夫婦のための心理学

過剰な自分への厳しさがパートナーシップを壊す理由になるとき

背中を向けて考え込む男女

パートナーシップを壊す理由が「過剰な自分への厳しさ」だとしたら?

向き合えない男女

全く悪気なんてないけれど、毎日忙しい時間を過ごす中で、ついつい恋愛や家族、夫婦に関することに意識が向かなくなってしまった。

毎日膨大なタスクをこなすうちに、自分自身のことが後回しになりすぎた。その結果、プライベートな時間に起きている出来事に無頓着になってしまった。

そんなこんな積み重ねが恋愛や夫婦関係にヒビとなって現れてきた、というお話。

このようなご相談って、いわゆる「毎日忙しくしているうちに気持ちの余裕を失い、パートナーや家族に怒りや不満を向けるようになった」といったわかりやすいケースばかりじゃないんですよね。

特に「自分を追い込む傾向が強い方」や「周囲や環境の影響を受けやすいタイプの方」にとっては、もっとシビアな話になることも少なくないのです。

自分なりに必死に毎日頑張っているだけなのに、彼や彼女(夫や妻、家族など)から

「もう無理」

なんて言われて大ショックを受ける、なんてケースも実際にあるようです。

そこで今日は「過剰な自分への厳しさは、パートナーシップを壊しちゃうこともあるよ」というお話をまとめます。

どうして過剰な自分への厳しさがパートナーシップの問題を引き起こすのか。その理由も考えていきます。

では、よろしければどうぞ。

過剰な自分への厳しさがなぜパートナーシップを壊す理由になるのか

自分を追い込んで疲れ果てている女性

僕たちは、自分を追い込みすぎると「自分を取り巻く現実の中で何が起きているかがわからなくなる」ようです。

例えば、僕たちはあまりに忙しい日々の中で、疲れた自分を追い立てるように頑張って過ごしていると、どうしても心と体が緊張状態になるのですよ

ストレスなどを感じていても、それでもまた頑張るために、自分自身のエネルギーを使い続けているようなイメージですね。

この状態が続くと、ドンドン気持ちの余裕がなくなり、疲れを感じやすくなるのです。

が、そこで更に頑張ろうと緊張状態を継続すると、今まで以上に気持ちや体力面での余裕を失うのですね。

その結果、周囲で何が起きているのかとか、自分自身に何が起きているのかについて鈍感になるのですよ。

ここで少し想像していただきたいのですけども。

例えば、みなさんが何かしらの大勢の前でプレゼンする機会があったとしましょう。

あまりの大舞台、大人数の前で話すことになって超絶緊張していると思ってみてくださいね。

このとき、自分が何をしていたかだとか、周囲の人が何をしていたか、なんてなかなか記憶できないこともある、と思いませんか?

これと同じような状態が、自分を過剰に追い込んでいる人に起きやすいわけです。

だから、毎日必死で頑張っている分だけ、自分のことだけでなく、自分に向けられた人の目や思いにまで関心が向かないのです。

過剰な自分への厳しさが「周囲への無関心さ」に変わるとき

無関心さを感じるカップル

このような緊張状態にある人の姿は

周囲の人に「無関心さ」として認識される場合が少なくありません。

「彼(彼女)はこちらに興味がないみたいだ・・・。」
「あ、夫(妻)は私に興味がないのね」
「お父さん(お母さん)って、僕たち子供に興味がないんだ」

そう思わせるだけの「全くこちらを見ていないよね」というインパクトを与えるのです。

もちろん、頑張り続けているご本人さんに、そのような自覚はないかもしれません。

むしろ、パートナーのこと、家族のこと、二人のことをお考え担っている方のほうが多いような気がします。

ただ、僕たちが自分に過剰な厳しさを向けているとき、多くの人は「自分」を意識していて、周囲を意識しているようで意識できなくなることも多いのです。

周囲に気を配りながら目の前の物事に集中することが比較的難しいように、自分に厳しさを向けている人ほど、その意識はまるで「自分だけの世界に入りこんでしまう」ような状態になるのです。

その結果、パートナーや家族との関係が悪化するという現実が生じることがあるのです。

繰り返しになりますが、自分に自分に過剰な厳しさを向けているご本人さんにそのような自覚はないかもしれません。

むしろ、その自覚ができないほどに余裕を失っている方も少なくないのです。

だから、「どうして家族は、パートナーは、子供は、私に怒りや不満、ときには無関心さを向けるのだろう」という疑問を感じておられる方もいます。

えーそんなことあるの?と思われる方もいるかも知れませんが、いわばオーバーワークになりすぎると「なぜこんな問題が生じているのかわからない」と感じるほどに、物事に鈍感になってしまう場合もあるのです。

過剰な自分への厳しさを緩めて「周囲への関心」を取り戻せるように

癒やしのシンボル

実は僕たちが自分に過剰な厳しさを向ける時って

何かしら成し遂げたいことがあるか

もしくは

不出来な自分を罰したい気持ちにかられているか

そんなときが少なくないようです。

特に、普段から、真面目で努力家な方ほど、「大切な人を大切にできていない自分(その状態)」になることを避けるために、自分に過剰な厳しさを向けていることが少なくないようです。

例えば、
もっと仕事して稼がないと
素敵な自分で居続けないと
子供や家族のために心配をかけないようにしないと
情けない自分ではいたくないから

そんな「こんな自分にはなりたくない」というイメージに追い立てられるかのように頑張り続け、その頑張りを止められなくなっている方も少なくないのですよね。

ここで登場する「こんな自分にはなりたくない」という思いが強くなる分だけ、僕たちの抱える怖れは強くなります。

この怖れが強くなると、危機感を感じるかのように自分を厳しく過剰に追い立てるようにもなるのです。

そして、この状態を続けた結果、恋愛や夫婦関係、家族関係を壊してしまいかねないわけですが

意外と「自分を過剰に追い込む本当の理由」まで、お考えになっておられる方が少ないのかもしれませんね。

ついつい自分を過剰に追い込んでしまい、パートナーシップ、家族関係などがうまくいかなくなってしまった。

そうお伝えくださる方に、こんなご質問をさせていただくことがあります。

「あなたはどうしてそこまでして頑張るのでしょう。何が目的なのでしょうね。」
「どうしてそこまで不出来な自分を嫌い、責めるのでしょうか。それは一体何のために?」「あなたにとって、自分を追い込む本当の理由はどこにあるのでしょうか。」

この質問に対する答えが「自分のため(自分が自分を許せないから)」となっている場合、かなり自分の中の怖れが強まっている可能性があります。

何に対する怖れかといえば

「誰のためにもならない自分になってしまう怖れ」。

そして、その恐れの向こう側にある行動動機を突き詰めていくと

「大切な誰かを喜ばせられる・役に立てる、そんな自分でありたい」

といった思いを抱えておられることも少なくないようです。

ここに気づけると、過剰な自分への厳しさを緩めて「周囲への関心」を取り戻せるようにもなるのです。

 

が、このようなお悩みを抱えておられる方の中には、実際にパートナーや家族、お子さんとの関係が悪化している現実を前にしている方も少なくないのです。

だから、まさか自分がそんな思いを持っていたと感じられず、むしろ「自分が空いてに悪影響を与えている」という認識をお持ちの方も少なくないのです。

これが更に自分を追い込む理由にもなるのですよね。

うーん、なかなか難しい問題なのですけども、しかし自分に気づき、許し、認める視点を持てない限り

「頑張っても頑張ってもパートナー責められる」

なんて状態が続いてしまう可能性も否定できないのですよね。

こんなときほど、自分をゆっくり見つめ直すとき。

過剰な自分への厳しさを少しづつ緩めて「周囲への関心」を取り戻せるように振る舞ってみていただきたいなと思う次第です。

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