恋愛の心理学

実は人と関わり仲良くすることが苦手な人の心理

人と関わり仲良くすることに葛藤する?

魅力を受け取ろうとして葛藤する女性

「人と関わり仲良くすることが苦手」

そんな思いを抱かれている方もいらっしゃるかもしれません。

実際に人と仲良くすることが苦手すぎて、対人関係のトラブルを抱えておられる方もいらっしゃるかもしれませんね。

ただ、僕の担当するカウンセリングの中では、「対人関係で揉めすぎる」という話以上によく登場する話があるのです。

それが次のような事例。

人から見れば私はきっと社交的な人なんでしょうね。友達も同僚も、私は人間関係を上手に構築する人だと思っていると思います。

私も普段からそう振る舞っていますし。

でも、実はずっと昔から人と関わることが苦手で・・・。

その影響からか、なかなか恋人もできづらいし、結婚したいなぁと思うけど無理かもなと諦めちゃう私がいるんですよね。

なので、今日のコラムのタイトルは「実は人と関わり仲良くすることが苦手」となっているのです。

実は、というところがミソなんですよね。

だから、恋人や仲の良い人ができて嬉しいんだけど、なんとなく疎遠になったり。

反面、利害関係のある仕事での人とは責任感を持って関わっていたり。

そんな状態が悪いとは言えないのですが、まぁ人付き合いそのもののイメージが悪くなっても不思議ではないですよね。

ということで今日は「実は人と関わり仲良くすることが苦手な人の心理」に付いてコラムにします。

個人的に耳が痛い話なのですが、まぁ皆さんのためになればと思いながら冷や汗かきながら書いてみます。

よろしければどうぞ〜。

※なお、今日のコラムは「親密感を得る」という話に応用できるんです。「親密感を得ることが苦手」と読み替えてご覧いただくと、また別の気付きがあるかもしれませんよ。

実は人と関わり仲良くすることが苦手な人の心理

さて、実は人と関わり仲良くすることが苦手な人の心理とは

「自分から人と関わることにリスクを感じている状態」ともいえます。

そこでは「何か良くないことが起こる」という前提が存在することが多いでしょうね。

なぜそう思うようになるのかの理由については後でお伝えするとして・・・

例えば

人と仲良くなって相手にやっかまれるんじゃないかと思うと怖い。
自分よりも優れた人とつながるなんておこがましい。
他人と仲良くなりたいけど、一方的に依存されるのはゴメンだ。
あまり他人を刺激したり、妙な影響なんて与えたくない。
仲良くしても、結局相手がどう思っているか信じられないし。
とにかく気を使いすぎてめんどくさい・・・。

そんなふうに思われている方も少なくないのかな、と僕は思いますけども。

これはいわゆる「人嫌い」というより、積極的に人と関わると良いことがない、という観念や過去の実体験が影響している場合が少なくない、と僕は見ています。

この手のお悩みをお持ちの方は、実際に人と関わることはできる、のですよ、当たり前かもしれませんが。

問題は、それ以上の信頼関係を構築しようとすると気が乗らない、という話なのだと僕は思うのです。

対人関係を構築すると生じる変化への怖れ

ではなぜ「人と関わり仲良くすることが苦手になるのか」を考えますと

一般的に考えられることは「変化への怖れ」です。(更に深い内面的な話を抜きにすると、ですけども。)

例えば、自分自身が今まで関わったことがない誰かと関わるということは、今までと違う状況がやってくることを意味するわけです。

この「今までと違う状況がやってくること」はどこか怖いわけですよ。

これからどうなっていくかわからないわけですからね。

ただ、人付き合いが上手な人や、相手との距離のとり方が上手な人は、この変化に対応していく技術や、そもそも人に対するイメージが良くて疑わない、という場合も少なくないのでしょう。

が、「人と関わり仲良くすることが苦手」と感じる人がいるとしたら

今まで、何らかの形で人に振り回されたことが多かったり
相手の意向に従ったほうがいいと感じていたり
自分を抑えて我慢していれば愛されると考えているなど

若干受け身で、自分を守る意識が強い場合が少なくないようです。

まぁ、誰しも人と関わって感情的に振り回されたり、こちらに悪意なんてないのに我慢ばかりしたり、傷つく経験を重ねたいとは思わないでしょうからね。

だから、人と近づきはするし、あからさまに距離は取らないけど

「うーん、できればそっとしておいて」

なんて思いを抱えやすいのかもしれません。

人との距離は怒り、そして投影を作る

ただ、僕たちが人との距離を作る感情は「怒り」なんですよね。

意識的か、無意識的か、は別にして、僕たちは人との関わりで距離を取るときに用いられる感情は怒りであることが多いです。

いいか悪いか別にして「もう、あっちいけ!」と他人に対して思ってる感じなわけですよ。

あからさまにそう表現するわけではありませんけどね。

そして、この怒りは他者に投影として張り付くことも少なくないんです。

なので、どんどん

「人も私に怒ってるんだろうな」
「相手は私のことを本当は好意的に見ていないだろうな、心の奥底ではさ」
「きっとこちらのことを疑っているだろうなぁ」

と感じやすくなるんです。

まぁそうなればなるほど、人と関わるのはしんどいし、怖れを感じやすくなりますよね。

ただ、そう感じるにも人それぞれで事情があるわけです。

多くの場合、今までに感じた何かしらの心の痛み、が理由になって

人を信じたいし、信頼して関わりたいけれど、しかしそれを拒み、疑い、怖れるようになる場合があるというわけです。

実は人と関わり仲良くすることが苦手な自分を変える方法

最後に簡単ですが「実は人と関わり仲良くすることが苦手な自分を変える方法」についてまとめます。

これはですね、何よりも

「自分が(気づかないレベルで)怒ってるから、人と関わりづらいし、距離を置くのだ」

という発想が必要になることが多いです。

別に怒ることが悪いという話ではないんです。

どこかで、ずっと人に対して怒りを向けていて、その怒りで人と分離していて、自分を安全な場所に置こうとしているようなイメージです。

怒りの裏には悲しみが隠れていることも

この怒りの裏には、悲しみや無力感が隠れていることも多いんですよね。

例えば

「本当は人と繋がりたいし、気を使わずに関わりたい。

けど、それがいままでうまくいかなかった。

自分の気持ちが相手に伝わったことがなかったし、自分の気持ちを理解してくれる人はそんなにいなかった。」

そんな依存時代のダメージが影響していたり。

実際大人になってから、信じていた恋人と別れることになったとか、友達関係で誤解から総スカンを食らったとか・・・

そんな体験から、自分をこれ以上傷つかないように怒りを使って人と距離を取っている、という場合が少なくないんです。

だから、怒っていることがいいかどうかではなく

「怒りを抱えたまま人と関わるのはしんどいっす」

という話なんですね。

なので、カウンセリングでは過去の対人関係、親子関係などにある距離、そこで傷ついてきた体験などを丁寧に癒やす、感情を整えるというプロセスを大切にしていたりもします。

また、関わりやすく信頼できる人からでいいので

「自分から怒りではなく、善意や行為、感謝をもって接する」

という行為によって、怒りを手放しやすくなり、人と関わりやすくなるということもありえます。

もちろん自分にとって怖い人を怖れるのは当然。

そうではなく、誰に対しても漠然とした距離を感じていないと安心できない状態であるならば、その怖れは解消していくこともできますよ、という話なのです。

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