決められない人ほど、愛していたりする?|結婚に踏み込めない心理
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
カウンセリングでこんなお話をうかがうことがあります。
「結婚という選択が素晴らしいことは分かっている。でも、なぜか踏み込めない」
寂しくないわけじゃない。
誰かと一緒に生きていく選択は十分に考える。
でも、結婚に踏み込めない・・・。
そんなケースです。
ということで、今日は「できる人ほど結婚しないという選択がリアルになる」という話を書いてみたいと思います。
Index
結婚という選択が「他の選択肢を削る」という感覚
かつての日本社会では「一人では生きていけないから距離を近くして生きていく」という村社会的な発想が前提にありました。
結婚は選択肢というより、生きていくための必然に近かったのだと思います。
でも今は違うと思いませんか?
仕事も順調。
自己実現が進んでいる。
キャリアも積んでいる。
そういう方にとっては、一人で生きていくことは十分に現実的な選択肢になっていますよね。
だからこそ、結婚という選択が「他の選択肢を削る」というイメージとつながることもあるんだと思います。
結婚することで、何かを失う気がする。
その「何か」が何なのか、うまく言葉にならないまま、踏み込めない、というか。
決められない=愛がない、とは限らない
ただ、これは誰かを愛していないということじゃないんですよね。
パートナーへの愛情はある。
一緒にいたいという気持ちもある。
ないならここまで悩まない、というか。
そして、自分が決めれば、誰かと一緒に生きていくんだろうとも思っている。
でも、どこかでなにかが引っかかる。
それが「選択肢がなくなる感覚」として出てくることがあるわけです。
僕たちは自分の感情などをそのまま正しく捉えているわけじゃないのでね。
「私って、僕って冷たい人間だな、って自分でも思います」。
そんなお声をうかがうこともありますけど、そこにある感覚って自己批判ですよね。
相手のことを考えれば、決めればいいとわかっている。
けれど、自分の感覚を優先して決めることを避けている。
一見、回避のようにも見えるんです、この状態。
実際、回避的な反応が見えることもありますし。
ただ、回避というより、本当に「選べない」という強い葛藤も見える場合もあるんですよね。
決めればいい、でも決められない。
そこで悩む人って本当に愛がないんでしょうかね?
そういった人ってきっと「遊びの関係覚えろよ」と相手に言い放って、深入りしない関係を良しとする、なんてことは考えないんじゃないか、と。
いや、考えていたら、僕にご相談いただくことはないんじゃないか、とさえ思いますよ。
愛したいのに踏み込めない、ロマンスへの失望
恋愛のスタイルを心理学的に類型化したとき、深く誰かを愛したいという志向を持つタイプがいます。
平たく言えば、「どうせ結婚する、愛すると決めるなら、ロマンスがないなんて耐えられない」とか「ロマンスのない恋愛なんて気の抜けたビールみたいなもの」みたいに感じる人ですね。
・・・え、そんなの誰でもそうなんじゃない?と思われるでしょうか?
一応、心理学的に見ると、誰でもそうだとは言えないんです。
愛がなくても実利があれば結婚できる人もいる、と言われていますし。
深入りしない関係じゃないと関係維持が難しい、という方もいるらしい。
ただ、そういった傾向を持たない、ロマンスというものを大切にしてきた人ほど、現実のロマンスでの失望経験は、結構刺さるんですよね・・・。
誰かを深く愛した。でもうまくいかなかった。
そんな痛みを知っている、というか。
その経験が積み重なると、「結婚という形に踏み込むこと」への抵抗が生まれることがあるんです。
愛したいという気持ちは本物。
でも、その先に踏み込むことへの怖さがある、とか。
愛するってどういうことなのか、と葛藤していたり。
愛したとてそれが届かなくなったとき、のことを考えてしまったり、とか。
このあたり、なかなか切ない感じが強まるんですけど。
だから、結婚という選択が「他の選択肢を削る(制限になる)」という発想や感覚として出てくるのかもしれないんですよね。
先延ばしにする罪悪感は、どこから生じているのか
たとえば、こんなお話をうかがうこともあるんですよ。(架空のケースとして読んでください。)
パートナーは私と結婚したがっている。でも、ずっと先延ばしにしている私がいる。
自分が決めればいいと分かっている。
実際、決められるだろうし、決めた過去もある。
でも、今、この時点では、決めることの価値がよく分からないまま・・・。
そんな感覚をご相談とともに受け止めさせていただくことことがあります。
このとき、僕の中にもなんとも切ない情景が浮かぶんですよ。
パートナーを思う気持ちはある。
だからこそ、先延ばしにする自分に対する罪悪感が深まってしまう。
愛しているから、罪悪感がある。
その罪悪感は自分の愛を覆い隠すだけのインパクトもある。
なぜなら、相手を傷つけたいわけではないから。
・・・愛していない人を先延ばしにしても、罪悪感は生まれないですからね。
最後に
「結婚しない」という選択は、愛することを諦めているわけじゃないのかもしれません。
むしろ、愛することに真剣だからこそ、踏み込めないこともあるのかもしれませんよ。
ただ、この矛盾はなかなか一人では紐解けないことがあるかもしれません。
一つのヒントとしては「問題の前提条件」という考え方。
問題が起こる前提には、その真逆の気持ちや価値観がある、という話。
本当に自分が人を愛せないなら、先延ばしにしても、決めないことにも罪悪感は生まれないのではないでしょうか。
そのあたりの引っかかりの正体を一緒に見ていくことが、カウンセリングでできることの一つですよね。
気になった方は、カウンセリングにいらしてください。
今日の話、どこか引っかかりましたか?
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