠す態度が「威圧的」となる人もいれば、「無関心な態度」となる人もいます。

逆に、超フレンドリーな態度、ピエロのような人を盛り上げる態度などで隠している場合もあって、なかなか見破るのは至難の業かもしれません。

そう考えますと、彼の態度を見て「一緒にいる意味ないじゃん」というあなたのご感想は僕としてはごもっともな話だと思うのです。

これは、私が彼と一緒にいる時間は仲良くふれあいたい、という純粋なロマンスを求める気持ち以上に、「私がそばにいてもあなたは私に何も求めない」「いてもいなくても一緒」といった気持ちにさせる要因になると思うのですよ。

それぐらいあなたは彼のことを愛し、受け入れておられるのだと思います。

ただ、きっとこの彼さんは、全く悪意はない状態で、あなたの気持ち(女性の愛情のカタチ)に気づいていない(知らない)から、まぁ威圧的態度をとるのだろうと僕は思います。

これは気づこうとしていないのではなく、女性と男性の愛の形、表現の認識が違うから分からない、と解釈するといいと思いますよ。

もし「あえて気づこうとしていない」なら、もう少し距離ができるか、彼は上手にあなたから離れていくはずなので。

ヤマアラシのジレンマ

そもそも多くの自立男性は、パートナーの前で「自分を強く見せようとすること」が多いです。

が、実際は「本当にしなやかな強さや男性的な包容力」を表現しているのではなく、カッチカチに自立し、いい自分を見せることだけに躍起になり、その反動で人を否認するような態度をとる場合が多いものかもしれません。

まぁ、その多くは単純に「関わること(ロマンスを感じること)が恥ずかしいだけ」ということも多いものなんですけどね。

ただ、こうなると男性も好きな人と「つながれない」「絆を感じられない」「愛し愛される状態になれない」「お互いさま、持ちつ持たれつとは思えない」という状態になっていくわけです。

これを心理学では「ヤマアラシのジレンマ」と呼びます。

ヤマアラシのつがいが、冬の寒い季節にお互いの体を寄せ合って温め合いたいと思うけれど、寄り添えばお互いの体にある針が相手を傷つけてしまうので寄り添えない、という状態を、「本当はパートナーとひとつになりたいと思うけれど、それが困難な様子」にたとえているわけです。

これは男女問わずなのですが「より自分が自立的になることを大人になる(成熟すること)だと思いこんでいると、自分で自分の首をどんどん絞めていき、甘えたいのに甘えられない状況を自らつくっていく」のですね。

そんな男性の心情を推測するに、孤独ですし、温かさや親密感を感じられない状態ですから、まぁ心地よさはあまりないものなんでしょう。

この状態が自立男性にとってのデフォルト、ともいえます。

逆に言えば、私のことを好きだと言っている割に、親密感、絆、心地よい感覚を得ようとしない部分にこそ、女性のみなさんが「いーっ!」ってなる理由がありそうかな、と思うわけでございます。

威圧的態度=依存的態度と解釈してもいい

さて、ではこのような自立的な男性は、甘えたいという欲求や、人に依存したいという欲求を、どのようにして満たしていくと思います?

それが「一人で好きなことをする」もしくは依存したいときについ「命令」「コントロール」してしまう、ってことなんですよ。

まぁ命令なんてやられたほうがムカつくだけかもしれませんが(^^;

たとえば、会社の先輩が後輩に命令・指示することって、見方を変えると「お願い」なのですよね。

「申し訳ないけどちょっとサポートしてくれないか」を「仕事だからやってね」「やれやー!(なんでできないんだ)」と言っているようなものです。

これはある意味「間違った権威の使い方」とも言えますし、威圧的になることは自分を守る目的しかない(相手のためではない)わけでして、結果的に自分の感情を上手にコントロールできないばかりか、人望まで失っちゃうこともあるのですけどね。

 

そう考えると彼さんの「意見は求めていない」という言葉は、「ただ僕のことを理解してくれないかというお願いだ」と解釈することができるのです。

だったら「素直にそう言ったらいいじゃない!」というお声が約5万件ぐらい僕のもとに届きそうな気がするのですが、まぁまぁここにも自立男性独特の心理の影響があるわけですよ。

 

それが自立ばかり目指していたがゆえに「上手な依存方法を学んでいない」ってことです。

たとえば人にお願いするなら、上手に丁寧に依頼しようと思いますよね。

頭ごなしに「やれよ!」とか「意見なんて求めてない」といったところでお互いの気分は良くなりませんね。

が、それ以外の方法を知らない人であれば、おそらく威圧的で不遜な態度を取ってくることもありえるわけです。(そのあとで「あぁやっちまったなー」と素直に思える男性は普通の男性です。)

そもそも自立している人は「人に依存すること」自体をとても良くないことだと思っていますからね。

だから、悪いと思う分だけ、素直にお願いできないのです。悪いことをしている自分になっちゃう♡

 

かつ、自立しているとモテるという観念があり、これがちょいと厄介な思い込みを作ります。

例えば、自分が偉そうな態度をとって「これやれよ」と伝え、「かしこまりました」と相手が言ったとします。

それで自分の思いを受け止めてくれたという経験を積むと、「やっぱり自立してないとな」と男性が思い込んでしまうわけです。

ただ、この状態って、見方を変えれば、子供時代に僕たちが親に「これやってよ」と伝え、親が「しょうがないわね」と面倒を見てくれていた時代に起きていたことと何も変わりませんよね?

つまり、拒絶的、否定的、命令形で人に依存するのは、ただ子どもじみた自分を否定したいだけで、実際はその当時とさほど変わらない態度をとっている、と見ることができそうです。

むしろ、甘えたいからといって命令口調で頼まれても、そんな人ほど「愛しにくい」と思いますから、なかなか積極的に甘えさせてあげたいとは思わないものですしね。

だから、更に命令や突っぱねる態度を使って相手を自分の思い通りに動かそうとする人も出てくるわけですけど、まぁそれがうまくいくとはなかなか思えないものですよね。

ちなみに、この事実を僕自身が学んだときは、相当に受け容れ難かったものです。

自分が超下手な依存しかできないでいると知ったときは、「そんなことはない!くそう!もっと自立してモテてやる」と激しく思い込んだものです(遠い目)

そんな僕に先輩女性が「ホントあんたは小僧だね〜」といってくれたことが今でも忘れられない(ありがたい)思い出ですな(^^;

ま、僕にも自分の弱さを人に見られるのが死ぬほど嫌だった時代があった、ということでございます。

だから、真正面から僕のネガティブなプライドをぶっ壊してくれた先輩には感謝しかありません。その当時はただ「くそう、恥をかかされた!」としか思えなかったのですけどねぇ。

しかし、そうではなく、自分の依存や弱さを愛してくれる人がいるのなら、丁寧に誠実に感謝を伝え、相手の愛を受け取ることのほうが関係がうまくいくと知ったとき、「一体、今まで僕は何をしていたのだろう」と更に遠い目になったことを今でも覚えておりまする。

ま、それを学び、理解しても、無くて七癖といいますか、なかなかヘッタクソな依存形態はなくなってくれませんでしたけどねぇ。反省。

相手の依存を自分の無価値感に繋げないでくださいね

大人が成熟するプロセスには「自立を強める」ということだけでなく、「大人として上手に依存できる方法を学ぶこと」も含まれると僕は思うんです。

大人が人に依存するということは、言い方を変えれば「相手を信頼する」「相手の魅力を認め、それに触れたいと素直に認める」ということにほかなりません。

子供や依存から抜けられない人の依存は、ただの「要求」ですけど、大人が人に「どうしても君が必要なんだ」と伝えるなら、それは相手の価値を認め、信頼し、魅力を感じているからですよね。

 

そう考えるなら、もし彼が「意見は求めていない」と言ってきたとしても、だからあなたの存在自体が云々と考える必要はあまりないのかもなーと僕は考えます。(どこかモラハラめいたケースの場合は別ですが。)

そもそも依存をそんな表現しかできない彼にもテーマがありますね。(せっかく好きな人と一緒にいるのだから、恥ずかしがりながらでもいいから、ちょっとロマンスを感じて素直に彼女を求めてみる方法もありなんですよ、男性の皆さま。)

そんなときは「この人は依存したいのだけど、どうやらそれがうまくできないらしい」と理解して見る方法もありますかねぇ。

パートナーなんだから理解してね、とお伝えしたいのではなく、そう理解すると彼の態度をあなたの無価値感につなげなくて済むことも増えますよ、とお伝えしたいだけなのです。

そして、彼の依存を上手に扱ってあげることができると、この人には私しかいないよね、と思えるようになる場合もあります。

もちろんカウンセリングの中で「無理にそうしてね」と僕からお伝えすることはほぼほぼありません。上手に依存できないのは彼のテーマですから。

ただ、理解することを通じて「私ってこの人に必要とされていないのではないか」と思う必要はないのでは、とお伝えしたいと思います。実はその逆で「必要とされているから相手の依存が出てくる」わけです。

ま、残された問題は「うまく関われない・つながれない・ロマンスを感じられないという寂しさ・満たされない感じ」なんですけど、それはまた別の機会になにかまとめて書いておきたいと思います。

 

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