彼が感情を避けるタイプだったとき、私が頼れなくなる。そんな恋愛の仕組み
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
恋愛の相談を聞いていると、たまに「今の関係が詰んでしまった感」を感じやすいパターンがあります。
それは、彼が感情を避けるタイプだったとき。
彼が怒らない。
泣かない。
弱音も吐かない。
深い話になると、うまくはぐらかす。
最初はこう思うんです。
「落ち着いてる人なのかな」
「大人なのかな」
「余計な揉め事をしない人なのかな」
……たしかに、そういう面もあるかもしれません。
ただ、このタイプの彼と一緒にいると、あなたのほうが、じわじわ“頼れない状態”になっていくんですよ。
だから、一緒にいてもなんかしんどいし、切なくなっちゃうんですよね。
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気づくと、こちらが「何も言わない人」になっている
最初は、軽く言ってみるんです。
「今日ちょっとしんどかった」
「最近さみしい」
「なんかモヤっとしてる」
でも、返ってくる反応は薄め。
「そうなんだ」
「へぇ」
「まぁ、そういう時もあるよね」
あるいは、急に“解決モード”に入る。
「それは君が考えすぎ」
「こうしたら?」
「結局、何が言いたいの?」
悪気がないのは、分かる。
でも、なんか違う。
この違和感が続くと、人は学習するんですよね。
「あ、言っても意味がない」
「言うとめんどくさいだけ」
「こっちが重くなるだけ」
そうして、だんだん言わなくなる。
気づくと、
- 彼に頼まない
- 彼に相談しない
- 彼の機嫌がいい時だけ話す
- 心が弱っている日は会わない
みたいな生活になっていきます。
「私が悪いのかな」とか、そういう話じゃなくて。関係の空気がそうさせるんです。
彼が感情を避けると、あなたは“自立”で埋めるしかなくなる
ここ、ちょっとだけ心の仕組みの話をします。
人って、関係の中で安心できないと、
だいたい二つの方向に寄ります。
- 追う(依存):もっと反応して、もっと分かって、もっと近くに
- 引く(自立):もういい、自分でやる、期待しない
彼が感情を避けるタイプだと、
追うほうにいく人もいます。
でも、それをやるほど、彼が引く。
で、あなたはまた追う。
最終的に、疲れて引く。
こういう循環に入りやすい。
だから結局、あなたが“自立側”に寄っていくんです。
自立って聞くと、かっこよく見えるんですけどね。
この場合の自立は、
「頼らないことで、傷つかないようにしている」
という意味になっていることが少なくありません。
傷つかない、というか、これい以上失望しない、って感じかなぁ。
じゃあ、彼はなぜ感情を避けるのか
ちなみに、彼が感情を避けるのは、感情が怖いから、という場合が多いです。
自分の感情が怖い。
よって、人の感情も怖い。
よって、感情が怖い人は、だいたい“感情の話”を“面倒な話”に変換します。
とはいえ、そう自覚をしている男性はあまりいませんけどね。
自覚できないからパターンになるわけですけど。
感情って、扱い方を知らないと、暴れるんですよね。
だから「なかったこと」にするほうが楽。
あなたが泣くと、困る。
こちらが怒ると、責められている気がする。
不安だとあなたが言うと、何をすればいいか分からない。
そういう人ほど、
「冷めた」
「未来はない」
「もう無理」
みたいな“切る言葉”を使うことがあります。
あれ、冷静な判断に見えるんですけど・・・。
実際は感情の処理を避けるための言葉になっている場合もあるんですよね。
もちろん、本当に冷めているケースもありますが、そこは別として。
「私が変われば、彼は感情を扱えるようになる」は本当か?
このタイプの彼との関係でよく出てくる話がこれです。
「私が変われば、彼は感情を扱えるようになる」
確かに、彼のことを痛みを超えて受け止め続ければ、愛し合える可能性があるとも言えます。
が、相手次第ってところも正直あります。
だから、綺麗事としての「彼を愛してあげましょう」はちょっと危険なんだろうと僕は思っています。
もちろん覚悟があるなら、全力で応援しますけどね。
だいたい、あなたが疲れた頃に、彼から「もうめんどくさい」とか言い出すことが少なくないですし。
うん、きつい。
正直、気持ちが折れる・・・。
でも、これはあなたの努力不足じゃないのです。
彼が感情を避ける限り、あなたが“いろんな感情を引き受ける側”に回るしかなくなる。
その構造が、しんどいんです。
じゃあ、どう向き合うか
結論としては、あなた自身が頼れないという状況を続けないことです。
これは「彼を追い詰めない」と等しいのです。
感情を避ける彼しか頼れない、関わらないとなると、
彼は「拒絶」の一手しか持てなくなりがち。
その拒絶が増えるほど、あなたは不安になり、あなたが不安になるほど、彼は逃げたくなる。
そんな妙なループが出来上がるんです。
なので、関わるなら、彼だけにしないことです。
あなたの支援者との関わりが、間接的に彼を楽にします。
とはいえ、彼も扱えない感情を扱うように仕向けられるわけなので、楽ではないのでしょうが。
ただ、あなたができるのは、あなたの気持ちを小さくしすぎない形で、関わり方を選ぶことなのかもしれないですね。
なかなかイメージできない方もいるかも知れませんが、実際にご相談いただく(人に頼る)ことで一息つける人も多いですし、それだけで自分を取り戻せるようになるご相談者さまも少なくないんです。
「何を僕に相談したか」も大切なんですけど、「相談した」という事実が大きいというか。
それぐらい「抱え込まない」って大切なことだし、逆に言えば、抱え込むと自分らしさを見失いやすいってことなんですね。
最後に
彼が感情を避けるタイプだと、こちらが“頼らない”方向に寄っていく。
これは本当に多いです。
そして厄介なのは、自分が頼らなくなっていることに、本人がいちばん気づきにくいところです。
「私が大人になればいい」
「私が落ち着けばいい」
「私が我慢すればいい」
そうやって“ちゃんとして”いるうちに、いつのまにか、
- 深い話をする相手が減る
- 気持ちを言葉にする感覚が鈍る
- 寂しいのに、寂しいと言いにくくなる
みたいなことが起きやすい。
で、こうなると関係がしんどくなるのに、しんどさの理由が見えにくいんですよね。
だから、ここは一度だけ確認してみてもいいかもしれないですよ。
「私は、彼の前で“頼らない人”になっていないだろうか」
もし、なっているとしたら。
それはあなたの性格の問題というより、その関係の空気が作っている反応かもしれません。
今日はここまでにしますね。
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