ほぼ30代からの”仕事に活かせる”心理学

「幸せになってはいけない」と感じて幸せを諦めてしまう人の心理

頭を抱えこむ女性

「幸せになってはいけない」と感じながら「幸せになろう」とする人たち

幸せになってはいけないと感じている女性

みなさんは

「幸せになってはいけない」と感じながら「幸せになろう」とする人たち

と聞くと、どんなイメージをお持ちになるでしょうか?

心の奥底で「幸せになってはいけない」と感じながら「幸せになること」を目指して頑張っておられる方と出会うことがあります。

これは「幸せになろうとしながら、しかし幸せになることを自らの心で拒んでいるという状態」です。

なかなか意識では気づけないものなんですけどね。

例えば、

彼ができたとか
新しい仕事に就いたとか
叶えたい夢や目標ができた、としても

「うーん、今のまま続けていても結果が出ないかも」と感じて諦めてしまったり

「今まで続けてきたことに急に飽きた」と感じ始め、興味を失って別の何かを探し始める

なんてことが起きやすいのです。

せっかく見つけたパートナーや仕事、夢を諦めちゃうってもったいないですよね?

そこで今日は「幸せになってはいけない」と感じながら「幸せになろう」とする人の心理について、コラムにまとめます。

よろしければどうぞ。

「幸せになってはいけない」と感じながら「幸せになろう」とする人の心理

「幸せになってはいけない」と感じながら「幸せになろう」とする人は

いわば「幸せになることへの罪悪感」を感じている状態にある、と考えることができます。

これは罪悪感の中の一形態である

「恵まれることへの罪悪感」とも「チリツモ型罪悪感」とも言えるんですね。

要は「自分が恵まれる、成功する、幸せになることはいけないことだ」と感じている可能性があって。

幸せになりたくて頑張るけど、掲げた目的に近づき始めると「叶えちゃダメ」と感じるわけです。

だから、急に幸せになること、目的を達成することが怖くなるんです。

が、「怖さ」を感じられている人はまだマシで、なんとなく「もういいかな」「飽きたな」と感じてしまう人も少なくないんです。

これ、めちゃくちゃわかりにくい話なんですけどね(^^;

罪悪感は様々な形で「幸せや目標」を遠ざける

そもそも「罪悪感」を強く感じていると、様々な形で「幸せや目標」を遠ざけるのです。

が、罪悪感ゆえに幸せや目的を遠ざけていると自覚できる場合のほうが少ないようです。

例えばこんなケース。

Aさんは「わたし、この仕事に就きたい!」と思えるような魅力的な職業に出会いました。

初めて「この仕事に関わり続けたい!」と強く思ったのです。

Aさんは、目標を叶えるために勉強を始めたり、能力を磨きはじめたのです。

最初は勉強が楽しいと感じていたAさん。

新しい知識や能力を身につけることで自分を高めている感覚が充実感となっていたのです。

が、勉強が進み、能力が高まっていくに従って、やる気やモチベーションがどんどん下がっていくのです。

ときには「つまらない」「面白くない」と感じるようにもなっていきました。

その結果Aさんは、実際にその仕事に就く前に「もういいかな」と諦めてしまったのです。

実際、Aさんが目標としていた仕事に従事し、経験を積んだ上で「もういい」「飽きた」と思うならば、本当に飽きた可能性も考えられそうですね。

しかし、物事始まる前に(物事始めてすぐの段階も同じ)「もういい」「飽きる」としたら、何に飽きたのでしょうね?

この場合、Aさんは「もういい」「飽きた」などと

「目標としていた仕事の価値を下げるような意識を持つこと」で

自分が感じている怖れから遠ざかろうとしている、と考えることができることがあるのです。

「幸せになってはいけない」から卒業すれば幸せも夢も叶いやすくなる

今回ご紹介しているような罪悪感の影響はめちゃくちゃ分かりにくいものです。

なぜ分かりにくいかといえば

「自分が感じている罪悪感」を「自分以外のものに映し出してみていること」がとても多いから、と考えることができるんですよ。

いわば投影の法則ってやつですね。

例えば、罪悪感を強く感じている人ほど、「好きな異性と関わった途端、相手に魅力を感じなくなる」なんてことが頻繁に起きるのです。

だから、誰と付き合っても結局楽しめないし、喜べる時期はごく恋愛初期だけ、という方もいます。

このようなことは、仕事でも友人関係でも趣味でも同じです。

これを「物事が続かない根性なしな自分」と理解するか

それとも「もしかして幸せや成功を怖れているのではないか」と理解するか。

もちろんただやる気なくダラダラすごしていることを「罪悪感の影響だ」としてしまうのも、どうかと僕は思いますけどね。

ただ、何をやってもすぐ飽きる、続かない、同じパターンにハマっている、ということであれば、少し自分自身の内面に興味を持ってみてもいいかもしれません。

「幸せになっている人」と関わってみるといいですよ

実は自分自身が「幸せになってはいけない」と感じているかどうかって

実際に「夢を叶えている人」「幸せになっている人」と関わって

じっくり相手の考え方や価値観を知ると、今の自分の状態が見えてくることも多いですよ。

もちろん僕たちは他人と全く同じ価値観を持つことってないと思うんですね。

ただ、夢を叶えた人、幸せになった人と自分の価値観を比較して、あまりに違いすぎるとしたら。

その相手との違いを「何が良くて何が間違っているのか」と考えずにいられるなら

「あれ、自分の価値観って随分自分を閉じ込めているのかもしれない」

と気づける場合もありますよ。

僕はよくこの方法で自分の今のあり方(心の座標)をチェックしていたんですよね。

自分ひとりの価値観で生きていれば、「自分が感じていることが正しいし当たり前」という感覚を持つものです。

だから、自分が感じている感情も、影響を受けている感情も、見えないままってことが多いんです。

が、他の人の価値観や考えに触れることで、客観的に自分を見つめやすくもなるんですよね。

すると

「自分は自分のことをあまりに過小評価していたのかもしれない」

「あまりに自分を悪く思いすぎていたのかもしれない」

なんて気づきを得ることができることもあるんですよね。

このような気づきを得る方法の一つとして、カウンセリングもオススメではあるのですけども。

最後に

とかく「幸せになってはいけない」と感じている人は

幸せになる前に諦めてしまうか、幸せになるためにめちゃくちゃ苦労しようとするケースが多いです。

だから、物事続かなかったり、飽きてしまうことにもなるのでしょう。

確かに、そもそも「飽きっぽい性格の人」もいらっしゃるのでしょうが

どんなことでもすぐ飽きる

すぐ興味を持てなくなる

途中で諦めてしまい、いつも喜びを感じられなくなるとしたら

一度自分を見つめ直して、自分を再評価してみてもいいのではないでしょうか?

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛や夫婦関係、仕事、対人関係、生き方の”こじれ感”を「甘すぎない心理学」で解決。ただ、気持ちを受け止めるだけでなく、背景にある心理構造や関係性のパターンを整理し、「現実的で納得できる選択」を一緒に探っていきます。 臨床実績9000件/東京・名古屋・オンライン対応。
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