こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和でございます。

今日は忍耐女子シリーズのテキストですね。

テーマは「彼や夫にないがしろにされていると感じやすい私(忍耐女子)」。

いつも通り、心の重箱の隅を容赦なくツツく記事でございますが、 心当たりがある方は、仕事中にではなく、家に帰ってからでもゆっくりザワツキながらご覧いただければと思います。


「また、ないがしろにされた」ような気がする忍耐女子の本音

あなたは、こういう気持ちになったこと、ありますか?

  • 彼や夫って私の気持ちを考えてくれていない。
  • 仕事ばかりで、こちらのことは後回し。
  • 連絡がだんだん減ってくる。
  • 家のことは全部こっちに丸投げ。

・・・正直、こいつ舐めてんのかな、と思う。

でも、言えない。

逆に、「もっと大切にしてほしい」と言えば、重い女だと思われそうでめんどくさい。

だから、とりあえずSNSやWEBで、世間の女性たちがどう過ごしているかをリサーチして、「まぁ男ってそんなもんだよね」という情報を探す。

もっと男関係で苦労している人の情報を探して、心のザワツキを一旦おさえる。

そして、「まぁそういうものか」と自分を納得させる。

明らかに余計なことしか書いていないわけですが、これ、心理学的に言えば、これは確証バイアスそのものだったりしますよね。

自分が信じたいことを裏付ける情報だけを集めて、現状を「しょうがない」に変換していく作業。

でも、そこで一度立ち止まって考えてほしいのです。

「しょうがない」に変換する必要があるほど、あなたは今、何かを感じているんじゃないですか?


私は本当にないがしろにされているのか。それとも・・・?

「ないがしろにされた」という感覚、その感覚自体は本物です。

否定しなくていいです。

でも、その気持を持って逆上すると関係が壊れるリスクしか高まりませんので、あまりおすすめできませぬ。

僕も長い間、カウンセリングをしていて気づいたことがあります。

「ないがしろにされた」と感じやすい方の多くは、同時に「自分がどうしたいか」を、ほとんど表に出していない場合が少なくない、ということに。

・・・は?

相手が私の気持ちなんて考えていないんだから、「自分がどうしたいか」なんていちいち考えたところで無駄でしょ?

・・・そんなお声が後頭部にぶっ刺さりそうな気がしますが(^^;

まぁそのお気持ちもわからんでもないです。

そりゃそうですよね。

相手が聞く気がないのに、なぜいちいちこちらが意見を持っていなきゃいけないんだ。

その考えはある意味筋が通っております。

でも、同時にこんなことしてないですか?

彼の機嫌が悪いと、理由もわからないのに自分が謝っている。
食事の場所も、デートの予定も、気づいたらいつも相手のペースになっている。
彼や夫から「じゃどうしたいの?」と聞かれると、言葉が出てこない。

これは意地悪で言っているんじゃありません。

この話、あなたがないがしろにされているのではなく、自分がどこかへいってしまっている、という可能性があるので書いております。

自分がいなくなっちゃている人にとって一番厄介なのは、自分を見ない人ではなく、自分を見てよく知ろうとする人なのでね。

あ、それは僕のことだったか・・・。


毎日お米を食べるように、彼や夫を受け入れてきた忍耐女子

愛深き忍耐女子さんの多くは、パートナーを受け入れることに、一切の疑問を感じていません。

それはまるで、毎日お米を食べることに疑問を感じないことに似ています。

彼のペースに合わせる。

相手の考えや気持ちを優先する
彼の機嫌を察して、自分の気持ちを後回しにする。

それが「愛すること」と、ほぼ同義になっている方もいます。

この手の話はこのサイトでも何度でも書いておりますが、何度も書いているぐらい重要な話。

別に浅野がボケて、昔書いた話をまた書き始めているわけじゃございませんよ。

もちろん、相手を受け入れること、これ自体はなんら間違いじゃありません。

お米を食べることが間違いじゃないように。

ただ、お米”だけ”を食べ続けると、栄養バランスに問題が出てきませんか?

つまり、「相手を受け入れる」だけを繰り返していると、じわじわと「自分がどこにいるのかわからない」という状態になることがあるわけでございますな。

ただ、そもそもお米に罪はないと思いませんか?

だとしたら、忍耐女子にみなさまにも罪はないのですよ。

ただ、気づかないうちに「自分」が削れていた、という話。

そしてその状態で「もっと大切にしてほしい」と言えないのは、大切にしてほしいと思っている「自分」が、どこかへいってしまっているからかもしれない。

いや、どこかにいったのではなく、自分の内側にいるんだけど、そこが機能しなくなっちゃってる感じかもしれませんねぇ。


消耗している方が、なぜか「落ち着く」というマジック

ではなぜ、こうなっていくのか。

ここに、少しやっかいなマジックがあります。

実はですね・・・。

自分が消耗している方が、心理的にバランスが取れるという感覚を持っている方が、少なくないんです。

何かを犠牲にしている方が、むしろ気持ちの面で整っているように感じる。

おかしな話に聞こえます?

・・・聞こえますよね?

いや、聞こえていてほしい(笑)

もし「そんな感覚、よくわからないな」という方は、こう考えてみてください。

「私、愛されているわぁ、このまま委ねちゃおう」と思った瞬間に、なぜかふと怖くなる。

こいつ信用できねぇな、と思って、さっと気持ちを引きとる。

もし、相手に自分を委ねてハシゴを外されたら激痛だから、そんなことはできない。

本当に愛されているのかよくわからない。

信じたいけど、信じきれない。

だから委ねない。受け取らない。

自立して、消耗している方が、まだ安全に感じる、というね。

・・・なんだか書きながら目頭が熱くなってきてしまったのですが。

この立ち位置から恋愛や夫婦関係を続けていると、「ないがしろにされた」という感覚は、むしろなじみのある感覚になっていくわけです。

だから、落ち着く、とまで言うと語弊があるかもしれないけれど、少なくとも「想定内」ではあるわけです。

そんなもんっすよねー。

愛し愛される関係をあなたに!とかいうけど、現実はそんなもんっすよねー。

そんな着地点にきれいにおさまる私がいる。

SNSで「男はそんなもの」という情報を探してしまうのも、こことつながっていますよね。

自分の考えと現状を「想定内の範囲」に収めようとする作業だから。


自分を取り戻そうとしても、難しい理由

「じゃあ、自分の大切にすればいい」

「自分の気持ちを大切にすればいい」

そう言われても、これが案外難しいとお感じになるのが、今という現実を生きている忍耐女子の皆様の実感ではないか、と推察しております。

そう感じる理由のひとつが、「投影」という仕組みあるんですよね。

人は、自分が自分にしていること(今回なら消耗や犠牲)を、相手も自分にしていると感じてしまう。

だから、愛情を示されるほど「どうせ無理をしてくれているだけだ」と感じたりする。

大切にされているはずなのに、信じられない。

近づいてこようとするほど、逆に遠ざかりたくなる。

そう感じるので、まず「私が迷惑なんじゃねーか」と疑いやすい状況ができます。

こう疑うことが癖になっている人も、結構いるのかもしれない。

さらに、もう一つ厄介な話が続きます。

心理学では「投影性同一視」という概念があるわけです。

これは、スピリチュアルな話ではなく、心理学的に記述されている現象で、ざっくり言うとこういうことです。

「自分の投影の中にいると、なぜか相手がその投影どおりに動きはじめる」。

「どうせ大切にされない」という立ち位置で関わり続けると、無意識のうちに相手がそう振る舞いやすい雰囲気をこちらが作っていたり、相手の中に眠っていた「そういう部分」を引き出してしまっていたりする。

「やっぱり私はないがしろにされる」という結論が、また繰り返される。

相手が変わっても、同じことが起きるわけですなぁ。

男はどいつもこいつも同じ、とおっしゃる方もいますし、まぁあまりの引きの強さで同じタイプの男性としか出会ったことがない方もいますけど。

もう少し深く見つめると、こういった心の仕組み・パターンの要素が見えてくるんですねぇ。

そして、僕はここを取り扱っている、ということでございますね。


でも、取り戻せます

長々と、なかなか希望が見えない話書いてきましたが(^^;

最後に言いたいのはここです。

自分を取り戻すことは、できますよ。

今までの関係性を変えることはできますよ。

ただ、これは「もっと自分を大切に!」という分かりやすい話では済まない事が多いですねぇ。

結局、この話は、今のあなたの心のバランスの取り方を変える、という話なんです。

自分を削る、なくす、よくわからない状態にすることで取っている部分を、なにかに置き換える感じ。

その何かは、まぁ人それぞれでご提案が変わる部分ではありますけど。

だから、実は多くの場合、あなたの心が嫌がります(笑)

「いややー、もう無理ぃ〜」

ってクソガキ、もとい、愛くるしい子どものような反応が出てくることもしばしばです。

そんなあたし、誰にも見せられへんわ、と思う部分ですな。

だから、まぁカウンセリングって秘密が守られる安全な場があるんですけど・・・なかなか伝わらないかなぁ(笑)

そこを子供がえりにしないで、そう思うものはしゃーない、と扱いながら、自分を削らない方向に進めていくのが僕のカウンセリングでございます。

最後に重要な話を置いておきますが。

そもそもね。

あなたが自分を消したのは、自分の気持ちを押し殺したのは、自分のためじゃなく、誰かのためだったはずなんです。

誰も傷つけない方法で、自分を守るために。

でも、その方法は自分が消えるという意味で、しんどいだけ。

だから置き換えるんです。

自分を削らないので、相手に削られたらちゃんと怒れますし。

相手が自分を削っているわけじゃないことも理解できますし。

なにより、自分自身が苦しまずにパートナーと笑い合えることもできるようになります。

それは一人でやるより、誰かと一緒にやった方が、圧倒的にやりやすい。

そこに気づいて、始める、という選択肢、ちゃんとあるんですよね。

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浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 相談しなくても日常が回っている。でも、どこかしんどい。そんなとき、丁寧にあなたの生きづらさやお悩みをほどいていきます。 キャリア17年・臨床10,000件超。東京・名古屋・オンライン対応

ここまで読んでくれたあなたは、 きっとずっと、一人で考えてきた人だと思います。

その根っこに何があるのか、お話、聞かせてもらえませんか。

もう一人で抱え込まなくていい。

今のあなたの状態に合わせて、 丁寧に話を整理していきます。

東京(品川駅前)/名古屋(金山駅前)で対面式カウンセリング・全国向けにオンラインカウンセリング(ZOOM)を行っています。

カウンセリングがどんな場所か、実際に来られた方の声も読んでみてください。

 

記事には書ききれない話を、 メルマガに書いています。

週3回、読むと少し楽になる視点をお届けします。