自分を隠さないといけない相手を、なぜか選んでしまう忍耐女子の話
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は恒例、忍耐女子シリーズのテキストでございます。
テーマは「フラれたくなくて自分を隠した。でも、フラれた。」
という、まぁ余計なお世話って話でもありますけどね。
いつも以上に重箱の隅をつついていくような内容ですので、ゆるりとお付き合いください。
Index
フラれたくなくて自分を隠しながらお付き合いしていた女性の話
たとえば、自分を隠して付き合っていた人がいたとします。
言いたいことを飲み込んで、嫌なことも笑って流して、本当の気持ちは奥にしまったまま。
その方が関係が長続きすると思っていたんですよね。
相手に失礼があっちゃいけない。迷惑をかけられない。相手が嫌なことはしないでおこう。
その心がけはとても常識的で誠実です。
でも、その関係は終わりました。
しばらくして、相手からこう言われたそうです。「一緒にいてもしんどい」と。
本人はたぶん、こう思っているわけですよ。
「あんなに気を遣ってたのに、なんで」と。
そりゃそうですよね。ちょっとムカつくし、悲しい話です。
自分を隠していたから振られた、は正解か?
こういった話を聞くと、「自分を出せなかったから振られた」と思う人もいるんじゃないでしょうか。
よくハートをオープンにしたほうがいい、なんて話もありますしね。
そう思っているとしたら、それは半分だけ合っているかもしれません。
まぁ相手がオープンな人なら、こちらもオープンにしないと温度感は合わないと思いますけど。そんな人ばっかりじゃないですよね。
多く、自分を隠すというのは普通に行うことの一つ。
いくら好きな人でも自分の内面を全開にして付き合う、なんてことが起き続けているわけじゃない。
言葉も選ぶし、相手のことを受け入れる意味で合わせることも普通にあるんじゃないでしょうか。
あと、傷つくのが怖くて隠すこともありますよね。
それはただそういう話で、責める話じゃないと思いますよ。
ただですね、もう少し手前に戻ってみると、気になることがあります。
自分を隠さないと傷つきそうな相手、選んでないですか?
こういったご相談をうかがうと、よく思います。
それって最初から「隠さないといけない相手」だったんじゃないか、というケースです。
意識の上では「この人なら大丈夫」と選んでいる。
でも無意識は、隠せない相手を選んでいることがある。
なぜそんなことが起きるか、という話なのですが。
本当は全部知られた上で、それでも関わってほしいという望みが、どこかにあるものです。
自己開示欲求と呼んだりしますが、「本当の自分を見てほしい」という、ごく普通の望みです。
ただ、この欲求が強い人ほど、怖さも強くなる可能性があるんです。
受け入れてほしいからこそ、相手に期待してしまう。でも、期待すると傷つきそうだから、自分を隠したり、いい人を演じてしまう。
なぜなら、本当に向き合ってくれる人は、怖いですからね。
ま、僕もそうなのかもしれませんけど・・・。
なぜなら、一番痛いところを見ても、離れない人って、自分を隠している人にとっては恐ろしい。
本当に受け入れてくれているの?本当に大丈夫なの?何考えているの?
そうどこかで思いますからね。
あなたが大切な人にそうするように、向こうもそうしてくる。それが怖い。
だから抵抗の層は、傷つきそうにない相手を選ぼうとする。
でも無意識は、その逆を向く。
「全部知られた上で関わりたい」という望みが、隠せない相手を引き寄せる。
そして関係は終わる。
・・・なんという面倒な仕組みなんだ、と思われたあなた。
嫌いじゃないです。
本当に愛してくれる人を、選べない。それぐらい、怖いことなんですよねぇ。
前提には自分に対する過小評価がありそう
ただ、自分を隠すとか、愛されようとするとか、そういったことが悪いわけじゃなくて、それが成立してしまう前提条件の強さ、って結構気にしたほうがいいかもしれません。
要は、自分に対する自己評価が過小評価になっている、ってことです。
まぁ僕たちは自分のことを嫌うようにできている側面もあるのですが、それにしても自分のことを良くない存在と感じすぎてない?というケース、結構あります。
たとえば、今まで恋愛がうまくいかなかったから、離婚歴があるから、過去にひどい失恋を経験したから、親との関係が良くなかったから・・・。
たしかにそう思えば自分を隠したくなるし、その方が安全な気がしますよね。
でも、本当にそれは「あなたを過小評価する理由」になるんでしょうかね?
どう思います?忍耐女子のみなさま。
僕の視点では「そんな過去があったとしても、あなたは誰かを大切にしたいと願っているチャレンジャー」としか思えない。
つまり、あなたが抱えている本心は素晴らしいもののはず。
でも、一致しないんですよ。
自分の気持ちの価値と、今までの自己評価がね。
だから、どうしても自分を隠してうまくやろうとしてしまう、ってところが実情なのかな、と思っています。
めっちゃ切ない話なんですけど。
さらに言えば、深く愛そうとしてくる人間は恐ろしい
あと、人って愛されたい生き物なんだけど、自分のことを深く愛そうとしてくる人間と心をつなげるまで、めっちゃ怖いって感じる傾向がありますよ。
相手とくっついているときは安心できるけど、少しでも離れると怖くなる。そんな感覚を知っている方もいるんじゃないでしょうか?
それは普通のことだと思います。
「親密感と恐れは常に隣り合わせの位置にある」
みたいなものなので、愛されているとわかっていても怖くなることってありますよ。
だから、そんな相手を前にして、平気でいられない。
なので、その怖れを感じない人を選ぶ、という心の反応も実際にあります。
自分を隠さないといけない相手を、なぜか選んでしまう、というね。
変形バージョンとしては「自分がお世話しないと関係成立しない相手を選ぶ」とかね。
だからこそ、テーマはシンプルで、そこを分かったうえで、自分の幸せのためにどんな人との関係を結ぶか、なんだと思います。
実際、僕が相談をお受けしたケースでも「今の彼とやっていく自信がない」「怖い、どうしよう」なんて話はめちゃくちゃ聞きます。
でも、そう言えることや、そう言える場があることって大事だと思うんです。
怖れをゼロにしようとするよりも、自分を隠さなくても、相手の気持ちを受け取る位置に立つように、怖がりながらも前に進むこと。
この位置に立っていると、自分に対する過小評価も起きにくいと思いますよ。
「私は相手の愛情から逃げていない」
そう思えるところに立っていると、誇らしい気持ちになれるものです。
つまり自分を隠すということは、自分を知られないということ以上に、相手の愛情とタイマン張るつもりはないっす、という反応でもあるんです。
結局、相手の気持ちをかわすし、どうでもいいと扱っているようなものなので。
そのなんとも言えない気づきにくい受け取れなさが、自分の評価を下げている、なんてことも結構あると思いますよ。
最後に
だから「また同じことになった」と感じているとしたら、それはあなたが何度も失敗してきた話じゃなくて。
本当に関わりたいという望みが、まだ諦めていない証拠かもしれない。
その葛藤に気づける人は、正直多くないです。
この話を読んでどこかざわついているなら、あなたはすでにその入口に立っているんじゃないでしょうか。
この先のあなたの話は、カウンセリングで聞かせてください。
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- そっとしておく恋愛を繰り返す忍耐女子は、本当は”そっとしておいてほしい”
- 忍耐女子ほど「弱い私を見せられないだけでフラレやすくなる」という、だいぶ面倒な心理
ここまで読んでくれたあなたは、 きっとずっと、一人で考えてきた人だと思います。
その根っこに何があるのか、お話、聞かせてもらえませんか。
もう一人で抱え込まなくていい。
今のあなたの状態に合わせて、 丁寧に話を整理していきます。
東京(品川駅前)/名古屋(金山駅前)で対面式カウンセリング・全国向けにオンラインカウンセリング(ZOOM)を行っています。
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