「恋愛や結婚はめんどくさいからもういいやって思うけど、でも幸せそうな同僚や友人を見ていると内心憧れるし、ちょっと嫉妬もしちゃう」
そんなご相談いただくことがあるんですけどね。
まぁまぁいわゆる結婚適齢期のみなさまにとっての「恋愛めんどくさい問題」って、他人が見るより実は深刻である場合が少なくないみたいですね。
恋愛も結婚も人生の一つの選択肢に過ぎない、といえばそう。
だけど、恋愛や結婚に興味があるのに、なんだか躊躇しちゃうとなると、まぁまぁ切ないお気持ちになるものかもしれません。
ただ、心理学的に見ると、「恋愛や結婚ってめんどくさいと感じやすいもの」なんですよね。
ということで、今日は「恋愛や結婚がめんどくさいと感じる」をテーマに、心理学的視点から解説していきます。
Index
恋愛や結婚がめんどくさいと感じる心理
恋愛や結婚が面倒だと感じる気持ちって、実は多くの人が抱く悩みでもありますね。
その心理は人それぞれですが、いくつかの共通点があります。
結婚やパートナーへの理想が高すぎる
完璧な相手や完璧な恋愛や結婚をを求めるあまり、誰とも上手くいかないように感じてしまうことがある、というケース。
この場合は、自分の期待どおりにならないという意味での失望やストレスが重なって「めんどくさい」と感じる事が多いようですね。

過去の恋愛のトラウマ
過去の恋愛で傷つき、新しい恋愛に踏み出すのが怖いと感じている場合。
この場合は、恋愛や結婚に憧れるけれど怖いと感じる部分、つまり葛藤の部分で感じるストレスが大きく影響するようです。


一人でいることに慣れている
一人の時間が好きで、誰かと時間を共有するのが面倒だと感じている人もいます。
心理学には「現状維持バイアス」といって、変化を避けて現状を維持したいという心理傾向を示す言葉があります。
今の環境や習慣に変化が生じることでストレスを感じるので、恋愛や結婚がめんどくさいと感じてしまう場合があるようです。
社会や周囲のプレッシャー
周りの結婚や恋愛の話題に振り回され、焦りや不安を感じているのかもしれません。
この周囲からのプレッシャー自体がストレス要因になっていると考えられますね。
自信のなさ
これは、自分には魅力がないと感じたり、相手に好かれる自信がないため、恋愛がめんどくさいと感じている可能性ですね。
自己否定や自己嫌悪などがストレスとなって、また恋愛や結婚に向かわせる恐怖を煽っているので「めんどくさい」と感じてしまうこともあるようです。
恋愛や結婚がめんどくさいと感じる理由の殆どはストレスによるもの
恋愛や結婚がめんどくさいと感じる理由の殆どはストレスによるもの、と考えることができます。
心理学的には「結婚や恋愛、それに伴う生活習慣の変化などは、明らかなストレス要因」だと言われています。
なぜか多くの方が「幸せ事は心理的な負担がない」という思い込みを持っているようなのですが、多くの場合、恋愛や結婚など自分の生活環境の変化や習慣の変化が伴うことによってストレスを感じるわけです。
だから、実は「恋愛がめんどくさいと感じる自分を否定する必要はない」と考えられます。
この話は、一般的に「恋愛が苦手だからめんどくさいと感じる」とか「恋愛や結婚に良いイメージがない」「自信がないからめんどくさいと感じる」と解釈されることも少なくないんですけどね。
この話も突き詰めていけば「恋愛が苦手だったり、恋愛や結婚に良いイメージがないから、また、自信がないから、恋愛や結婚に対して過剰なエネルギーを投資する状況にある」と考えることだってできるわけです。
つまり、恋愛や結婚によって感じる心理的な負担が「めんどくさいと感じさせている」なんてケースが多いと僕は見ています。
なので、だいたい「現時点ですでに心が疲れている」というケースが多いものなんですね。
現時点で、たくさんのストレスを感じている可能性があって、恋愛や結婚でかかるストレスに対応しきれなかったり、恋愛や結婚に踏み切ると心がキャパオーバーを起こしてしまう可能性があるという話。
だから、心が「恋愛はめんどくさい」「結婚に憧れはあるけどいいや」というアラートを出している可能性が否定できないのです。
それぐらい毎日頑張っている人が多いってことなのかもしれませんね。
恋愛や結婚がめんどくさいと感じたときの自分との向き合い方
よく「恋愛はめんどくさい」って思うことを否定的に見る人がいるけど、必要なのは逆の視点です。
自分自身のケアやストレスケアを行った上でじっくり未来について考えてみることが必要なのです。
現時点でたくさんのストレスを抱えているなら、恋愛が面倒だと思ってしまうことは有り得る話ですしね。
また、現時点でストレスを抱えすぎているから、恋愛や結婚に過剰な期待を抱いて「助けてほしい」と感じてしまい、その通りにならない関係に幻滅してしまうこともあるかもしれませんしね。
そもそも心の余裕を失うと、気持ちも思考もネガティブになりやすいもの。だから、ついつい面倒だとか、鬱陶しいと感じやすくなるもの。
僕の臨床経験上、自分自身が強いストレスを抱えていると認識している人のほうが少ないので、ホント要注意なんですよ。
だから、「恋愛がめんどくさい」と感じる自分を否定的に捉えすぎたり、無理やり「恋愛はめんどくさい」という気持ちを突破しようとしないことが、幸せへの近道だってこと、多いみたいですよ。
その上で、次のようなことを日常に取り入れてみてもいいでしょうね。
恋愛や結婚への理想を少し見つめ直してみる
完璧な相手や結婚を求め続けるより、一緒にいて楽しいと思える相手を探すような意識変革があってもいいかもしれません。
また「どうしてこんなに理想の恋愛や結婚にこだわるのだろう?」と自分を見つめ直してみてもいいかもしれませんね。
過去の恋愛から学ぶ意識を持つ
手痛い過去の恋愛も、見方を変えれば学びにつなげることができます。
もちろん過去の恋愛でのダメージが癒えていないなら、その癒やしを優先すること。
おすすめはカウンセリングの中できちんと過去の思いを消化すること。
失恋や過去の恋愛の痛みは想像以上に今の恋愛観・結婚観に影響していることが多いので、丁寧に見つめ直したいですね。
その上で、新しい恋愛に臨んでいきましょう。
周りの意見に振り回されない
昨今はSNSやWEBで様々な恋愛や結婚に関する情報が出ています。また友人や同僚、家族などもそれぞれの恋愛観・結婚観を持っています。
そんな様々な情報や意見を聞くたびに、何が正解か?と迷ってしまったり、考え込んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ただ、大事なことは「周りの意見は参考にしつつ、自分にとって本当に大切なものを考えること」です。
あまりに周囲の意見に振り回されてしまうなら、まずは一旦SNSや周囲の意見と距離をおいてみて、自分の意見や考えを大切にすることです。
一人の時間を大切にしながら、少しずつ人の意見とふれあう機会を増やしていくのも一つの方法です。
ある程度時間をかけて自分自身の気持ちを向き合うこと
また、このような自分自身の恋愛観や結婚観を見つめ直すには、ある程度時間をかけて自分自身の気持ちを向き合うことがオススメです。
とはいえ、この話の難しい部分は「実際にストレスケアをして、心を楽にしてからでないと、恋愛や結婚に対する捉え方が変わったという実感が持てない」という部分。
言い方を変えるなら「ストレスケアを行っている段階では、まだ恋愛や結婚が面倒だと感じる」ってことなんですよね。
だから、心のケアをしても結局このめんどくささは変わらないんじゃないか?なんて感じやすいんですよね〜。
そういう意味では「恋愛や結婚がめんどくさい」と感じることを否定しないことをに加えて、ある程度「恋愛や結婚に対する自分の本当の気持ち」に関して気づこうとする意欲は必要になるかもしれませんね。
ただ、どうあれ自分自身の心のケアを行うことにはメリットがあるので、進めておいて損はないと思うんですけどね。
最後に
恋愛や結婚は、誰しもが一度は悩むテーマかもしれません。
大切なことは、丁寧に焦らずに自分自身のストレスケアを行い、本当に求めているものを探すこと。
そもそも恋愛や結婚は、人生の選択肢の一つ。
面倒だと感じる気持ちも、大切な自分の一部。
無理に感情を押し殺すのではなく、その気持ちを受け止めながら、自分にとって心地よいペースで進んでいきましょう。

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