こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は、こんな感覚を抱えたことのある方に向けて書いています。

「なぜか人から嫉妬されることが多い」

「トラブルを避けるために、だんだん心を閉じるようになった」

特別に目立とうとしたわけでもない。

自慢した覚えもないし、誰かを見下したつもりもない。

むしろ、場の空気を壊さないように、相手の気持ちを考えて、できることをしてきただけ。

それなのに、

どこかで距離を置かれたり、冷たい視線を向けられたり、

時には、理由のわからない攻撃を受ける。

そんな経験が重なると、

「もう、あまり自分を出さないほうがいいのかな」
「人と深く関わらないほうが安全なのかもしれない」

そうやって、少しずつ心を閉じていく人も少なくありません。


「嫉妬されるのは、あなたが魅力的だから」は半分だけ本当

このテーマになると、よく聞く言葉があります。

「嫉妬されるのは、あなたが魅力的だからですよ」

心理学的に見れば、この説明は完全に間違いではないと僕は考えます

嫉妬は、

  • 比較が起き
  • 劣等感が刺激され
  • 満たされない欲求が浮き彫りになる

そうした流れの中で生まれる感情です。

つまり、相手があなたを「価値のある存在」と見ているからこそ、

嫉妬という反応が起きることも、確かにあります。

ただ、ここで話を終わらせてしまうと、

「ん?」と思わないわけでもないんです。

この説明は、

「嫉妬される側が無意識的にどんな立ち位置に入ってしまったか」

そこを見落としてしまう可能性があると思うんですよ。

ちなみに、ここでの「立ち位置」とは、

自分らしさでもあるんですが、

「恋愛、夫婦、人間関係、職場などの”関係の中での役割”」

のようなものも含みます。

・・・ね、誰かがサボってたら、誰かが頑張らにゃ回んないじゃないですかね?


嫉妬されやすい人は「目立つ人」ではない

個人セッションのでお話を聞いていると、

嫉妬されやすい人には、ある共通点があるように思うのです。

それは、

  • 目立とうとしていない
  • マウントも取っていない
  • 自慢話もしない

むしろ、

  • ちゃんとしている
  • 責任感が強い
  • 無意識に周囲を気遣っている

こういうタイプの人が、とても多い。

つまり、

嫉妬を生んでいるのは「魅力」だけじゃなく

関係の中で置かれてきた“立ち位置”の影響だった

そんなケースもあるように僕は思います。


「人の感情を刺激してしまう位置」に立ちやすい人

少し具体的に言いますね。

嫉妬されやすい人は、

誰かの「足りなさ」や「不安」を、無言のまま照らしてしまう位置

立ちやすい傾向があるんです。

例えば、

  • 自分はサボっているのに、あの人は淡々とやっている
  • 愚痴ばかり言っているのに、あの人は引き受けている
  • 不満をぶつけているのに、あの人は場を保とうとしている

こうした対比は、言葉にされなくても、人の心にはしっかり残る、というね。

・・・もう忘れてくれ、放っておいてくれ、って感じかもしれませんが。

そして、嫉妬する側がこう思い始める。

「私はできていない」
「この人と比べると、情けない」

そんな感覚が刺激されると、無意識に、その原因を”外”に探したくなる。

それが、嫉妬や攻撃という形で表に出ることがあるのです。

ただ、実際に嫉妬されてつらい思いをすれば、そりゃもう怖くなっても不思議ではないんですよ。

心を閉じたくなるのは、防衛として自然な反応

ここ、すごく大事なところです。

嫉妬されやすかった人は、

誰かを下げることで上に立ってきた人ではないのでしょう。

ただ真面目に、実直に頑張ってこられた人が多いのではないでしょうか?

場を壊さないために、自分を抑えてきた人でもあり、

関係を回すために、無言で背負ってきた人でもある、というか。

その結果、「刺激してしまう側」に立ってしまっただけなのでしょう。

それを、

「私が悪いのかな」
「性格に問題があるのかな」

と引き受けてしまう必要はないと思いますよ。

嫉妬される経験が続けば、

・目立たないようにする
・意見を言わなくなる
・人と距離を取る

こうした反応が出るのは、とても自然です。

それは「これ以上傷つかないための防衛」だから。

ただ、その防衛が長く続くと、

本来の自分の感覚や、心地よい関係まで閉じてしまうことがあります。


これからの視点:問題は「魅力」ではなく「立ち位置」

ここまで読んでくださった方には、

ぜひ、この視点を持ってほしいと思います。

嫉妬されるかどうかは、あなたの価値の問題ではありません。

どんな位置で、どんな役割を背負ってきたか。

どんな関係の中で、「ちゃんとする側」に立ち続けてきたか。

そこを見直すことが、心をもう一度開くための入り口になります。


こちらの記事も参考にどうぞ

最後に

嫉妬されるのが怖くて、心を閉じてしまった経験がある方へ。

あなたは、目立ちすぎたわけでも、

出しゃばったわけでもきっとないんですよね。

ただ、その場で必要とされる役割を、誠実に引き受けてきただけなのかもしれません

もしこれから、少しずつ関係を作り直していくなら。

「どう見られるか」よりも、

「どの位置に立ちたいか」

そこから考えてみていただくといいかもしれませんね。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 個々のご相談を心理学の視点で整理して、明快に言葉にしていくカウンセリングが人気。 キャリア17年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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