こんにちは、心理カウンセラーの浅野寿和です。
毎週月曜は「生きづらさ&仕事」をテーマにしたコラムを連載中。
今日のコラムはこちらです。
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「今日、なにしてたんだっけ…」
とくにサボったわけでもないのに、
一日の終わりにそんな感覚だけが残る日、ありませんか。
やることはちゃんとやってるし、むしろけっこう頑張ってる。
でも、なぜか充実感も達成感もわいてこない。
正直、ちょっとむなしい。
こういうときって、つい「私の気の持ちようかも」と思いがちですが、もう少し構造的に見てみると、ちゃんと理由があったりします。
もちろん、寝不足とか疲労とか、身体的な影響もあるんですけどね。
今日はそれとは別の、“心理的な要因”について少しだけ語ります。
Index
「評価されること」と「満足できること」は、わりと別モノ
たとえば周囲から「助かってるよ」と言われても、自分の中では「全然納得いってない」ことってありません?
これ、よくあるんですけど、達成感が“他者の評価”で決まってるうちは、満たされにくいんですよね。
「ありがとう」と言われた瞬間はちょっと報われた気がするけど、
「本当に私がやりたかったことだったか?」と考え始めると、
一気に温度が下がる。冷める。無。
つまり、“ちゃんとできた”と“ちゃんと嬉しい”は、別の話ってことです。
達成よりも「反省」が先に脳内を支配する構造
仕事終わり、なぜか浮かぶのは
「ここ、もっとこうできたかも」だったり、
「あの時の返答、ちょっと気まずかったかも」だったり。
いい仕事した場面は忘れるのに、地味な反省だけはちゃっかり覚えてる。
これは脳の防衛機能でもあるんですけど、まじめな人ほどこのモードが強くなります。
リスクや改善点に意識が向くのは悪いことじゃないけど、“満足感”が入り込む余地がなくなると、ただ疲れる。
感情のやりとりがない仕事は、機械感が強くなる
効率よくタスクを回して、成果も出してるはずなのに、心が動かない。
そんな日、ありません?
これ、感情の交流が薄い業務構造で起きやすいです。
感情が動かない理由の例:
- フィードバックが一切来ない
- ありがとうの言葉もない
- 全部メールとチャットで済む
- 表情のあるやりとりがゼロ
そうなると、「人と仕事してる感」が薄れます。
達成感って、実は“関係の中で育つもの”だったりするのでね。
達成感に、ブレーキをかけてる自分がいることもある
少しややこしいんですけど、「満足しちゃうと油断しそう」とか、「嬉しいと、あとで落ち込むのが怖い」って心理が影響することも意外とあります。
つまり、自分の中で“充実感を感じることを禁止してる状態”とも言えますね。
がんばってるのに報われない、じゃなくて、
がんばってるのに報われた感覚を自分に許してない。
これ、地味に苦しいやつですよね。
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まとめ:自分の“感じ方”を見つめてみるということ
仕事で満たされないとき。
「やりがいのない職場だからかな」とか、「私がダメだからかな」とか、いろいろ考えがちですが、ほんのちょっと構造を見直すだけでも、自分の感じ方が変わることがあります。
とくに、「私は何もしてない」って思ってるときほど、実は“気をつかいまくってるだけ”ってことも多いもの。
よかったら、そこも見つめる、つまりいい意味で疑ってみてもいいのかもしれません。
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ちゃんと働いてるのに、ちゃんと満たされない。
それは、あなたの感受性が“ちゃんと生きてる証拠”かもしれません。
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