こんにちは、浅野寿和です。

今日は、毎週金曜恒例の「忍耐女子」コラムです。

テーマは「我慢以外に平和を作る方法を知らない忍耐女子」という話。

我慢が正義となり、それが縛りになって日常生活の中で幸せを感じにくくなる、というなんとも切なくも誠実な心の話です。

たとえば、

誰かが不機嫌になりそうな気配を察すると、「私がちょっと我慢すれば済むことだから」と、自分の本音を引っ込めてしまう。

相手が傷つかないように、怒らせないように、場が荒れないように。

それはもう、自分の“感情の一時預かり所”みたいな感覚で、 言いたいことや言い返したい気持ちを、スッと自分の内側にしまってしまう。

「その方が、平和だから」と思って。

でも、ふと気づく。

「平和は守れてるけど・・・私、ぜんぜん楽しくないかも」

そんなふうに、 静かに、じわじわと、我慢が蓄積されていくことがあるんですよね。

まぁまぁカウンセリングでお話を聞いていると、その様子がくっきりと浮かび上がってくることも結構あります。

依存が嫌いな私が、我慢で支配されていくとき

「私が我慢しないと、周りがわがまますぎたり、すぐ不機嫌になるからしゃーない」

そう言いながら、 すぐ不機嫌になる人や、依存的な態度をとる人に対して、 心のどこかで「なんで私ばっかり」と強く嫌悪を抱いていたりする。

でも、その怒りを正面から感じることが怖くて、「私はそういう人間じゃないから」と、自分を“良い人”の枠に押し込んでしまう。

その結果、「我慢する私は正しい」という前提のもとに、 無意識に“人に迷惑をかけない私”を追い求めてしまう。

それが、“他人の態度によって、自分のスタンスが決まってしまう”という状態であることに、 なかなか気づけないまま。

でも、そのスタンスこそが、 自分の人生に「選べなさ」や「閉塞感」を生んでいる。

そんな状態もあるみたいですよ。

これ、よくある忍耐女子さんが忍耐女子化するプロセスの一つなんです。

要は、あなたがきちんと周囲に依存するべき状況のときに、依存できなかったなにかがあった、ということなんですけどね。

「我慢しなくなることへの怖れ」が忍耐女子化を加速させる

そう考えると、忍耐女子さんの我慢の背景には、「我慢しなくなることへの怖れ」がある、と言えるんですよね。

わがままと思われる怖さ、責められる怖さ、嫌われる怖さ。

だから、我慢することで“安全な関係”を保とうとしてきた。

でも、本当に望んでいるのは「我慢のない平和」なのかもしれない。

その平和をつくるには、「我慢=平和」しか選べなかった自分を、少しずつほどいていく必要があるのでしょうね

たとえば

  • 相手の感情と自分の感情は別物だと理解すること。
  • 相手を傷つけずに、でも自分を押し殺さずに表現する練習をすること。
  • 誰かの機嫌に巻き込まれても、自分を失わないでいられること。

・・・それらはすべて、「自分を守りながら関係を築く」ための手段でもある。

ただ、我慢じゃない方法で、平和をつくることもできるのかもしれない。

その可能性に、もう一度、目を向けてみてもいいかもしれません。

可能性に目を向ける、とは、今までの自分を否定せず、新しいあり方を模索するということ。

そして「なぜここまで我慢を背負いこむようになったのか」という地分自身の過去や事情をほどいていくこと。

それは今までの誠実さを捨てることではなく、むしろ「自分は誠実だった」と認める行為。

だから、「もう我慢しなくていい」という言葉だけ鵜呑みにするのではなくて、今までの自分の思い、あり方を丁寧に認めていくことです。

それがきっと長い我慢からの解放に繋がりますから。

そのためにカウンセリングを使う、という選択肢は大いにアリだと思いますよ。

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最後に

多くの忍耐女子さんは「優しいから我慢してる」わけじゃないと思うのかもしれません。

でも、きっと優しさから我慢をしたこともたくさんあったはずです。

また、「我慢しないとダメになる気がしている」としたら、そこにもまた事情があるです。

そのあたりの思い込みを少しだけゆるめてみると、本当の意味で「あなた自身に優しくなれる関係」が、きっと見えてくるはずです。

今日もしっかり忍耐してしまったあなたへ。

我慢以外の選択肢も、ちゃんと用意されていますからね。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたのに、どこか噛み合わない」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 正しさや結論だけを急がず、今どこに立っているのかを一緒に整理する個人セッション(カウンセリング)が人気。 キャリア16年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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