こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今回は、

「好きな人の顔色をうかがってしまう心理」

について、少し心の反応として整理してみたいと思います。

好きな人の表情が少し曇っただけで、

「嫌われたかも」
「何かまずいこと言ったかな」

と不安になる。

頭では「考えすぎ」と分かっているのに、心が落ち着かない。

これは性格の問題なのでしょうか。
自信がないからなのでしょうか。

僕は、少し違う見方ができるのではないかと思っています。


顔色をうかがうとき、起きていること

好きな人の顔色をうかがうとき、そこにはある前提があることが多いです。

それは、

「嫌われたら関係が終わるかもしれない」

という前提です。

この前提が強いとき、人はとても敏感になります。

  • 相手の声のトーン
  • 返信の速度
  • 表情の微妙な変化

こうしたものが、すべて「関係の安全確認」になります。

つまり、顔色をうかがうという行動は、リスクから自分を守ろうとする反応とも言えそう。

これは弱さというよりは、防衛に近い反応なのかもしれません。


意識が向いているのは、実は「相手」ではない

顔色をうかがっているとき、意識は相手に向いているようでいて、

実は「自分がどう思われているか」に向いていることが多いです。

「私、変なこと言ってない?」
「重いって思われてない?」
「面倒くさいと思われてない?」

ここで起きているのは、相手への観察というよりも、

自分の立ち位置の確認です。

今、私はこの関係の中で大丈夫な場所に立てているのか。

その確認作業を、相手の表情を通してやっている状態とも言えそうです。


なぜ、そこまで敏感になるのか

多くの場合、そこには学習があります。

  • ちゃんとしていないと大切にされなかった
  • 役に立たないと居場所がなかった
  • 空気を読まないと関係が壊れた

こうした体験があると、

「ただここにいるだけでは安心できない」

という前提ができあがることがあります。

その前提があると、好きな人との関係では特に敏感になります。

なぜなら、大事な関係ほど失いたくないからです。

これは間違いというより、
その人なりの生き延び方だったのかもしれませんね。


問題は「顔色を見ること」ではない

ここでお伝えしたいのは、

「顔色をうかがうのを今すぐやめましょう」という話ではありません。

もちろん、そんな自分を変えたいお気持ちは分かります。

そこを否定したいわけじゃないんですよ。

ただ、顔色をうかがうという反応自体は、多かれ少なかれ誰にでも起こり得る反応。

だから、そもそも反応をゼロにすることはできないかな、と。

ただ、ひとつだけ整理できることがあるんですよ。

相手の表情にあまりに過剰反応していないか?

そこで自分の価値まで決めてしまっていないかという点です。

相手が少し疲れているだけで、「私が悪いのかも」と感じてしまう。

ちょっと相手が静かなだけで、「嫌われたのかも」と結論づけてしまう。

そこまで自分の価値を預けてしまうと、関係の中で常に緊張が続いてしまいます。

だから、視点としては

「どうして相手の顔色をうかがうことで、自分の価値や立ち位置を決めてしまうのだろう」

という点に着目するといいのではないか、と思います。

この反応を批判するのではなく、その反応の解釈を見つめる感じですね。

そのあたりに、この困りごとの理由があることが多いです。


顔色をうかがわない人になる、よりも

目指す方向は、

顔色をうかがわない人になること

ではなく、

顔色で自分の立ち位置を決めすぎないこと

なのかもしれません。

怖さが出るのは自然なことです。

好きになれば、影響も受けますし、心が揺れもします。

その揺れを「ダメな自分の証拠」にせず、どのように扱っていくか。

そこから少しずつ、立ち位置は整っていきますよ。


最後に

好きな人の顔色をうかがってしまうあなたは、関係を軽く扱えない人なのかもしれません。

その想いや感受性は、悪いものではないはずです。

ただ、その敏感さがあなたを消耗させているなら、

「何に反応しているのか」を一度整理してみるのも一つの方法です。

反応を知ることは、自分を責めることではありません。

構造が見えると、緊張は少し緩みます。

もし一人で整理が難しいときは、個人セッションで一緒に見ていくこともできます。

今日はここまで。ご覧いただきありがとうございました。

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