「仕事優先の彼と付き合っていると、連絡は少ないしデートも進展しない…これって片思い?」。

そんな不安を抱える女性は少なくありません。

特に30代後半の恋愛では「忍耐女子」になってしまい、自分ばかり支えて疲れてしまうことも。

今回は“ハードワーカーな彼”と恋愛を続けるときの心理と向き合い方を解説します。

読者さんからのご質問

浅野先生への質問

はじめまして。

今、仕事熱心な彼との関係で悩んでいます。

私は37歳女性で、彼は35歳。彼は大手企業で管理職をしており、責任ある立場で日々忙しく働いています。

私とはアプリで知り合い、最初の食事デートではとても楽しくて、これからの関係を期待しました。彼からも「また行きたい場所がある」「自宅にも来てほしい」と前向きな言葉をもらって、心が弾んだのを覚えています。

ところがその後、彼からの連絡は3日に1回程度。LINEも「既読になっても返信は期待しないで」と言われてしまい…。私は彼に負担をかけたくなくて合わせていますが、正直、物足りなさや寂しさを感じています。

さらに、彼はバツイチでお子さんがいます。週末は子どものいる地元に帰っています。平日は仕事に追われていて、私に割ける時間は限られているのだと思います。そんな状況を理解しているつもりでも、どうしても寂しさを感じます。

一方で、彼の仕事を一生懸命応援したい気持ちもありますし、彼と一緒にいるときは幸せです。

ただ、私も恋愛に慎重にならざるを得ない年齢でもあります。だからこそ、「この関係は片思いなのでは?」「私は彼の中にいるの?」と自問自答してしまいます。

彼が私をどう思っているのか、そしてこの関係を続ける意味があるのか。浅野さんのご意見をいただけると嬉しいです。

ネタ募集ネーム:ミントティーさん

ミントティーさん、お待たせしました!ネタのご協力ありがとうございます。

では、ご質問にお答えしますね。

「私は彼の中にいるの?」よりも大切なこと

さて、今回のご質問を拝見して感じるのは、

「彼にとって自分は特別なのか」を気にする一方で、「私はこの関係の中でどう在りたいか」という視点が少し置き去りになっている

という点です。

彼があなたを大切に思っていないわけではなく、彼のライフスタイルの中で恋愛が後回しになっている状態。

そのギャップが「片思いに見える」原因だと僕は思うのですよね。


ハードワーカー男性に多い「恋愛の優先度」の低さ

仕事に責任を持つ男性は、どうしても「仕事>恋愛」になりやすいです。

恋愛感情がないわけではなくても、仕事が一段落しないと次のデートを考える余裕が生まれにくい。

こうした男性心理に触れると、女性は「私に興味がないのかも」と感じてしまいがちです。

でも実際には「余裕がないだけ」ということも多いんです。

ただし、このとき女性が「待てば愛される」と我慢を続けてしまうと、関係は簡単にアンバランスになりがちでもあるんです。

だから、ただ「待って時間を使えばいいという話でもないですよね」といいますか。

ミントティーさんにとっての”今”をどう扱うのか、という部分が重要なんだろうな、と思います。

とはいえ、彼とあっていたときのトキメキや幸福感も忘れがたいというか、彼に魅力に惹かれている部分もお有りなんでしょうね。


忍耐女子が陥りやすい「支えすぎる恋愛」

ここで大切なのは、「支えすぎる恋愛」というテーマです。

  • 相手を幸せにすることが私の愛の証
  • 彼を支えることで必要とされている実感を得られる

このように考えてしまうと、恋愛は「支えたい」から始まったのに、いつしか「支えなければならない」に変わっていきます。

これが忍耐女子の恋愛のパターン。

気づけば、恋愛が「片思い」に見えてしまうんです。

愛するために「自分を差し出しすぎる」パラドックス

もうひとつ大事な視点を。

恋愛において「自分を差し出す」ことは悪いことではありません。むしろ愛情深い証拠です。

でも、自分を差し出しすぎると、相手は「安心」ではなく「依存」で答えることがあります。

  • 彼からすれば「彼女は支えてくれるから大丈夫」となり、努力を後回しにしてしまう
  • あなたからすれば「支えなければ愛されない」と思い込み、さらに頑張ってしまう

この悪循環が続くと、関係は「私ばかり頑張っている」という構図に変わってしまう。

愛が深い人ほど、このパラドックスにハマりやすいんです。


愛が深まると“包みすぎてしまう”心理

ただし、例外もあります。

もう一歩踏み込んで考えてみましょう。

恋愛の中で女性の愛情が深まると、「彼を受け入れたい」「丸ごと包みたい」という気持ちが強くなることがあります。

これは依存ではなく、むしろ”成長した愛情の表れ”でもあります。

ただし、包みすぎることは、相手にとっては「安心」と同時に「ぬるま湯」にもなり得ます。

彼が自分の不安や弱さに向き合わなくても、あなたが受け止めてくれる。そうすると、彼は本来なら自分で乗り越えるべき課題を後回しにしてしまうことがあるのです。

これは「愛情があるからこそ起きる逆説」なんですよね。

あなたが悪いわけでは全くありません。むしろ、愛が深いからこそ包み込めるのです。

ただ、相手を包みすぎると関係は「あなたが守る人」「彼が守られる人」という固定的な役割に傾きやすくなる。

結果として、恋愛が動かない・進展しない感覚につながります。

だから大切なのは、「包み込むこと」と同じくらい「私はこうしたい」という自分の願いを見せること。

つまり、コミュニケーションが必要なんですよね。

愛情と自己表現のバランスが取れると、彼も自分の足で立つチャンスを得て、関係はより成熟していきます。

大人の恋愛に必要なのは「受け取る力」

30代後半という人生の段階においては、「与える」ことだけでなく「受け取る」ことがとても大切です。

たとえば、彼から連絡が来たときに「嬉しい」と素直に伝える。

会えたときに「安心した」「会えて元気になった」と表現する。

恋愛を循環させるのは「私がどう感じているか」を伝える力です。

相手がどう思っているかばかり気にしていると、恋愛は停滞してしまうかもしれません。


「私はどうしたいか?」を主語にして考える

最後に、具体的なアドバイスをいくつか書いて見たいと思います。

「私はどうしたいか」を、明確にしておく

たとえば、次のことを書き出すなりして明確にしておく。

  • 結婚したいのか
  • 子どもが欲しいのか
  • 彼とどういう関係を築きたいのか

彼抜きで考える時間を持つ

「彼がどう思っているか」ではなく「私は何を望むか」を主語にして考えると、自分の願いがクリアになります。

我慢ではなく選択で関係を続ける

「待つしかない」ではなく「私はこの選択をしている」と意識してみましょう。

そうすることで主体性が戻り、恋愛が「片思いに見える状態」から抜けやすくなります。

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まとめ

恋愛の中で「支えてばかり」「私ばかり我慢している」と感じるとき、それは愛情が足りないのではなく、自分を差し出しすぎているサインかもしれません。

彼の愚痴に疲れてしまうのも、支える力がある人ほど起こりやすい自然な現象です。

また、愛が深まるほど相手を包み込みたくなるものですが、その優しさが行き過ぎると、関係は「支える人」と「支えられる人」という固定的な役割に偏ってしまうこともあります。

だからこそ大切なのは、「彼を大切にする」ことと同じくらい「私もこうしたい」と自分の願いを表現すること。

恋愛は、どちらか一方が頑張るだけの関係ではなく、お互いに満たし合いながら育てていくものです。

彼を思う気持ちを大事にしながらも、どうか「私の幸せ」にも光を当ててみてください。それが巡り巡って、二人の関係をより豊かにしていく力になるはずです。

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