話す相手によって「深さ」を変え続けていたら、自分を見失っていた、という話
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
こんなお話を伺うことがあります。
仕事の話なら、相手と合わなくてもまだ割り切れる。
どこまで話すか、どんなトーンで話すか、なんとなく分かる。
でも、人付き合いになると急にしんどくなる。
どこまで話していいのか分からなくなる。
恋愛になると、さらに「はぁ〜・・・」みたいな。
そんなことを続けていたら、いつからか「自分が何を話したいのか」が見えなくなった、なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?
意外とこれ、カウンセリングではよくうかがう話でもありますね。
自分がわからなくなった、というお声をうかがうこともあれば、ひたすら「疲れる〜」というお話の場合もありますけどね。
そこで今日は、
「話が合わないから合わせていたら自分がよくわからなくなった」
というネタについて書いてみたいと思います。
Index
「深さを変える」という作業に、じわじわ疲れていく
人と話すとき、内容だけじゃなくて「深さ」を変えている人がいます。
仕事なら表面的な話でいい。
でも、友人との話になると少し踏み込む必要がある。
家族との話は、また別の深さがある。
ただ、恋愛になると、どこまで話せばいいのか、どこまで見せればいいのか、分からなくなる。
この「話の深度調整」って、意外と疲れるんですよね。
まぁ、気にせず自分のペースで話せる人はいいんでしょうけど、そうじゃない方の中には
「もう何を伝えたらいいかわからんから、とりあえず人の話を聞く側に回っていたら疲れてしまった」
「職場や人間関係で、自分の感覚と合わない人との話に付き合っていたら、自分がそれに染まってしまった気がする。それ以降、自分がよくわからなくなった」
という場合もあるようですよ。
まぁなんて器用なんだろう、と思うと同時に、そのお疲れ具合もしみじみ感じるのですが。
しかも、この作業って意識的にやっているわけじゃないんですよね。
ほとんど無意識に、自動的にやっている事が多いんです。
だから疲れていることにすら、気づきにくいケースもありますね。
気づいたら「どれが自分なんだっけ?」になっている
こういうことを続けていると、「どれが自分なんだっけ?」ってわからなくなるんですよね。
仕事での自分。 友人といるときの自分。 家族の前での自分。 恋人の前での自分。
全て「自分」なんだけど、全てが微妙に違う。
人に合わせる自分が全面に出てきて、毎日に疲れる。
自分を見失っちゃうこともあるというか。
これ、意志が弱いとか、自分がないとか、そういう話じゃないんですよ。
むしろ、相手のことをよく見えている人ほど、起きやすいことなんだろうと思っています。
敏感に察する人ほど、この罠にはまりやすい
深度の調整に疲れやすい人って、相手が考えていることや感じていることを敏感に察する人が多い気がします。精度の問題はあるにせよ、ね。
相手が「今日はあまり深い話をしたくないんだな」と感じたら、自然に浅い話にシフトする。
相手が「もっと踏み込んでほしそうだな」と感じたら、少し深く話す。
この能力自体はすごく大事なものだと思っています。人との関係を壊さずに、うまく付き合っていくための知恵でもあるので。
ただ、これをずっとやり続けていると、「相手に合わせる自分」だけが育っていって、「自分本来の深さ」がどこにあるのか、分からなくなってくることがある。
人に合わせることが悪いわけじゃないけど、自分を見失うとしんどい。
そういうことが、じわじわ起きているかもしれないんですよね。
自分の深度で話せる人と話す、ということ
だから、ちゃんと自分の深度で話せる人と話すって、大切なことなんですよね。
自分の深度で話せる人がいると、普段深度を調整してもそこまで気にならない、というか。
ここで「それって、どこで見つけるの?」という話になりますよね。
実は、意外なところにいることがある。
たとえば、会社の上司と腹を割って話したら深度を気にせず話せた、とか。
ただの友達だと思って気を使っていた人に話してみたら、結構フィーリングが合った、なんてことも聞きます。
何もプロのカウンセラーだけがその対象ではない、というか。
こういうのを相性と呼ぶと思うんですよね。
だから、先入観で「この人にはここまでしか話せない」と決めすぎるともったいないこともあるかも。
ま、合わない人は合わないですが・・・(^^;
「深さを調整しなくていい場所」が一つあることの意味は大きい
自分の深度で話せる人と話せる場所が一つあるだけで、日常の疲れ方が全然違ってくることがあります。
それぐらい、「自分の深さで話せる」という感覚って重要なんです。
話が合う合わない、って言葉、僕は価値観だけの問題じゃないと思っていたりしますよ。
見てる景色、まなざしって結構重要で。
合わないことが悪いわけじゃなく、合う人との関わりを持つことで、他の場所での深度調整がそこまで消耗しなくなることってあると思います。
これは、相手がこちらに合わせるという話ではないし、こちらが相手の位置までいつも降りる、という話でもない。
普通に、だいたい同じ目線で、まなざしで話せる。
そういう人との出会いはたしかに人生を大きく変えるきっかけになると思います。
ま、マニアックな話が好きな僕はつくづくそう思いますね(^^;
最後に
話す相手によって深さを変えること、それ自体は生きていく上で必要なことだと思います。
ただ、それをずっとやり続けた結果、「どれが自分なんだっけ」と感じているとしたら。
それは弱さじゃなくて、ずっと相手のことを見てきた証拠なんじゃないかと思います。
ただ、そろそろ自分の深さで話せる場所を、一つくらい持っておいてもいいんじゃないかな、とも思っています。
今日の話、どこか引っかかりましたか?
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