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自分を見失ったとき ~幸せを実感できなくなったときの処方箋~

自分自身を見失ってしまったら○○してみてはどうでしょう

今日は自分を見失ってしまったとき、どうすればいいの?という話をコラムにします。

よろしければどうぞ。

自分を見失ってしまった状態とは?

僕自身、10年以上カウンセリングさせていただていますと、「私、こんな風になりたいんです」というご相談と同じぐらい、「私、自分を見失ってしまいました」というご相談は多い、と感じるのです。

どうしたらいいのか・・・という途方に暮れた感じですね。

ただ「私、自分を見失いました」という言葉を直接お伝えいただくことは稀です。

「今が幸せなはずなのに、幸せを実感できない」
「自分が今から何をして、どうしたらよいかわからなくなった」
「自分に何ができるのか、わからなくなった」
「毎日、不幸じゃないのは分かるけど、ただ時間が過ぎ去っていくだけで」

こういったご相談として伺うことがとても多いのです。

たとえば・・・

「今、自分でも納得できる仕事に就いている。それなりにキャリアを積み、社会人としての付き合いも、友達付き合いも普通にできます。

人前で、いつも笑っていようと思えば笑えるし、それなりの収入も時間もありますし。

でも、今の自分が幸せを実感できていないんです。

結婚や将来のことを考えてみるけれど、何がしたいのだろうか、と考え込んでしまうんです。

今の自分のこと、もう少しちゃんと知りたいと思うけど、どうすればいいのかもわからないんですよね。」

更に言えば、この「自分を見失った」という話は、恋愛やご夫婦、将来についてのご相談の中に含まれていることも多いんです。

例えば・・・

「今、彼がいるのですが、本当にこの人と付きあっていてもいいのかな?と感じています。

幸せになりたいことは確かだけれど、今の彼との関係に積極的になれません。迷っちゃうんです。

彼のことが嫌いなの?と自分に問いかけてみても、よくわからない、が正直な本音なんです。

こんな私と一緒にいても彼は幸せじゃないですよね?だから、彼にも申し訳ないって思うんです。

そんな私に気づいたのか、最近、彼は私を疑うようになってきて『もう別れたいの?』と聞いてくることもありますし、Lineもなんかそっけないんです。

その冷たい態度に傷つくこともあります。彼と仲良くしたい気持ちもありますから。

でも、自分の気持ちがわからない。

別れたいかと聞かれれば、別れたくない。でも、今のままでいいとも思えない。

やっぱり私、ワガママなだけですかね?

彼とのことを友達に相談すると、『彼っていい人なんだから委ねちゃえば』と言われます。『嫌なら別れたらいいじゃん』とも。ある友達は『私が何をしたいのかが分からない』とも言います。

彼に委ねればこのまま結婚になるかもしれない。でも、このままでいいのかな?としか思えない。もちろん一人になりたいわけでもない。そう思うと自分が嫌になるし辛くて。

・・・ただ、なにか答えが欲しくて、一度相談してみようかなって思ったんです。

こんな曖昧な相談ですみません。でも、本当にどうしたらいいかわからないんです。」

こういったお話はたくさん伺ってきましたし、実は僕自身も考えすぎてしまうと「自分を見失いがち」になるので(あぁ書いてしまった・・・)なんだかご相談いただく方の気持ちがよくわかる気がするんです。

自分を見失うって、本当に切ないことだと思うんですよ。

自分を見失っているとき、どんな状態になる?

では、自分を見失っているときって、どんな状態になるかについて、僕の経験を含めてまとめてみます。

  • 人に合わせることができるけれど、自分で何がしたいのかよくわからなくなる。
  • 特に将来のことについて「何をすればいいかわからない」と感じる機会が多くなる。
  • 自分が何を感じているかも分からなくなる。
  • いつも理性的でいようと思っても、何かのきっかけで感情が高ぶることが多くなる。
  • つい自己犠牲的な行動に出てしまう。
  • 将来の計画ができずに、場当たり的な毎日を過ごすことが多くなる。
  • 普段は理性的でいるつもりなのに、なにかが起こると人に多大な迷惑を掛ける。
  • 普段は理性的でいられるけど、恋愛や対人関係で依存的な気持ちを持ちやすくなる。
  • 急に感情に流されて、アタマでは分かっていても自分の言動がコントロールできなくなる。
  • 気持ちが急に落ち込むことが増える。

 

特に「気持ちのアップダウン・落ち込み」「自分のことなのに(感情・欲求などが)よくわからなくなる」「どうしたらいいのかわからないと感じることが増える」が特徴の一つに挙げられると思います。

恋愛やご夫婦のご相談の中では、好きかどうかわからない、相手に依存的(一方的)な態度をとってしまう、相手と離れる不安が強くて苦しんでしまう、といったケースが多いでしょうか。

 

自分を見失ってしまう理由とは

自分を見失っている状態にいる方ほど、「人に合わせる」「我慢が募る」「自分の意志ではなく他人の価値観の中で生活し続けている」といった状況に置かれている方が多いのです。

言い方を変えれば、他者に対して受容的であり、自分の意見を押し通すより調和を好む平和主義者さんに多いともいえます。

そもそもは調和を好み、人の思いに寄り添おうという意思もあるので、全てをネガティヴに見る必要もないのでしょうね。

ただ、自分ではない価値観の中にいれば、いつしか自分のことがよくわからなくなるものです。

だから、いわゆる常識や人の価値観の中で生きている時間が圧倒的に増えるんですよ。その結果、「自分が何を感じているのか、どう思っているのか」が分からなくなるんです。

もっといえば「自分を愛すること」そのものが難しくなるわけです。

自分を見失った状態で、自分を認めたり、愛したり、自分の軸を整えることはとても難しいと思いませんか。

そもそも自分がいない(ような)わからない(ような)忘れてしまった(ような)状態ですからね。

むしろ、自分が見失っているから、「いつも通りの自分でいなければ」「どこか特別な自分でいなければ」と感じている人も少なくないんです。

個人的には、これは本当に辛いことだ、と思うんですけどね。

ただ、物事は何事も両面の意味があるように、「人に合わせる」「我慢が募る」「自分の意志ではなく他人の価値観の中で生活し続けている」自分が得られるものもあるのです。

それが、ある程度の理不尽やストレスに耐えられるだけの耐性、です。

自分なりに毎日をそつなく過ごすことができちゃうんです。職場でいつも笑顔でいられるし、人に合わせて会話もできるし、人当たりもよく、友人もいて、いつも通り仕事もできるし、恋愛だってできちゃいます。

ただ、なんだか虚しい、寂しい、人と心通わせることができていない気がする、といった「なにか引っかる」を感じている場合が多く、なかなか毎日を思い切り楽しめないんですよね。

そして、恋愛・結婚生活や仕事などで「問題」と出会ったことがきっかけで、まるで「心のコップの中が感情で一杯になり、溢れた出す感じ」になり、「ちょっとこのままでは辛い・自分が支えきれない」「幸せが遠くに感じる・実感できそうにない」とお感じになり、ご相談にお越しいただく場合が多いんです。

人の承認が辛いと感じたら、それは自分を見失っているサインかも

また、自分を見失った状態になると、どうしても人と距離を取りたくなることも多いようです。

自分を見失うと、自分が透明人間になったかのように、意思も意見も感じられない状態になることもありますから、その自分を隠したくなるんですね。

例えば、自分の意見を求められたり、どうしたいの?と聞かれると困惑するので、つい距離を取るようになる、といった感じ。

また、常識や人の価値観の中で生きていれば「うまくできない」ということは、すごく残念で恥ずかしいこと、になってしまいますよね。自分がどう思うか、ではなく、人がどう思うか、ということですけれど。

この状態って「わからないことを恥にしている」とも言えそうですが、そもそも「よく分からない」と感じている状態を慢性的に続けていることで、自分の劣等感を強化してしまっている、とも考えられるんです。

だから、どんどん「自信」から遠ざかってしまうんです。

自分を信じたい、自分をより良い存在だと感じたい、という気持ちもあるし、毎日努力もしているけれど、なかなか自分を自分で「それでいいよ」と認めることができない。

努力や結果を認めることはできるけれど、自分にOKが出しにくい。

その理由こそ「自分を見失っている」から、なのですけど、自分を見失っているから人から遠ざかりたいと思うし、自分の気持ちがわからない、となるわけですよ。

これはもうグルグルグルグルと悩み続けてしまう方がいても不思議ではないよな、と僕も思うのです。

何より切ないのは、今、幸せだと感じられるだけの環境が整っていたり、仕事や恋愛などで「結果」も出ているけれど、今の幸せを味わい尽くすどころか、気分の落ち込みが続いてしまうことでしょうね。

余談ですが、僕もこの状態、めっちゃ長く続きました。思い切りなにかに夢中になって頑張ってみても、ホント続かない、気持ちがね。

もちろん何か結果が出ていても、幸せも実感できない時間がありましたから、そんな自分を疑ってました。ただ、そこから抜け出すための理屈とプロセスを知ってから、たしかに自分が変化したと感じてもいます。

 

自分を受け取って、認めるの繰り返しが抜け道

こういった自分を見失っている状態から、もう一度自分を取り戻していくにはどうしたらいいのでしょうか。

あえて簡単に結論だけを書けば、自分の目の前にあることに対して、「好きか、嫌いか」で選択できるようになればいい、という感じです。

僕がよく使う言葉としては「自分をアテにできるようになる」といった感じです。

自分が感じていること、自分が存在していること、自分の経験や価値観、才能をアテにできるようになる。

だから、ぶっちゃけた話、自分の空想の世界に入り込み、実際に何もしていなければ自分をアテにする感覚が感じにくいとは思います。何もしていない罪悪感に食べられちゃうでしょうし、罪悪感を否認するために多大なエネルギーを使うことにもなるでしょう。

が、多くの方は、必ずと行っていいほどなにか行動しているはずですよね。だから、自分をもっとアテにできる要素はお持ちだと僕は思っています。

また、さまざまな価値観を一旦横において、自分なりの思いに注目することも大切です。

例えば、

頑張っているから素晴らしい、頑張っていないとダメ。
頑張らないことが癒やし、頑張ることは癒やしではない。
こんな能力があるからスゴい、能力がないことはダメ。
成功した自分は優れていて、失敗した自分はどうしようもない。

こういった思考や判断のしがらみから、少し距離をおいて解き放たれていくことです。

あなたが「何をどう感じているのか」が大切で、これを少しづつ取り戻していくために、です。

繰り返しになりますが、自分を見失う理由は「人に合わせる」「我慢が募る」「自分の意志ではなく他人の価値観の中で生活し続けている」ということ。

自分自身が、世の中の常識、家族の価値観、人の意見、社会の風潮、さまざまなものの影響の中にいることを自覚して、「自分の考え方、あり方」を肯定していくプロセスが、自分を取り戻していくことにつながります。

このプロセスを進めるための具体的な方法としては

・自分の長所をまとめて書き出していく。
・今日できたこと・努力したことを認める。
・自分の欠点よりも長所を意識して伸ばす、使う。

などが挙げられますよ。

これも自分をアテにすることですよね。

できない理由より、できる理由や、自分が「こうしよう」と思えることのほうが大切です。

たとえ、今の自分が失敗したり、うまくいかないことがあっても、その自分を否定するよりは「今の自分も捨てたもんじゃない」と思うように認めていくことを続けてみましょう。

ここで被害者意識を強めて、自分の外側にうまくいかない理由を求めすぎると、なかなか自分をアテにできなくなってしまいます。

なぜなら、自ら外側に自分をアテにできない理由を作り、それを自ら認めてしまうことになりますから。

だから、人の価値観や常識と戦わない(葛藤しない)ことがポイントなんです。

別にいわゆる「常識」があっても、「人の意見」が存在しても問題ないんです。だから、自分の意見・価値観があっていい、と考えたほうが前向きですよね。

この誰かの価値観や常識と戦うことにエネルギーを注ぐと、めっちゃ疲れますし、「イーっ!」てなりますよ(笑)

そんな気持ちがあるときほど、「フーっ」と一息ついて、自分の長所を伸ばす意識、自分を認める意識を持っていただくといいでしょうね。

だから、よく恋愛や失恋カウンセリングの中でお伝えするんですけどね。

「あなたがあなたなりに愛そうとしたことが大切で、意味があること」
「どんな結果を導いたとしても、それがあなたの思いなら、そこにはちゃんと価値があります」

自分(愛情)に価値がないと言っちゃえば、そりゃ自分を見失っちゃうし、自分でいることが辛くなると思いませんか?

他人に言われたら、そりゃケンカになるわ~という言葉を、平気で自分に言ってしまえるのが自分なんですよ。そんなもったいないこと、しなくていいよね、と僕は思っちゃいます。

ただ、この話。

「単純に自分を褒めて自信をつけること」と考えてしまうと、更にわかりにくい話になるだろうとも僕は思っています。

そもそも、「自分をアテにする」ことは、正しくて間違っていない事実や行動を導くことではなくて、自分が感じている感情を信頼できるようになることですから。

ここ、ものすごく大切なことだと僕は考えています。

なぜなら、自分の感情を信頼できるから、その感情の中にある「好き」も「愛」も使いこなせるようになる。しかし自分の感情を否定し、疑っているのなら、きっと使いこなせないでしょう。

もし自分が自分の感情のあり方を嫌い、受け容れることを拒んでいれば、自分の感情を信頼できないですから、自分を信頼できない状態になる

だから、自分の外側に正解を求めすぎて、自分を見失ってしまうこともあるのでしょう。

自分なりに「それでいい」と「感じ」、行動することが、おそらく自分自身の納得感を作り、幸せを実感する方法になるものですから。

これこそ「グラウンディング~地に足をつける~」感じですよね。

それはいわゆる「頑張れる」ということなんだけど、「私が感じていることに信頼できている」ということなのです。

そもそも、「今、自分が悩んでいること」ですら、「これ、本当に悩んでいいことなのか?」と考えている人は多いものです。

だから、自分以外の「誰か」によって、自分のいい部分も、悩んでいる部分も共感されていない状態で自分を認めようと思っても、その行動自体が自分の内面の疑いに飲み込まれることは多いようです。

ただ、これは自分をアテにするだけの能力がない、ということではなく、自分を認める経験や、人との関わり・共感やら愛やら親密感やらが少ない、ということを意味していることが多いものですよ。

だから、自分を責める必然性はないと思います。

つい自分を見失ってしまうと、人を遠ざけたり、自分を責めてしまうこともあるかもしれませんし、それは仕方のないことだと僕は理解しています。

ただ、誰かと関わったり、理解してもらったり、話し合うことで感じられる感情もあります。心が通じ合うことで感じられる安心感、強さもあります。

あなたが信頼できる人と関わって、気持ちのやり取りを丁寧に行いながら、自分をコツコツ認めていくと、自分を取り戻し、幸せをもう一度実感できるようになっていくでしょう。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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