こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は、忍耐女子シリーズの中でも、わりと地味なんだけど、意外とご相談の下地?な感じになっているマインドの話をします。

今日のテーマは、なんとなく「私じゃなくてもいい感」が消えない理由。

仕事は好き。ちゃんとやれてる。

周りからも、それなりに信頼されている(たぶんね)。

なのに、ふとした瞬間、「・・・私じゃなくてもいいんじゃない」と感じる。

疲れてるのかなーと思って休暇を取ってみたけど、意外と変わらないこの気持ち。

もはや伝統の味、いや、昔からの長ーいお付き合い。

今付き合ってる彼とも、なんか同じ気がする。

・・・と思っていたら、急に彼の転勤が決まったとのこと。

私、どうなる?

今の仕事、別に辞めてもいいんだけど。

そう、ふとよぎる。

彼に聞くと、え、そこで黙る?なんでよ!

・・・やばい。相談に行こう。

ということで、

何の因果か妙なカウンセラーと品川駅前で、もしくは金山駅前で、もしくはオンラインで、まずは「彼とのこと」について話すことになりました、

なんてケースが今回の話。

なお、この話は”こういったケースがありますよ”という事例サンプルとして読んでくださいね。

リアルなご相談内容は守秘義務のお約束があるので一切書けませんので。

仕事は好き。でも、手応えがない。って何なんでしょうね

お話を伺っていると、わりと多いんです。

「この仕事、嫌いじゃないんです。むしろ好きなほうだと思うんです。

でも、私じゃなくてもいい気がするんですよね」

これ、僕的には結構重要な一言だったりします。

やる気がないわけでもない。
投げやりなわけでもない。
幸せをあきらめているわけでもない。
環境が最悪、という話でもない。

むしろ、

  • 任されている
  • 評価もされている(気がする)
  • ちゃんと応えてきた

それでも、どこか「私じゃなくていい」と思う。

普段なら「このとき起きているのは、こんな心理ですよ」と書くんですが、

今日は忍耐女子シリーズのテキストなので、きれいに書くつもりはありませぬ。

・・・なんかね、

「それって無価値感ですよ」とか、いいたくなくなっちゃったんです。

そんなのどうでもいいやん、って思っちゃう(カウンセラーとしての爆弾発言)

いちいち人の悩みに理由つけてどうする?とか思っちゃう。

でも、仕事なんで分析して、聞かれたらお答えするんですけどね・・・。

はぁ、やんなっちゃうな〜。

別に相談相手、「僕じゃなくても良くない?」

・・・という話が書きたかったので、ネタとして書いてみました。

(本気でそう思ってるわけじゃありません。誤解のないように。)

「認められても満たされない」が起きるとき

要は「私じゃなくてもいいんじゃ?」という気持ちは、

たまりにたまった疲れの影響や、体調やホルモンバランスの影響って場合もありますけど

結局いいことあっても、それは知ってるという”既視感”

あたりに起因していることが少なくないんです。

たとえば、

新入社員の頃は、お給料もらえるだけで嬉しかった。

でも、今じゃそれは生きる糧であって、この物価高の中、やりくりしながらの残高との戦いが繰り広げられる。

仕事でも恋愛でも、似たようなやりくりが繰り返される。

たとえば、

このサイトで「こうするといい恋愛できるよ」とか書いている記事を読む。

すると、「ふーん」で始まり、「で?」で終わる。

自分の今の生き方がなんとなく誰かのためになっているのは分かる。

でも、「で?」という感覚が消えない。

・・・この「で?」に気付かない人は幸せです♡

もう、そのまま突き進んでください。決して振り返ってはなりませぬ。

”後ろの正面だあれ”と聞かれても、知らん!と突き進んでください。

しかし、一度気づいちゃうと、おそらくずっと気になります。

僕の元にはそういったご相談、多く届きます。

「ほー、うん、そうですよね、そこに行っちゃったらもう戻れんすねぇ〜」

そんなスタンスではんなりセッションをしております。

でも、みなさん分かってらっしゃるんですよ。

周囲の評価もありがたいって”思う”。

人は一人じゃ生きていけない事も”知っている”。

それでも感じる、評価と実感の間にある、なんとも言えない隔たり。

ここが、忍耐女子あるあるな感覚なのかもしれません。

・・・誰かのために頑張ってきた人ほど、そうなるというか。

別に卑屈になっているわけじゃないけど「私じゃなくてもいい感」が消えない理由

つまり、忍耐女子さんの中でも

「誰かのために頑張ってきた」

そんな人ほど、心の隙間が出来上がるようです。

しかし、今はもはや「誰かのために」と考えても、埋まらない何かがある。

厄介なのは、ある程度大人でいらっしゃる忍耐女子さんの場合、

「自分のために欲を満たす」ということでも埋まらなくなる。

好きなことしよう、楽しもう、わがままに生きよう・・・

それってただ「らしくない自分になる」と同義っぽく感じる。

いや、もはや年齢を逆行している感覚にもなりえる。

こういう小さな「違い」を感じ続けると、

次第に、感情とつながる回線が鈍くなることがあります。

(あえて心理学っぽく言えば、非言語・非認知レベルの自己理解が弱まる、みたいな話ですね。)

すると、外側の評価は積み上がるのに、内側の実感が育たない。

実はこれが「私じゃなくていい感」の理屈レベルの答え、だったりします。

・・・結構考えて書いてるんですよ、こんなふざけた書き方でも。

「自己存在感」の定義がズレてる忍耐女子

ここで、今日の主題みたいなことを書きます。

僕はこの「私じゃなくてもいい感」を、自己存在感が薄くなる感じと整理することがありますね。

自己存在感って言葉、僕は結構好きなんです。

巷でよく聞く(最近は聞かなくなった?)「私は価値がある」みたいな自己肯定の話というより、

  • 私は今、ここにいる
  • 私は今、これを感じている

こういう、存在の手触りが「自己存在感」

で、忍耐女子は、ここが「誰かのため」という方向にズレてんです。

いや、ズレてるのが悪いって話じゃないんです。

ただ、このズレは徒労感や虚しさを作る可能性がある、という話です。

それはなぜか。

理由はシンプルで、

「自分だけが誰かのために生きているわけじゃない」から。

まぁ20代までは「私は周りに貢献している」という、自分らしさを抱くことは意外と簡単です。

でも、年齢とともに「周りも同じじゃんね」という世界に突入する。

それは生きる世界がすごく楽になっている、ということでもあるんです。

仕事もプライベートも、いい人たちに巡り会える。

それが一体感の方に進んでくれればいいけど、そうじゃないと、自分を見失っちゃうんです、一時的に。

「誰かのために頑張れる」という自分の支え方だけだと、どうしても「私じゃなくても」という感覚に埋没しやすくなる。

そして、気づかないうちに、自分の心の立ち位置を見失う。

ただ、一つ分かることがある。

それが、職場でも恋愛でも必要とされなくなったら、という感覚。

それをプライベートで感じると、流石にヤバい、となる。

よって、この妙なカウンセラーと話すことになるんでございますね。

ここで少し「役割と心の発達」の話をします(たぶん避けて通れないので)

若かりし頃から人のために生きてきた忍耐女子さん。

それはきっと心優しい頑張りや(どこかで聞いたことあるな)なのでしょう。

ただ、貢献、献身・・・そういったマインドをあまりに長く心の中心に持ち続けることで、自分とのつながりが弱くなっちゃうんですよね。

だから、ぶっちゃけた話、

「貢献」「献身」というマインドのステージや「誰かにために生きる私という”役割”」を降りて次に進むといい。

そこが多分答えに近い話になるんです。

・・・が。

なんとも切ないことですが、そこを自覚する瞬間が

「孤独」

という形になってしまうのも、このステージの忍耐女子さんの特徴、というか。

誰かのために頑張れること、愛する何かを失うことで、得も言われぬ停滞感と孤独感を感じる。

頭ではそんなことない、と思うけど、心はそう反応する。

だから、今まで通り、人のために頑張れる私でいることを選ぶ。

だけど、そこにも「?」を感じはじめる。

けど、当然ながら、職場でも友達にも気づかれない。

そして、そばにいる彼はなにも言わない。

こちらの気持ちに気づいている様子もない・・・。

・・・はぁ、むずいっすねー。

生きるってムズいっすねー。

・・・でもね、まだ詰んだわけじゃないんです、まだ。

まだ、なんとかなるんです。

じゃ、どうすればいい?(今日は正直に書きますよ)

ということで僕はそんなカウンセリングで何をしているかと言うと、

お話しながら、「自分とのつながり」を取り戻してもらっている感じです。

ま、その会話の中身こそがミソなんですが、そこは秘密ってやつですよ。

むしろ、真面目に「ここを癒やしましょう」って言うと、たぶんズレます。

「人間だから、普通に生きてりゃ傷つきますし、苦手なこともありますし、得意なこともありますし、それで普通ですよね」。

その前提からスタートします。

よって、気楽に、深く、気持ちのお話できる時間をご提供させてもらってます。

このレベルのカウンセリングは、「超高濃度な心の壁打ち時間」に近いですね。

セッションルームでしか再現不可能な話をしている感じ。

そう書くと、もはや”怪しさ”しかないですけど、それでダダダーっと整理していく時間。

多分、僕のクライエントさんなら「あ、分かる・・・」と思ってくださるのではないか、と。

そもそも忍耐女子さんって、“ちゃんとした宿題”を渡すと考え込んじゃうので。

なので、やることは濃く、小さくします。

そして、こんなことに気をつけてね、とお話します。

そこはちょっとシェアしますね。

1) まず「体」を整えたりケアをする

  • 朝、肩こり具合を確認する
  • 昼、呼吸が浅いか深いかを見る
  • 帰宅後、足の冷えを確かめる

できればそのケアはしてくださいね、という感じ。

体を意識することで、”自己存在感の感覚”が少し戻ることがありますしね。

2) 理由のない「好き」を一個入れる

正当化しなくていい選択を、あえて一個。

  • 飲み物を「気分」で選ぶ
  • 帰り道を「なんとなく」で変える
  • 服を「好き」で選ぶ

忍耐女子は、理由がないと選ばない癖がついてることがあるので、ここは地味に効きます。

自分の内的感覚を大切にすることがポイントでしょうか。

3) 「本音の一文」をメモる(見せなくていい)

誰かに言わなくていいです。

自分にだけ言えばいい。

「本当は、ちょっと寂しいのかもしれない」

「頑張りたくない日だった」

「誰かに気づいてほしかった」

この“本音の一文”が、誰かのためにという意識で引っ込んでる自分を前に戻す取っかかりになります。

最後に

要は、「私じゃなくていいかも感」って

「ずっと後ろに下がった私にも、そろそろ席をくれませんか」

という通知みたいなものなんです。

そこがうまく機能しないと、ちょっとだけ「人と深く関わることが怖く」なります。

相手に影響を与えることに躊躇が入りやすく、更に「私じゃなくても」と思いやすい。

そんな実感が僕にあるんですよね。

よって、「自分とのつながり」「自己存在感」あたりに意識を向けられる時間を取ることがいい感じなのではないかと、いう話です。

ま、もし、ひとりで整理しにくいところがあれば、個人セッションで一緒に見ていきましょう。

では、今日はここまで。


こちらの忍耐女子シリーズ記事もどうぞ

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 個々のご相談を心理学の視点で整理して、明快に言葉にしていくカウンセリングが人気。 キャリア17年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
あなたのやさしさを折れない形に整える|恋愛カウンセリング

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