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愛されたくて愛するが、愛された途端逃げたくなる
私、相手のためだったら頑張れるんです。
でも、相手が近づいてくると・・・ダメになっちゃうんです。
「へー、そんなことあるのー(棒読み)」
といった疑問を感じる方もいるかもしれませんが(^^;
実際に、なかなか人に伝わりにくいご相談事例としてよくある話、なんですよ。
例えば
「彼は私のために一生懸命になってくれているんです。でもそれが苦しいっていうか、もう逃げたいんです。」
そんなご相談はもう10年前から変わらず「恋愛カウンセリングあるある」として存在し続けているわけです。
では、どうして『愛されたくて愛するが、愛されると逃げたくなる』のでしょうか。
今日はその心理解説をしようと思うのですが、ほぼほぼその答えが書いてある記事がございます。
こちらも合わせてご覧いただくとご理解いただけるのではないかと思っております。
なお、今日のコラムでは、↑の記事の内容とは違う別解についてまとめます。
(↑のコラムはどちらかと言うとガッチガチの自立女子さま向けの内容です。)
では、よろしければどうぞ。
どうして「愛されたくて愛するが、愛されると逃げたくなる」のか?
さて、なぜこういった事が起きるのか?の理由を見つめる鍵は
「愛されたくて愛する」
という部分にあります。
この「愛されたくて愛する」は一体何を意味しているのかがポイントなのです。
*
多くの女性のみなさんにとって「愛されること」も「愛すること」は重要なことです。
逆に言えば、好きな人に愛されない自分や
好きな人をちゃんと愛せない自分なんてちっぽけなんですよね。
つまり、ちょっと辛辣に聞こえるかもしれませんが
「大好きな人に愛されたくて愛する」ということは
「そもそもちゃんと愛せている自分でないと相手と釣り合っていない」と感じている可能性を示すのですよ。
心理的には無価値感なのですけど、まぁそういう言葉の問題はいいです。
つまり、
「私はちゃんと愛される」という部分に不安を抱えている人ほど
「ちゃんと愛せている自分」を使って、防衛線を張っているのです。
そこを、あなたを愛する人に突破されて、そのガードを突き崩される!
そう感じると、途端にめっちゃ怖くなるのです。
だから「愛されるとすげー怖くて逃げ出してしまう」なんてことが起きる場合があるのです。
いわば「与え逃げ」ばかりしている忍耐女子さんに多いパターンですな。
これ、放っておくと、レスになる原因というか、夫がうざくなる原因にもなります。
厄介なのは「愛されることは弱さを受け入れられること」という部分
が、問題はここから更に深まりをみせます。
そんなあなたのことを好きだと思う男性が近づいてきた。
さて、どうでしょうね?
そりゃ逃げたくなりますよね。
でも、あなたのことを本気で好きな男性の場合、あなたを追いかけてきませんか?
そもそもですね。
僕たちが人を愛するということは「相手の弱さを愛する」ことになるのです。
つまり、あなたを愛する人(あなたを好きな人ではないよ)は「あなたの弱さを愛そう」としてきます。
逆に「愛されたくて愛するが」と書いてますけど、
「愛される、ということは、私の弱さを受け入れられること」なのです。
ね、思いません?
「ステイっ!私が愛するから、お前はな、そこから一歩も動かず黙って立っとけ!いいな、絶対に動くなよ、う、動くなー!!!」
・・・でもそれはムリなんです。
というか、それは恋愛のルール違反なんです。
もし、それができないならば、すごく切ないけど、あなたはあなたを愛する人のことを傷つけないように、丁寧に説明して別れたほうがお互いのためになることが多いんです。
もし、あなたが愛する人が、あなたのことを本当に愛しているならば、あなたはその弱さを相手に明け渡さなきゃならないのです。
OK?大丈夫?
・・・え?む、、り?
ん?絶対に無理って?
ならば、もっと自分を見つめ直すと良いですよ。
愛されることは怖いことだと受け入れましょう
こう言ったお悩みを抱えている方ほど「相手を愛する力」は、十分に備わっているのです。
だから、愛するということで恋愛関係を成立させる能力はずば抜けております。
が、愛されるとなるともうダメ。
「おめー、その一線超えたらどうなるかわかってんだろうな!」
と狂乱し、怒り狂う方もいらっしゃるようですよ。
「愛されることが、怖い」。
そのお気持ちは個人的によく分かります。
ただ、そもそもの話。
心理的見て「愛されることは(ちゃんと愛されるまで)怖いもの」なのです。
言い換えるなら、幸せになることは怖い、のです。
だから、愛されることに慣れるしかないのですよ。
というか、頼むから慣れてくださいm(_ _)m
男性が怖いから逃げたくなるケースもある
ただ、先に書いたパターンとは全く違う理由で
「男性から愛されることが怖すぎる」と感じる方もいます。
「男性が怖い」「男性のパワー・暴力性が怖い」という感覚が強い場合、同じように愛されることが怖いと感じることがあるのです。
この場合は、受け取ると言うより
「なぜそこまで怖いのか」その理由を丁寧に丁寧にほぐしていくことになると思います。
よって、受け取れってことではないですので念の為お伝えしておきます。
母・家庭の要素から逃げたくなるケースもある
なお、男が怖いに限らず、
「母みたいになりたくない」「家庭という要素に抵抗感がある」
そんな場合も愛されることが怖くなります。
これは、愛されて、恋愛して、結婚して・・・とプロセスを進めると
「嫌っている母・家庭」に近づいてしまうのですよ。
それが怖くて愛されたくねー、というか、すげー嫌!と感じるパターンもあるのです。
この場合は、母との関係性を見直す、家庭に関する観念を見直す、などの作業が有効です。
愛を受け取る・絆を感じるトレーニンクを行いましょう
さて、愛されると逃げたくなるみなさまには
やはり「愛を感じる・受け取る」という、文字にすると非常に胡散臭いトレーニングがぴったりです。
これは男性・女性問わず効果的です。
そもそもですね。多くの皆様は社会の中で活動されていますから、人に関わる力、頑張る力はあるんです。
まずそこを認めてみてくださいな。
その上で、次のようなワークを実践してみてください。
愛を感じる・受け取るワーク
まず、あなたと親しい人(仲間、友達、信頼できる同僚あたりが適当かと)のことをイメージしてみてほしいのです。
で、その人がですね。
「あなたのことを大切に思っている」という条件をつけます。
はい、考えてみてください。
「相手にとってのあなたはどんな存在ですか?
相手はあなたのことをどう見ているのでしょうか?」
この相手の気持ち、あなたに向けられた気持ちを「じーん」とじっくり味わってみてください。
うまくできたら、気持ちはホワ〜っと、どこか温かく、安心できる感じがするでしょう。
この感覚に慣れるのです。
この感覚を、人を変えて、親、兄弟、パートナー、など、愛されると困りまっせ、と思う人でやっていく。
ちゃんとできると、愛されても逃げなくなります。
自分で自分を認めても効果はあるのですが、愛されることの怖さは、愛される実感で癒やすほうが効果的かと私は思いまする。
(もしうまくできないなら、是非カウンセリングでどうぞ、と思いますが。)
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