職場で起きるマウンティング。私は”消耗しない”立ち位置
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は、職場でよく起きるけれど、じわじわと人を消耗させるテーマについて整理してみます。
職場で起きるマウンティング。
露骨なものもあれば、分かりにくいものもありますよね。
上から目線の言い方。
必要以上の比較。
「それ、前にも言ったよね?」という詰め方。
成果を横取りされるような感覚。
一つひとつは小さくても、積み重なると、なぜかこちらだけが疲れていく。
今回は、
「マウンティングする人の心理」ではなく、
「マウンティングされたとき、なぜ人は消耗するのか」
そして「どうすれば消耗しない立ち位置を保てるのか」
この視点から考えてみます。
Index
マウンティングは「関係の上書き」で起きる
心理学的に見ると、マウンティングは単なる性格の問題ではありません。
本質は、
関係性の中で上下を作り直そうとする行為です。
つまり、
- 対等だったはずの関係を
- 評価する側/される側に分け
- 相手の立ち位置を一段下にずらす
こうした「関係の上書き」が起きています。
消耗の正体は、きつい言葉そのものよりも、
自分が知らないうちに「下の位置」に立たされる感覚なのです。
消耗しやすい人ほど「意味を取りに行く」
マウンティングに強く反応してしまう人には、ある共通点があります。
それは、
相手の言動に意味を見出そうとする力が強いこと。
たとえば、
- 「どうしてあんな言い方をするんだろう」
- 「私、何か悪いことしたかな」
- 「ちゃんと対応しないといけない気がする」
これは未熟さではありません。
むしろ、人間関係を大切にしてきた人ほど持っている能力です。
ただ、職場のマウンティング場面では、この力が裏目に出やすい。
意味を取りに行くほど、
相手の土俵に乗り、自分の立ち位置が揺らぐからです。
対処=言い返すこと、ではない
「マウンティングされたらどう対処すればいいですか?」
この質問をよく受けます。
ですが、心理学的に見ると、
- 言い返す → 巻き込まれる
- 我慢する → 自尊心が削られる
- 理解しようとする → 自己犠牲になりやすい
この三つは、どれも長期的には消耗につながりやすい。
本当の対処は、
勝つことでも、耐えることでもありません。
「関係の土俵に乗らないこと」
これが一番、心理的コストが低い選択です。
消耗しない人が取っている「静かな立ち位置」
では、消耗しにくい人は何をしているのでしょうか。
派手なことはしていません。
- 必要以上に反応しない
- 説明しすぎない
- 評価される位置に立たない
- 感情の処理を職場で完結させない
ポイントは、
「相手をどうにかする」のではなく、
「自分がどの位置に立つか」を選び直していることです。
マウンティングは、相手が仕掛けてくるものですが、
巻き込まれるかどうかは、こちらの立ち位置で決まります。
感情のケアは「別の場所」でやっていい
もう一つ大事なことがあります。
マウンティングに遭ったとき、
何も感じない必要はありません。
腹が立つ。
悔しい。
情けなくなる。
そう感じるのは自然です。
ただ、その感情を職場の関係の中で処理しようとすると、さらに消耗しやすくなります。
信頼できる人。
仲間。
カウンセラー。
感情を整理する場所は、職場以外に持っていていいと思います。
それだけで、マウンティングは「人生の問題」ではなく、「職場で起きた一現象」へと縮小します。
マウンティングの外に立つという選択
マウンティングをする人を変える必要はありません。
理解しすぎる必要も、
戦う必要も、
飲み込む必要もありません。
できることは一つ。
「私はこの関係の上下ゲームには参加しない」
そう、自分の中で立ち位置を決めること。
それは逃げではありません。
大人の対処であり、自分を守る選択です。
職場は人生のすべてではありません。
消耗しない位置に立つことが、長く働き続けるための、静かな知恵なのだと思います。
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