こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は、ネタ募集企画にお寄せいただいたご質問、

「距離を取る男性と、待ち続けてしまう女性」がテーマ。

連絡が減り、こちらから送れば短い返事は来るけれど、以前のようなやりとりは戻らない。

切られたわけではない気もするし、でもつながっている実感もない。

そんな宙ぶらりんな状態に、長く苦しんでいる方は少なくないのかもしれません。

この記事では、

距離を取る男性心理と、待ち続けてしまう女性側の「立ち位置のズレ」

について整理していきます。

いただいたご質問はこちら

浅野さんへの質問

長く関係を続けてきた男性とのことで、悩んでいます。

出会ってからこれまで、お互いに仕事や家族の事情など、決して簡単ではない状況を一緒に乗り越えてきました。

会える頻度が減った時期もありましたが、連絡を取り合い、支え合っている感覚は確かにあったと思います。

久しぶりに会えたときには、「やっぱりこの人とは大丈夫だ」と感じるような、温かく落ち着いた時間も過ごしました。

ところが、その後しばらくしてから、彼の態度が少しずつ変わり、やがてほとんど連絡が取れなくなりました。

こちらから連絡すれば短い返事が返ってくることもありますが、以前のようなやりとりはなく、こちらの気持ちが届いている実感が持てません。

彼自身、仕事や生活の面で大きな負荷を抱えていることは分かっています。

自分のことで精一杯なのだろう、という理解もあります。

それでも、

「完全に切りたいわけではない」
「ただ距離を置いているだけなのかもしれない」

そんなふうに感じてしまい、関係を終わらせる決断もできずにいます。

私自身は、

・無理に関係を進めたいわけではない
・責めたい気持ちもない
・ただ、安心できる形でつながっていたい

そう思っています。

でも、このまま静かに待ち続けることが、本当に自分を大切にしている選択なのか分からなくなってきました。

距離を取る男性と向き合うとき、女性側はどんな立ち位置に立ちやすく、どこで苦しさが生まれてしまうのでしょうか。

また、「相手を理解しようとすること」と「自分を後回しにしてしまうこと」の違いは、どこにあるのでしょうか。

ネタ募集ネーム:ricaさん


「つながっていた実感」があったからこそ、迷いが生まれる

ricaさんの文章を読んでいて、とても印象的だったのは、

「確かに、支え合っていた感覚があった」

という部分でした。

会えない時期があっても、
それぞれが大変な状況にいながらも、
連絡を取り合い、気持ちを通わせてきた。

久しぶりに会えたときに感じた、落ち着きや、温かさ。

「この人とは大丈夫だ」と思えた感覚。

だからこそ、
距離が生まれた今の状況を、
簡単に「終わり」とは扱えなくなっている。

これは、とても自然なことだと思うんですよね。


距離を取る男性が抱えやすい心理

仕事や生活の中で大きな負荷を抱えたとき、
一定数の男性は、人との関係から距離を取ります。

それは必ずしも、
相手への気持ちが冷めたから、という理由だけではありません。

むしろ、

「今の自分で、誰かと向き合える状態ではない」

という感覚に近いことが多いとも言えます。

余裕がなくなったとき、
誰かに何かを与えられない自分を、
強く恥じてしまう男性もいます。

その結果、

  • 説明する気力がなくなる
  • 連絡を最小限にしてしまう
  • 関係そのものを一時停止したくなる

こうした反応が起きやすくなります。

だから、ricaさんが感じている

「完全に切りたいわけではなさそう」

という感覚も、心理的には十分にあり得るものだと僕も思うのです。


女性側が立ちやすい「しんどい立ち位置」

ただ、この状況で見落とされやすいのが、女性側の立ち位置です。

距離を取る男性と向き合うとき、
女性は無意識のうちに、こんな位置に立ちやすくなります。

  • 相手の事情を理解しようとする側
  • 責めてはいけないと思う側
  • 自分の不安を飲み込む側

ricaさんの言葉にも、

「彼は大変なんだと思う」
「自分のことで精一杯なのだろう」

という、相手への理解がしっかりと表れています。

これは、優しさであり、誠実さです。

ただし・・・


「理解」と「自己後回し」は、紙一重

相手を理解しようとすることと、
自分を後回しにしてしまうこと。

この二つは、とても似ている、という厄介な性質があるんです。

ただ、そこに明確な違いが出るとしたら、

自分の気持ちをどこに置いているか、なんですよね

・寂しいと思ってはいけない
・不安になるのは重い気がする
・今は私が耐える番だ

こうした思考が増えてきたとき、
理解は少しずつ、自己犠牲に近づいていきます。

すると、

「待っている私」だけが、関係を支え続ける構図

ができ上がってしまう。

この状態が長く続くと、女性側の心だけがすり減っていきます。


「待つ」かどうかよりも大切な視点

ricaさんの問いは、

「待つべきか、終わらせるべきか」

ではないように感じました。

むしろ、

「私は、どんな立ち位置でこの関係にいたいのか」

ここが一番のポイントではないでしょうか。

待つこと自体が悪いわけではありません。

ただ、

・自分の人生を止めて待っているのか
・自分の人生を進めながら待っているのか

この違いは、とても大きい。

相手を理解するあなたが、同時に、自分の感情にも居場所を与えているか。

そこが保たれていれば、この彼との関係はあなたを壊すことはないでしょう。

もし、関係が続いても、納得して受け入れやすくなりますし。

もし、関係に区切りがついても、それもプロセスの一つと受け止めやすくなると思います。

とはいえ、様々な感情は感じると思いますけどね。

ただ、それはそれ、これはこれ、と扱うことをオススメしたいですね。


最後に

距離を取る男性と向き合うと、
どうしても「どう伝えるか」「どうすればいいか」に意識が向きます。

でも実は、

言葉よりも先に整える必要があるのは、立ち位置です。

ricaさんのように、
相手を理解しようとできる人ほど、
自分の気持ちを後回しにしがち、なのかもしれません。

だからこそ、

「私は今、どこに立っているんだろう」

と、静かに問い直してみてください。

それは関係を壊すためではなく、
自分を守りながら関係を見るための視点です。

立ち位置が少し変わるだけで、
見える景色は、驚くほど変わることがありますから。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 個々のご相談を心理学の視点で整理して、明快に言葉にしていくカウンセリングが人気。 キャリア17年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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