心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。
では、今日2本めのコラム。
よろしければお付き合いください。
私との関係で彼は何を考え感じていたのでしょうか?
(ルビーさん ※原文のまま掲載します)
ルビーさん、はじめまして。ネタ募集にご協力いただきましてありがとうございます。
なるほど、それは切ないお話ですし、だからこそ彼の気持ちが気になりますよね。でも、その彼の言動はやはり受け入れがたいものだったのかもしれませんね。
さて、今回のご質問は「私との関係で彼は何を感じていたのか?」ですよね。では分かる範囲で書かせていただきますけど・・・。
人あたりの良さそうな人でも、その内面は・・・
>この方は初対面からタメ口にちゃん付けで、デリカシーに欠ける点が見られたため、正直びっくりしました。軽いノリの人ですが、惹かれていきました。
いわゆる「軽いノリ」のタイプの男性。
しっかりとした自信を持った人や、親密感を作ることが上手な人も「ふわっと軽い感じ」で人付き合いされる方がいますけどね。
今回のお話では、どうやらそれとはちょっとニュアンスが違うように僕は感じました。
どこかその「軽いノリ」は「彼の防衛」ではないかなといった印象を受けたんですね。自分の内面・感情をうまく隠す、ではないですけど、自然とそう振る舞うクセがついているのかなぁ、と。
>彼はハートブレイクがあり、親密感の恐れがあると私なりに感じました。その元彼女は結婚した後も彼と関係があったことがわかりました。話の文脈から、夫よりも元彼との身体の相性が良いため浮気していたようです。
>「今まで付き合おうと言って付き合い始めたことはない」「女も身体の相性を確かめてから付き合うか決めた方がいい」などと言っていました。軽い内容の返信を最後に音信不通になりました。
>そのサイトで彼のプロフィールを発見しました。継続していたのか、休会していたのか、定かではありませんが、どちらにせよ、そのことを伏せて(自分も退会した体で)私と話を合わせていたことになります。
これ、全て「隠す」という共通項目がありそうですね。
例えば、過去のハートブレイクを隠す。
もし彼にハートブレイクがあれば、ルビーさんがおっしゃるように親密感への恐れも感じるでしょうしね。そんな自分は隠したい。過去の事実はまだ話せても、そこにある感情は隠したいのかもしれませんし。
そこにある彼の「怖れ」を見つめれば、彼はあなたに対してオープンになれなかったことが不誠実なことなのかどうかも、見えてくると思います。
自分の思いを隠す。
本当は誰かを求めて愛していても、愛しているとか、求めていると自己開示できなかったのかな、と。
様々な事情・過去の経験で「自分は愛されないのでは?」と感じるようになっていると、つい自分の気持ちは隠したくなるものですものね。
ここにも彼の恐れ、が見え隠れしますね。
相談所に登録していたことも隠す。
以前にも書きましたが、人は何かを隠していると罪悪感を感じやすいものですからね。それに沿った行動を彼がとっていた、そうも考えられそうです。
と、ここで僕なりに彼の心理を想像すると、いわゆる「地下室を欲しがる男性の心理」に当てはまるのかな、とも思いますよ。
レギュラーモードのままでは、自分を解放できない、癒やされない、つい隠したい自分・感情があって不自由さを感じる・・・。
だから普段は隠されているような彼の一部が、男女関係の中で登場する、という考え方ですね。
彼は実際にあなたを愛していたのだろうか?という疑問
さて、こういった関係になると「私は愛されていたのだろうか?」という思いを持たれるかもしれません。
もし、彼があなたに対して何かしらの感情を隠している、そんな心の動きがあれば、そう感じやすい状況なのだろうと僕は思います。
人は自分を隠すと、相手に不安を与えるもの。
相手に何かを隠されると、不安を感じるもの。
そういったことは起きますからね。
もちろん僕も詳しく話をお聞きしていないので、ハッキリとしたことまでは申し上げられませんけどね。
ただ、必要以上にあなたが疑いを持たれる必要はないかもしれませんね。
とはいえ・・・つい不安になったり、あなたにとっての自己価値の問題を持ちやすい状況ではあると思います。
また、こういった男女間で登場する「愛している」の定義は、ルビーさんと、彼と、そして一般的な観念とでは、きっと違いがあると思うんですよね。
あなたにとっての愛が赤だとしたら。
彼にとっての愛が緑で。
一般的な観念での愛がピンク。
そんなイメージ・カタチ自体が全く違う場合もある。
だから相互に理解することが素晴らしいわけですし。
あなたにとって「彼に惹かれ愛すること」が私の中の100%のエネルギーを使うものであったなら。
彼にとっての「愛すること」は、自分の感情・欠点を隠しながら行うものだから、つい「70%」のエネルギーしか出なかった。
そういった事情によって起きる食い違いもあると思うんです。
>自分の未熟さを責める一方で、彼の優しさを思い出しては感謝の気持ちになったり、
だとすれば、ルビーさんはちゃんと彼を愛されていたのではないでしょうか。
彼の心の動きによって不安を煽られたとしても、ゆっくりと、しかし着実に、あなたが人を想い愛したことを、どうか大切にしていただければと思います。
なかなかそう感じきれない時は、誰か信頼できる人を頼りながら、あなたの気持ちを大切にしてみてください。
あなたが彼に惹かれ、愛情を向けたこと。
そのことにあなたが大きな価値を感じていただければいいなぁ、と僕は願っています。
今回は以上です。何か参考にしていただければ幸いです。
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