こんにちは、心理カウンセラー浅野寿和です。

毎週水曜は「甘すぎない恋愛・夫婦の心理」がテーマ。

今日の記事はこちらです。

相手の優しさを感じた瞬間って嬉しいものですよね。

こちらの気持ちがちゃんと伝わってる。

わかってもらえてる。

そう感じれば心は緩みますし、良い気分を感じるもの。

……なのに、なぜか心がザワつくことがある。

「こんなふうに受け取ってていいのかな」

ほんの一瞬だけ、“構える自分”が顔を出す。

こんな感じ、感じたことありません?

相手を疑っているわけじゃない。突っぱねたいわけでもない。

でも、なんだか構えてしまう。

ほんの一瞬、息を呑むような感覚。

頭では「ありがとう」でいいってわかってるのに、

心はなぜか防御姿勢に入ってしまう。

これ、けっこう多くの人が経験している心の反応かもしれませんね。

ただこれ、あまり放っておくと恋愛や夫婦関係の溝になる要因として、地味に効き続けることもあるみたいですよ。


相手を優しさに安心できない心理

多くの人が、こんなとき

「私って素直じゃないのかも」とか、

「受け取り下手な性格なんだ」と

自分を責めがちです。

でも実際には、それって“性格”の問題だとは言い切れない部分もあるんですよね。

たとえば、過去に「優しさ=義務」だった経験がある人や、

「優しさを返せないと愛されない」と

無意識に思い込んでいた人ほど、

人の好意を“安心してそのまま受け取る”ことが難しかったりすることもある、というかね。

「本当はずっと支えてほしかった」
「でも、支えてもらうなんてダメだと思ってた」

そういう想いが、不意に揺れてしまう。

優しさって、あたたかくて、心地よくて、でも、時に「自分の本音」を浮き彫りにする力を持っています。

だから、優しさを感じたときに、素直に緩めない人がいるのは、むしろ自然なことなんです。

それは、「優しさが怖い」というより、「優しさのあとに何が来るか、いつも気にしてしまう」状態ともいえるかもしれません。


「満たされた瞬間」に不安が出てくる

本来、優しさは「心を緩めてくれるもの」のはずですよね〜。

でも、それが「怖い」と感じる瞬間があるわけですよ。

まぁ幸せが怖いって話もあるんですけど、「優しさによって心の隙ができるから怖い」と感じる場合もあると僕は思うのですよねぇ。

たとえば、いつもピリッと張りつめている人ほど、ふと緩んだときに、自分の「弱さ」や「頼りなさ」が顔を出す(ような気がする)。

その内面が露呈してバレるのが、なんか嫌。ちょっと怖い、とかね。

相手の支えを感じた瞬間に、逆に不安になる、とかね。

……そんな反応が起きていることもあります。

突き詰めて難しい話を考えれば、トラウマとか過去の愛着関係の影響とか、まぁ考えられるんですけどね。

そこはじっくり心を扱うカウンセリングで見つめていく部分ですよね。


「違和感」を否定しなくていい

「優しさを安心して受け取れない私」にどこか罪悪感を抱いている人がいたら、まずはこう伝えたいなぁ、と思いますよ

「その違和感は、あなたの心から生じている反応」であって、何かしらの意味があるんじゃないか、と。

たとえば、人に対してちゃんと応えようとする優しさがあるからこそ、「受け取っていいのかな?=返せないかも?」という不安が芽生えることもある、というかね。

だから、無理に「もっと素直にならなきゃ」とは思わなくていいです(素直になる方が楽になることは多いけどね)。

いわば、その違和感ごと、自分なんだな〜と思えたとき、ようやく“本当の安心”の入り口に立てるのかもしれませんよ。

こちらの記事も読まれています

しゃがみ込み悩む女性
自信がなくて元彼の優しさに気づけなかった|恋愛で後悔したときの心理学こんにちは。 心理カウンセラーの浅野寿和です。 今日は、「自信がなくて、元彼の優しさに気づけなかったと後悔してしまう」という、ちょっ...
忍耐女子のシンボル・祈る女性
誰かのために生きてきた人の“自分軸”論「それがあなたの軸なんです」 そうちゃんとお伝えしたくて、テキストを書き起こしました。 はじめに 最近、「もっと自分軸で生きよう」...

noteでも記事を書いています

最後に:優しさに構えてしまう自分を、責めないで

「優しさがうれしいのに、なぜかしんどくなる」

その違和感に気づけるあなたは、きっととても繊細で、真面目で、誰かとの関係を大切にしてきた人かもしれませんね。

だからこそ、優しさをそのまま受け取ることにも、どこかで“責任”や“役割”を感じてしまう、というかね。

ま、僕も同じような要素を持っているので個人的にはわかる気がしますよ。

ただ、優しさは「返さなきゃいけない義務」ではなく、ただ「いま、ここ」で感じていいものでもあるわけですよ。

それが分かっているのに、うまく受け止められないから悩むんですよね?

とはいえ、もし今すぐに安心できなくても大丈夫なんですよねぇ。

もう「優しさにうまく反応できていない」って理解できているだけで、半分ぐらい問題は解決しているとも言えるので。

その上で、少し自分を見つめ直して「私は安心していい存在なんだ」と徐々に思えるとしたら、それで十分かな、と。

その一歩目はきっと、「なぜ安心できないのか」をちゃんと見つめることから、始まります。

自分の心の動きを否定せず、ただ“わかってあげる”だけで、心の中の緊張は少しずつほどけていくものです。

あなたのその繊細さも、優しさも、きっと誰かとのあたたかな関係を育てていく力になりますよ。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 個々のご相談を心理学の視点で整理して、明快に言葉にしていくカウンセリングが人気。 キャリア17年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
夫婦のお悩みを、ひとりで抱え続けてきた方へ|夫婦カウンセリング

このサイトでは、

「人は裁かない。でも、構造はごまかさない。」

というコンセプトで、夫婦や家族の関係の中で揺れやすくなる“心”と今の関係を、心理学の視点から整理しています。

「離れるべきか」「我慢すべきか」
そんな二択で考え続けて、少し疲れてしまったときに。

今の関係を、見つめ直すための場所として、このサイトを使ってもらえたらと思っています。

あなたの愛情を折れない形に整える|夫婦カウンセリング

もし、ご夫婦や家族、日々の生活の中で悩みを抱えたら。

もう一人で抱え込まないで、そのときのあなたの状態に合わせて、対話を重ねていく”夫婦カウンセリング”をご利用ください。

そのときのあなたの状態に合わせて、対話を重ねていく夫婦カウンセリング。

夫婦の問題は、努力や話し合いだけでは整理しきれないことも少なくありません。

  • 何が正しいのか分からなくなってきた
  • もう十分考えたはずなのに、答えが出ない
  • 自分の感覚が鈍っている気がする

今の夫婦関係をどう扱っていくのか。

あなたの頑張りを無駄にしないで、 これからの選び方を、一緒に整理していく時間です。

誰にも知られることなく、今の状況を丁寧に扱う、あなただけの時間です。

東京(品川駅前)/名古屋(金山駅前)で対面式カウンセリング・全国向けにオンラインカウンセリング(ZOOM)を行っております。

夫婦の日常に、新しい視点を足す”心理学講座”

心理学講座は、「こういう見方もあるのか」という発見を、ゆっくり増やしていく場所です。

毎月テーマは違いますが、夫婦関係に活かせる心理を扱う講座を開催することもあります。

オンライン受講できる講座もご用意しています。

一人で考えすぎる日常から、少し離れるために|無料メールマガジン

まだ誰かに頼るほどじゃないけれど、
このまま誰かとの関係のことを、一人で考え続けるのは、少ししんどい。

そんなときの、「考えすぎないための視点」を、週3回(火・木・土)お届けしています。