こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日はいただいたご質問にお答えする形で書いてみます。

・・・テーマは「夫婦でいる意味って何?」

うぬぬ、なかなか鋭いご質問。

だからこそ、僕もちゃんと考えてみたいと思いましたのでコラムにしてみます。

いただいたご質問はこちら

会社の飲み会で男性の話題の中に、嫁の話は聞いてられないというものがありました。

付き合うまではいいけれど、結婚してからはオチのない話はどう聞いていいのか分からないと。

端的に話してほしいとか、目的がないなら聞く意味ないとかなどなど。。。カフェなんてもってのほか。お茶だけで何時間もいる意味がわからないんだそうです。

女性目線で言えば、何時間でも話していられる。話すことがストレス発散だし。共感だけしてくれたらいいのに、聞いてる夫側はほどんど無意味だと思っている。。。

人選ミスといえばそれまでかもなのですが、大半そう思ってる男たちでした。

これって男女の永遠のテーマだなと感じるのですが、じゃあ夫婦って何で繋がってるの?です。

聞いてほしい相手が夫じゃないなら、何のために夫はいるのか。なぜ夫婦でいられるのか。

それが知りたいです。知れたら夫婦でいる意味があるのかなと思ってます。

よろしくお願いします。

ネタ募集ネーム:これって答えありますか?さん

まず、その疑問は真っ当かな、と思います

ご質問ありがとうございます。

・・・これ、なかなか深い質問ですね。

「これって答えありますか?」というお名前のとおり、簡単に答えの出る話じゃないんですよね。

話を聞いてもらえない。

オチのない話は聞けないと言われる。

目的がないなら意味がない、と。

・・・そりゃ切なく響く言葉ですよね。

一方、「ただうんうんと聞いてほしい。それだけ」という話もそのとおりだと思います。

それを「意味がない」と切り捨てられたらねぇ・・・。

まず、そこは、押さえておきたいかな、と。

ただまぁ、フォローの意味で書くつもりはないのですが・・・

人って、自分に理解できないものを「意味がない」と感じやすいところがあります。

表現方法云々の話はあれど、言葉や言い方として「そりゃおかしいよ」「なんで?」「意味分からん」みたいな表現になることも少なくないんでしょうなぁ、と。

そういう意味では、ご質問にもある通り「人選ミス」って話もあり、まぁそう言ってしまうとそれ以上話が進みませんよね(^^;

なので、それはそうなんだけどね、という前提で僕もコラムを書いてみたいと思います。

長くご夫婦のご相談を受けさせていただいてきた僕としては、もう一段、突き詰めて考えてみたくなるんですよねぇ。

それが答えになるかどうかはちょっとわかりませんが。

突き詰めると、実は「同じ願い」かもしれない

「妻の話を、聞いていられない」という夫。

「話を聞いてくれない夫に、価値を感じられない」という妻。

この二つ、正反対に見えますよね?

でも、少なくとも僕がいただく案件の中で、その気持ちの根っこを掘っていくと、実は、同じところに、つながっている気がするんです。

「好きな人、自分が選んだパートナーとの関係で、しんどい思いはしたくない」。

・・・そりゃそうですよねぇ、と思います。

夫は、オチのない話を延々聞くのが、しんどい。

妻は、聞いてもらえないのが、しんどい。

どっちも、「この関係で、しんどくなりたくない」のかな、と。

じゃあ、「それはなぜ?」という問いが立つ、というか。

分かれ目は、自分の都合だけなのか、それとも大切な関係だから苦しいのか。

「それはなぜ?」の答え。

ここに一つの分かれ目があると思っていて。

その「しんどい思いをしたくない」が、ただ自分の都合だけなのか。

それとも、「大切な人との関係で悲しい思いをしたくない」なのか。

そこは大きく違う気がするんですよね。

もし、自分の都合だけであっても、その自由は尊重したいですから「なるほどそうなんですね」と思います。

ただ、もし「大切な人との関係だからこそ、しんどくなりたくない」だとしたら、ちょっと話は変わってくるかな、と。

それって結局

「じゃあ、お互いにとってより良い関わり方って、何なんだろう」

という問いに、なってくるので。

相手を傷つけたいわけでもない。できればお互いにごきげんでいたい。

でも、苦手なことを受け続けるのは辛いし、ストレスになる。

かといって、自分だけがごきげんでも意味がないし、相手に「ごきげんでいなよ」と言うだけでは何の解決にもならん。

だからこそ、どうすりゃいいのさ、という話になる。

・・・こういった夫婦でいる意味についてのお話をうかがうと、もしかしたらお互いが同じような疑問を抱えているのかもしれないな、と勝手に推察していたりしますよ。

そもそも、心の落ち着かせ方が違う

そもそもこのご質問、心の安定を図り方の差の話になるんですよ。

あ、心理学の話では、という意味では、という前提がありますけど。

たとえば、

自分の感情を共有することで、心を安定させる人。

一人になって刺激を感じないようにすることで、心を安定させる人。

その違いはあるのかな、と。

かつ、僕たちは「相手がこちらの影響を受けていれてくれているの?」という部分で、心の絆というか、つながりを確認しようとする側面があるもので。

「話を聞く気がないよ、めんどうだよ」と言われると、それが断ち切られているよう思いやすくわけですし、だから「相手の影響を受け入れること」が、いい関係につながるよ、という話にもなるんですね。

ただ、僕たちにとって「自分の心の安定手法」ってとても大切なものだからこそ、自分のもの以外に、そこまで意味を見出さない人がいても僕は不思議ではないな、と思うのですね。

もちろん、それがいいかどうかは別の話ですよ。

「ただ話を聞いてもらうことが心の安定につながる」という認識がない人の場合、おそらく「もう勘弁して」「つきあわされる方の身にもなってくれよ」のように思いやすくなるのかな、と。

逆に言えば、一人になろうとすることが「心の安定につながる」という認識が少ない人も、「また放置?」「こっちに興味ない?」って思う可能性だってある。

実際、夫婦関係というか、男女関係が揉めるというか、ストレスが溜まる理由がこのあたりにあるんですよね。

そう考えていくと、これは相互理解というか、それってどういう意味があるの?って部分を知って、その上でどう話し合うか、という話にもなるんだろうな、と思います。

それでも「一緒にいたい」という気持ちがあるとしたら

ただ、僕たちってあるとき、ふとこう思うことがあるみたいです。

「それでも一緒にいたい」と。

でも、僕は、そこに答えがある気がするんですよ。

シンプルに「夫婦でいる意味」を探そうとすると、なかなか見つからないかもしれない。

でも、「意見も違うし、しんどいこともあるけど、それでも、この人と一緒にいたいと思う」としたら、まぁ一緒にいる意味が自分の中で芽生えるってことになるんじゃないかな、と。

ただ、ここまでの話って、ご質問者さんにとっては「そんな事はわかってるよ」ってことなんだと思うんですよ。

会社の飲み会で男性から聞いた話は「妻の話は聞いていられない」なんですよね?

つまり、その男性が選んだ女性ってこと。

なのに、話を聞いていられないって話している。

もし、その男性が自分のことしか見えていない人ならば・・・そりゃその人のテーマかなとも僕は思います。

逆に、「相手の話をただ聞くこと」の意味は分かってる。けれど、それが自分としてはどうにも苦手で上手く聞き続けることができない・・・。

そういった男性が、頑張って話を聞いていたんだけど「もう妻の感情の相手ばかりしたくない!」と言いはじめる、なんて話も実際にあるのかな、と。

そうなると、苦手を我慢して引き受けてきた、って話になる。

もちろん女性側もそんなつもりで話していたわけじゃない。

でも、結果はどちらも気まずいってことになる。

ただ、この場合は、お互いに「想いはあったんですよね」となることが多いというか。

だから、一度爆発したとしても、その先の話として、「どう向き合っていくとお互いに無理なく関わり続けられるのかねぇ」という流れになることもある。(そうならないこともありますが。)

だとすると、より深い関係に流れていくことにもなり、より深い相互理解や絆につながることもある。

そこで「そういった相手はなかなか得られないよね」と思うなら、夫婦でいる意味はたしかに出てくるのかな、と。

ただ、多くご相談をうかがっていると、爆発するしない、のところでとどまっているケースが少なくないのかな、と僕は思いますねぇ。

つまり、相手のために何かできることはしてあげたい。

けれど、苦手なこともある。

自分も爆発したくないし、相手のことを傷つけたいわけじゃない。

でも、落としどころがどうにも見つからんし、でも自分がまた我慢を続けるのもしんどい。

そう思っている方が多いのかな、というか。

だとしたら、多くのご相談者さまの心の中には、不安もあるけど、愛もあるのかな、と僕には見える、となります。

よって、ご質問者さまが会社の飲み会で聞かれた男性の話が何を意味しているのかは、ちょっと丁寧に考えたいところだな、と僕は思うタイプですねぇ。

僕がカウンセリングで最初に見ようとするのは、まさにここです。

「話を聞きたくない」のか。

「聞き方が分からない」のか。

「もう余裕が残っていない」のか。

言葉は同じでも、中で起きていることはまったく違いますからね。

だから、僕は最初から「どちらが悪い」という視点で考えないようにしているんですよね。

もちろん、その前に「傷ついた」「腹が立つ」「許せない」というお気持ちは、ちゃんと受け止めたいと思っています。

この状態では無理はできないし、「今はご自愛ですね」というご提案も結構しますし。

ただ、そのうえで、「今、何が起きていたんだろう」と一緒に考えることが僕の特徴でもあるんです。

だから、ときどき「もっと私の味方をしてほしかった」と思われることもあると思います(^^;

おわりに

今日の話は、なかなか「これが答えだ」という明確な解が出ない話でもあるので、まぁまぁ僕もまとまりない感じで書いてしまいましたが。

そもそも、夫婦でいる意味自体が一つとは限らないんじゃないか、と思いますしね。

いろんな恋愛スタイルがあるように、いろんな夫婦のあり方があるだろうと思います。

僕がまだ知らない形のつながりだってありえるのかもしれない、といつも思いますし。

ただ、ご質問者さまが感じられた「それなら夫婦でいる意味って何なんだろう」という疑問は、僕には意味があるものに思えたんですよ。

だからこそ、「それは男女の違いっす」で終わらせたくなかった感じです。

では、今日はこのへんで。

ご質問ありがとうございました。

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